本戦の試合中継がNetflix独占となった一方、日本テレビは地上波でWBC関連番組を展開しました。今回のテレビ放送を理解するうえで、特に注目したいのが「WBC開幕特番」と「ワールドベースボールクラシック詳報」です。
当初発表された特別番組は9枠日本テレビは2026年1月29日の公式発表で、Netflixとのプロモーションパートナーシップを明らかにしました。その際、地上波でのWBC開幕特番など、特別枠を9枠予定していると説明しています。
加えて、ニュース番組や情報番組でもWBCを取り上げる方針を示しました。大会映像の制作を担当するだけでなく、地上波の番組を通じて野球ファン以外にも大会への関心を広げる狙いがありました。
「ワールドベースボールクラシック詳報」は全7枠大会期間中には、日本テレビ系で「ワールドベースボールクラシック詳報」が放送されました。2026年3月7日から18日までの間に全7枠が編成され、試合のハイライトや勝負を分けたプレー、侍ジャパンの舞台裏などが紹介されました。
主な放送内容は次のとおりです。
- 3月7日(土)8:25~9:25:チャイニーズ・タイペイ戦の詳報。大谷翔平選手の満塁本塁打などを分析。
- 3月8日(日)9:25~10:25:韓国戦の振り返り。
- 3月9日(月)22:00~23:00:オーストラリア戦の詳報。原辰徳氏らが出演。
- 3月11日(水)19:00~21:00:チェコ戦と東京ラウンドの総括。
- 3月17日(火)22:00~23:00:準決勝の詳報。
- 3月18日(水):決勝に関する詳報番組。
番組には二宮和也さん、渡辺謙さん、サンドウィッチマン、かまいたち、川島明さんらが出演。原辰徳氏をはじめとする歴代侍ジャパンの関係者も解説に参加しました。
特に特徴的だったのは、試合結果を伝えるだけでなく、侍ジャパンのスタッフによる密着映像や、選手たちの舞台裏を紹介する企画です。
ただし、これらは試合終了後の振り返りや分析を中心とした番組です。地上波で試合を最初から最後まで生中継したわけではありません。
したがって、日本テレビの番組を見ればWBCの雰囲気や注目プレーを楽しめますが、試合全体を映像で観戦したい場合はNetflixが必要でした。
【強化試合は地上波で見られた】テレビ朝日・TBSの放送実績

「WBCはNetflix独占配信」と聞くと、侍ジャパンが出場する試合はすべて有料配信になったように感じる可能性があります。しかし、大会前の強化試合については、従来どおり地上波テレビで中継された試合がありました。
ここで重要なのは、WBC本戦とWBCに向けた強化試合は、放送権の扱いが異なるということです。
TBS系列は3月2日のオリックス戦を生中継TBS系列は2026年3月2日(月)、京セラドーム大阪で行われたオリックス・バファローズ対日本代表の強化試合を生中継しました。
- 試合日:2026年3月2日(月)
- 対戦カード:オリックス・バファローズ対侍ジャパン
- 試合開始:19:00
- 放送局:TBS系列
- 放送時間:18:45~22:00(試合終了まで延長)
本戦開幕直前の実戦ということもあり、代表選手の仕上がりや打順、投手陣の状態を確認できる機会となりました。
テレビ朝日系列は3月3日の阪神戦を生中継テレビ朝日系列は翌3月3日(火)、阪神タイガース対侍ジャパンの強化試合を放送しました。
- 試合日:2026年3月3日(火)
- 対戦カード:阪神タイガース対侍ジャパン
- 試合開始:19:00
- 放送局:テレビ朝日系列
- 放送時間:18:30~21:54
- 備考:一部地域を除く
テレビ朝日は2月22日のソフトバンク戦、2月28日の中日戦など、大会前の侍ジャパンシリーズも中継していました。
これらの試合は、井端弘和監督率いる代表チームが本大会に向けて調整する重要な機会でした。WBC特有のルールへの対応や選手の状態を確認できるため、本戦とは異なる見どころがあります。
なお、3月2日・3日の強化試合では、日本代表以外のカードも実施されましたが、すべての試合がテレビ放送されたわけではありません。放送対象はカードごとに異なっていました。
強化試合と本戦の違い| 比較項目 | 強化試合 | WBC本戦 |
|---|---|---|
| 開催時期 | 2026年2~3月 | 2026年3月5~18日 |
| 主な目的 | 本大会への調整 | 世界一を争う公式大会 |
| 地上波中継 | 一部試合あり | なし |
| TBS系列 | 3月2日放送 | 中継なし |
| テレビ朝日系列 | 3月3日など放送 | 中継なし |
| Netflix | 本戦とは別の視聴区分 | 全47試合を独占配信 |
「テレビ朝日やTBSでWBCを放送していた」という情報を見かけても、それだけで本戦が地上波中継されたと判断するのは間違いです。放送された試合が強化試合だったのか、本戦だったのかを区別する必要があります。
【WBC全47試合の視聴方法】Netflixの見逃し配信とテレビでの楽しみ方
2026年大会の本戦を映像で見るための国内向けサービスはNetflixでした。対象は侍ジャパンの試合だけではなく、世界20の国と地域が参加する全47試合です。
Netflixで全47試合を視聴できたNetflixとWBCIの公式発表では、全47試合についてライブ配信とオンデマンド視聴に対応すると説明されていました。特定の日本戦だけが対象だったわけではなく、海外チーム同士の対戦も含まれています。
また、視聴に必要だったのはNetflixの契約です。大会専用の追加視聴チケットを別途購入する方式ではなく、Netflixの各プランで対象コンテンツを楽しめる仕組みでした。
視聴方法と対応デバイス
スマートテレビ
Netflixアプリを起動し、大会の特集ページから試合映像を選択。大画面での観戦に向いています。
スマートフォン
Netflixアプリから視聴。外出先や移動中にも試合を楽しめます。
タブレット
スマートフォンより大きな画面で、場所を選ばず観戦できます。
パソコン
ブラウザからNetflixにアクセスして視聴する方法です。
テレビにNetflixアプリがない場合でも、対応するストリーミング端末などを利用してテレビ画面に映す方法があります。
Netflixの見逃し配信はあった?大会期間中は、試合終了後の見逃し配信にも対応していました。リアルタイムで試合を見られなかった人も、Netflix内のWBC特集ページから終了した試合を探して振り返ることができました。
特集ページでは、次のようなコンテンツが用意されていました。
- 本戦全47試合のライブ配信
- 終了した試合の見逃し配信
- 2026年大会の試合ハイライト
- 侍ジャパンのベストプレー集
- WBC関連のドキュメンタリー作品
ただし、見逃し配信の存在と、いつまでも視聴できることは同じではありません。大会前の配信案内では、大会終了後のアーカイブ配信期間は明確に設定されていませんでした。
2026年11月3日現在、過去の全47試合が引き続き視聴できると保証する情報はありません。今から試合映像を見たい場合は、Netflixの検索機能で「2026 ワールドベースボールクラシック」と入力し、対象試合の作品ページが表示されるか確認するのが確実です。
テレビ画面で見ることはできなかったのか?ここは特に誤解されやすいポイントです。
地上波・BS・CSで試合中継がなかった一方、Netflixを利用すればテレビ画面で観戦できました。つまり、テレビ放送という意味での地上波中継はありませんでしたが、テレビという機器での視聴は可能だったのです。
Netflixが2026年3月25日に公表した大会実績によると、日本国内での全47試合の視聴は3,140万人を記録。日本対オーストラリア戦は1,790万人の視聴となりました。また、視聴者の85%がテレビで視聴していたと報告されています。
この数字は、テレビ放送がなくても、配信サービスを通じてテレビの大画面で観戦する人が多かったことを示しています。地上波の放送枠を使わずにテレビ画面へ届けるという、新しいスポーツ観戦の形が広がった大会でもありました。
なお、この3,140万人という数字はNetflixが公表した配信視聴データです。従来のテレビ視聴率と同一の指標ではないため、単純に比較することはできません。
Netflix以外に試合を追う方法はあった?映像配信以外では、ラジオ中継やパブリックビューイングも観戦手段として用意されていました。
ニッポン放送は侍ジャパンの試合を中心に実況中継を実施。文化放送も準々決勝、準決勝、決勝などの中継に参加しました。ニッポン放送の制作番組は複数のラジオ局でも放送され、全国のリスナーが音声で試合を追える体制が組まれました。
また、Netflix公認のパブリックビューイングも各地で実施されました。自宅で配信を見る以外にも、自治体や商業施設などのイベントを通じて観戦する機会が設けられたのです。
ただし、ラジオは映像を見られるサービスではありません。試合の全プレーを映像で楽しみたい場合は、Netflixが基本的な視聴先でした。
【プロの結論】WBCのテレビ中継をめぐる変化から分かること
2026年大会の放送体制は、単にテレビからインターネットへ視聴先が移ったというだけではありません。スポーツ中継における権利、制作、宣伝、視聴方法がそれぞれ分業される時代に入ったことを示しています。
重要なのは「放送権」と「中継制作」を区別すること今回の日本テレビのように、制作技術を持つテレビ局が配信事業者から中継制作を受託するケースでは、制作を担当していても放送権を持つとは限りません。
視聴者にとっては、どの局が映像を制作しているかよりも、どの事業者が視聴権を持っているかが重要です。WBCに限らず、今後の国際スポーツ大会でも、この区別が視聴方法を判断する基準になります。
地上波特番は大会への入口として機能する日本テレビが編成した「WBC詳報」は、試合そのものを中継する番組ではありませんでした。しかし、ハイライト、選手の表情、解説者による戦術分析などを通じて、配信サービスを利用していない人にも大会の情報を届ける役割を担いました。
本戦映像を独占配信しながら、地上波では関連番組を放送するという組み合わせは、配信事業者とテレビ局が競争だけでなく協業する関係に変わりつつあることも示しています。
これからのWBCで確認したい3つのポイント
日本国内の独占配信契約
次回大会でも同じ配信体制になるとは限りません。WBCIと各メディア事業者の公式発表を確認する必要があります。
地上波での関連番組の編成
開幕特番、試合詳報、ハイライトなどは本戦の放映権とは別に編成される可能性があります。
見逃し配信の保存期間
ライブ配信の終了後も試合映像を残すかどうか、いつまで視聴できるかは契約や配信条件によって変わります。
地上波中継の有無だけで判断するのではなく、試合映像の権利を持つ事業者、テレビ局の番組編成、アーカイブの提供条件を分けて確認することが、スポーツ観戦で迷わないための判断基準です。
【WBCの地上波放送】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年WBCは地上波で見られましたか?
本戦の全47試合は地上波では中継されませんでした。Netflixによる日本国内独占配信です。ただし、日本テレビの関連特番や、テレビ朝日・TBS系列の大会前の強化試合は地上波で放送されました。
Q2:WBCはNHKやBS・CSでも放送されませんでしたか?
2026年大会の本戦については、NHKを含む地上波、BS、CSで試合中継はありませんでした。映像で本戦を見るための国内向けサービスはNetflixでした。
Q3:日本テレビのWBC特番では試合を最初から見られましたか?
いいえ。「ワールドベースボールクラシック詳報」は試合のハイライト、解説、舞台裏などを伝える番組です。本戦の全イニングを生中継する番組ではありませんでした。
Q4:テレビ朝日やTBSで放送されたWBCは本戦ではないのですか?
大会前の強化試合です。TBS系列は3月2日のオリックス対日本戦、テレビ朝日系列は3月3日の阪神対日本戦などを放送しました。本戦とは放送権の扱いが異なります。
Q5:NetflixではWBC全47試合の見逃し配信もありましたか?
はい。大会期間中は全47試合のライブ配信に加え、終了した試合のオンデマンド視聴にも対応していました。ただし、大会終了後のアーカイブ提供期間は明確に定められていなかったため、現在の視聴可否はNetflixで確認する必要があります。
Q6:Netflixに加入すればテレビの大画面でも見られましたか?
はい。Netflixアプリに対応したスマートテレビやストリーミング端末を使えば、大画面で観戦できました。地上波放送ではなく、インターネット経由の配信をテレビに映す方式です。
Q7:Netflix以外にWBCを映像で見られる配信サービスはありましたか?
2026年大会の本戦については、Netflixが日本国内の独占配信先でした。Amazon Prime Video、ABEMA、DAZNなどで本戦の公式ライブ中継を見ることはできませんでした。ラジオ中継は別途実施されていました。
2026年のWBCは、これまでの大会とは異なり、本戦全47試合がNetflixの日本国内独占配信となりました。地上波・BS・CSで本戦の試合中継はなく、NHKや民放各局で侍ジャパンの試合をフル視聴することもできませんでした。
一方、日本テレビは中継制作を15試合担当し、開幕特番や「ワールドベースボールクラシック詳報」などの地上波番組を展開。テレビ朝日とTBSは大会前の強化試合を中継しました。つまり、テレビでWBC関連情報を楽しむ機会はあったものの、本戦を映像で観戦する方法はNetflixに集約されていたのです。
2026年大会は3月18日に終了しています。これから過去の試合を振り返りたい人は、Netflixでアーカイブの公開状況を確認してください。次回大会については、過去の放送体制を前提にせず、WBCI、Netflix、日本テレビなどの公式発表で最新の放送・配信契約を確認することが大切です。