プレストパウダーとルースパウダーの最大の違いは、粉末を固めているか、そのまま粉状にしているかという点です。
ただし、形状の違いは見た目だけの問題ではありません。肌への密着感、粉のつき方、持ち運びやすさ、メイク直しのしやすさにも影響します。
プレストパウダーとルースパウダーの比較表| 比較項目 | プレストパウダー | ルースパウダー |
|---|---|---|
| 形状 | 固形タイプ | 粉末タイプ |
| 質感 | 比較的しっかり密着 | 軽くふんわり |
| カバー力 | 比較的調整しやすい | 薄づきの製品が多い |
| 仕上がり | マット・セミマットが得意 | 透明感・自然なツヤが得意 |
| 携帯性 | コンパクトで持ち運びやすい | 容器が大きめの傾向 |
| 粉飛び | 比較的少ない | 粉が飛び散りやすい |
| 化粧直し | 外出先で使いやすい | 持ち運びには工夫が必要 |
| おすすめの用途 | メイクの仕上げ・化粧直し | 朝のベースメイクの仕上げ |
※仕上がりやカバー力は商品ごとの処方によって異なります。
資生堂とコーセーの美容情報でも、プレストタイプは密着感や携帯性、ルースタイプは軽いつけ心地やふんわりとした仕上がりが特徴として紹介されています。
どちらを選ぶべき?目的別の判断基準プレストパウダーがおすすめの人
- 外出先で頻繁に化粧直しをする
- メイク道具をコンパクトにまとめたい
- 毛穴や肌の凹凸を自然にぼかしたい
- 比較的しっかりした密着感が欲しい
- パフで部分的に重ねづけしたい
ルースパウダーがおすすめの人
- 朝のベースメイクを軽く仕上げたい
- ふんわりとした透明感を重視したい
- ファンデーションのツヤを残したい
- 顔全体に薄く均一にパウダーを広げたい
朝はルースパウダー、日中はプレストパウダーという使い分けも合理的です。
オルビスの2025年10月公開の公式FAQでも、朝のリキッドファンデーションの仕上げにはルースタイプ、外出先の化粧直しにはプレストタイプが提案されています。ただし、プレストタイプもリキッド・クッション・パウダーファンデーションの上から使用できます。
プレストパウダーとパウダーファンデーションの違いもうひとつ混同しやすいのが、パウダーファンデーションとの違いです。
両方とも固形の粉末状化粧品ですが、基本的な目的が異なります。
- プレストパウダー: ベースメイクの仕上げや肌表面の質感調整を目的とする。
- パウダーファンデーション: 肌の色ムラ、シミ、赤みなどをカバーして肌色を均一に整える。
資生堂の美容情報によると、一般的にフェイスパウダーはファンデーションより油分が少なく、カバー力よりも皮脂吸着や肌表面をなめらかに見せる機能が重視されています。
ただし、ファンデーションに近いカバー力を持つプレストタイプもあります。商品名だけで判断せず、パッケージに記載された用途を確認することが大切です。
【実践ガイド】プレストパウダーの使い方・使う順番・きれいな塗り方

プレストパウダーの仕上がりは、商品選びだけでなく使用する順番や塗布量によっても変わります。
基本はファンデーションやコンシーラーの後、ベースメイクの最後に使うことです。
プレストパウダーを使う順番通常のリキッドファンデーションを使用する場合、基本的な順番は次のとおりです。
基本のベースメイクの順番
スキンケア
化粧水・乳液などで肌を整える。
日焼け止め・化粧下地
紫外線対策と肌表面の調整を行う。
リキッド・クリーム・クッションファンデーション
肌の色ムラや気になる部分をカバーする。
コンシーラー
シミやクマなど、必要な部分を補正する。
プレストパウダー
余分な油分を抑え、肌表面を整える。
これはリキッド系ファンデーションを使う場合の基本例です。資生堂のベースメイクガイドでも、化粧下地、リキッド・クリーム・クッションファンデーション、コンシーラー、フェイスパウダーという流れが紹介されています。
パウダーファンデーションと併用する場合の順番パウダーファンデーションを使用する場合も、基本的にはその後にフェイスパウダーを重ねます。
ただし、プレストパウダー自体がファンデーションとして設計された商品なら、別のパウダーを重ねる必要はありません。
重ねすぎると粉っぽさや厚塗り感につながるため、商品の使用方法に従ってください。
プレストパウダーの基本的な塗り方きれいに仕上げるための要点は、パウダーを一度に大量につけないことです。
基本の5ステップ
1. パフやブラシに少量取る。 商品の表面を軽くなでるようにして粉を取る。
2. 余分な粉を落とす。 パフを軽く揉み込むか、ブラシを手の甲などでなじませる。
3. Tゾーンから塗る。 皮脂が出やすい額や鼻から始める。
4. 頬やフェイスラインに広げる。 強くこすらず、軽く押さえるように塗布する。
5. 細かい部分を整える。 目元や小鼻など、粉がたまりやすい部分を薄く仕上げる。
コーセーの美容情報でも、パウダーを肌につける前になじませ、Tゾーンから頬へと順番に塗布する方法が紹介されています。
パフとブラシの違いは?仕上がりで使い分けるパフで塗る場合
- 密着感が高い
- 比較的しっかりつく
- マット寄りに仕上げやすい
- カバー力を調整しやすい
ブラシで塗る場合
- 薄く均一につけやすい
- 自然な透明感を出しやすい
- 軽やかな仕上がり
- ツヤを残しやすい
しっかりしたカバーを求めるならパフ、素肌感や薄づきを求めるならブラシが向いています。
コーセーも、パフは肌にしっかりパウダーがつき、ブラシはより薄づきで自然なツヤを演出しやすいと説明しています。
なお、毛穴が気になる部分だけパフで押さえ、頬などはブラシで薄く仕上げるといった併用も可能です。
【失敗しない選び方】肌質・カバー力・マットとツヤの違い
プレストパウダーを選ぶときは、人気ランキングやブランドだけで判断するのではなく、自分の肌質と仕上がりの好みを優先することが大切です。
脂性肌におすすめのプレストパウダー脂性肌の人は、皮脂吸着機能を重視して選ぶとよいでしょう。
チェックしたい要点は次のとおりです。
- 皮脂吸着成分を配合している
- テカリを抑える設計になっている
- マットまたはセミマット仕上げ
- 重ねても厚塗りになりにくい
- Tゾーンなど部分使いにも適している
コーセーの美容情報では、メタクリル酸メチルクロスポリマーなどのポリマーやジメチコンなどのシリコーンが、皮脂を吸着する成分の例として挙げられています。
顔全体に厚く塗るよりも、額・鼻・小鼻など皮脂が出やすい部分を中心に使用する方法がおすすめです。
乾燥肌におすすめのプレストパウダー乾燥肌の場合は、皮脂を強く抑えるタイプを顔全体に使用すると、粉っぽさや乾燥感が目立つことがあります。
選ぶ際は次のポイントを確認しましょう。
- 保湿成分を配合している
- しっとりした使用感
- 粉感が目立ちにくい
- 微細なパウダーを使用している
- セミマットやツヤ仕上げを選べる
成分表示では、ヒアルロン酸、セラミド、アミノ酸などがチェック候補です。
コーセーも、乾燥が気になる人には保湿成分を配合したタイプや、保湿成分でパウダーをコーティングした商品を選択肢として紹介しています。
マット仕上がりとツヤ仕上がりの違いマット仕上がり
光沢を抑えたさらさらの肌。落ち着いた印象やきちんと感を演出しやすい。
ツヤ仕上がり
光を反射するような明るい肌。みずみずしさや自然な立体感を演出しやすい。
マット肌を目指すなら、皮脂吸着タイプやパールの少ない商品が候補になります。
一方、ツヤ肌を目指すなら、微細なパール入りや保湿成分を配合した商品を検討しましょう。
一般的にはルースパウダーの方がツヤを出しやすい傾向がありますが、プレストタイプでも商品や塗り方によってツヤのある仕上がりを実現できます。
カバー力はどこまで期待できる?プレストパウダーは、毛穴や肌の凹凸、軽い色ムラをぼかすことに向いています。
ただし、濃いシミやニキビ跡、強い赤みなどを完全に隠す目的なら、コンシーラーやファンデーションの方が適しています。
カバー力を重視する場合は、次の順番で確認しましょう。
1. ベージュなど色つきタイプか
2. 毛穴補正や色ムラ補正をうたっているか
3. ファンデーションとしても使用できる設計か
4. 重ね塗りしても厚ぼったくならないか
透明タイプはファンデーションの色を邪魔しにくく、ベージュ系は肌色を整えたい場合に便利です。
プレストパウダーのメリット・デメリット| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | コンパクトで持ち運びやすい |
| メリット | 粉が飛び散りにくい |
| メリット | 化粧直しが簡単 |
| メリット | 部分的な重ね塗りがしやすい |
| デメリット | つけすぎると厚塗りに見える |
| デメリット | 乾燥肌では粉っぽくなる場合がある |
| デメリット | 商品によってはツヤが控えめ |
| デメリット | パフやブラシの手入れが必要 |
重要なのは、プレストパウダーなら必ずマットになる、あるいは必ずカバー力が高いというわけではないことです。
固形という形状だけでなく、配合成分や粉の質感、色、塗布する道具によって仕上がりは変わります。
【外出先でも活躍】プレストパウダーを使った化粧直しのコツ
プレストパウダーが特に活躍する場面が、日中の化粧直しです。
コンパクトケースに収まっているため、ポーチに入れて持ち運びやすく、必要な部分だけ手軽に整えられます。
ただし、崩れたファンデーションの上にそのまま重ねると、ムラや厚塗り感が生じることがあります。
化粧直しの正しい手順おすすめの手順は次のとおりです。
STEP1:余分な皮脂や汗を取る
ティッシュやあぶらとり紙を使い、額や鼻などのテカリが気になる部分を軽く押さえます。
強くこすらず、肌表面の余分な皮脂を取り除くことがポイントです。
STEP2:乾燥している部分を保湿する
頬や口元などが乾燥している場合は、保湿ミストなどでうるおいを補います。
ミストを使用した場合は、手のひらなどでやさしくなじませます。
STEP3:崩れた部分を整える
何もついていないスポンジなどで、ヨレたファンデーションを軽くならします。
この工程を省くと、パウダーを重ねたときに凹凸が目立ちやすくなります。
STEP4:プレストパウダーを薄く重ねる
パフに少量取って、崩れた部分を中心に軽く押さえます。
顔全体に塗り直す必要はありません。必要な部分だけ整えることで自然な仕上がりになります。
資生堂のライフクオリティー メイクアップ公式サイトでも、2025年12月3日公開の化粧直し解説で、皮脂を取る、乾燥部分を保湿する、肌表面を整える、パウダーなどを軽く押さえるという手順が紹介されています。
化粧直しで失敗しやすい3つのポイント- 皮脂を取らずに重ねる: 余分な油分とパウダーが混ざり、ムラになりやすい。
- 一度に大量につける: 厚塗り感や粉っぽさが目立つ。
- 乾燥部分にも何度も重ねる: 肌の凹凸や乾燥による粉浮きが目立つ場合がある。
化粧直しは、崩れた部分を一度リセットしてから必要な量を補うことが基本です。
プレストパウダーを持ち歩くメリット外出先での使用を考えると、プレストタイプには大きな利点があります。
- コンパクトなのでバッグやポーチに収納しやすい
- パウダーが周囲に飛び散りにくい
- 鏡付きのケースなら場所を選ばず使える
- パフが付属している商品なら道具を別に用意しなくてよい
- 部分的なテカリやメイク崩れに対応しやすい
朝の仕上げ用としてだけでなく、日中のメイクを整えるためのアイテムとして1つ持っておくと便利です。
【プロの結論】プレストパウダーのおすすめタイプと失敗しない判断基準
プレストパウダーを選ぶ際に大切なのは、単純な人気や価格ではなく、どの場面で何を解決したいかを明確にすることです。
ここでは、目的別におすすめのタイプを整理します。
目的別・おすすめのプレストパウダー| 使用目的 | おすすめのタイプ | 選ぶポイント |
|---|---|---|
| 皮脂やテカリ対策 | 皮脂吸着タイプ | マット・セミマット |
| 乾燥対策 | 保湿成分配合タイプ | しっとりした使用感 |
| 毛穴カバー | 毛穴補正タイプ | 粒子の細かさ・密着感 |
| ナチュラルメイク | 透明タイプ | 薄づき・粉感の少なさ |
| 血色感アップ | ピンク系 | 肌色との相性 |
| 透明感アップ | ラベンダー系 | 色のつき方 |
| 化粧直し | コンパクトな固形タイプ | 携帯性・鏡・パフ |
| ツヤ肌メイク | 微細パール入り | 自然な光沢 |
初めてプレストパウダーを購入する人には、透明タイプか、ほんのりベージュのノンパールタイプが扱いやすい選択肢です。
コーセーも、初心者にはルーセントタイプや淡いベージュ系のノンパールタイプを選択肢として紹介しています。
肌色を大きく変えずにベースメイクを整えられるため、手持ちのファンデーションとも合わせやすいでしょう。
こんな人にはプレストパウダーがおすすめ- 外出先でもきれいな肌を維持したい人
- 皮脂によるテカリが気になる人
- ベースメイクの仕上がりを整えたい人
- パフやブラシで塗布量を調整したい人
- ファンデーションのべたつきを抑えたい人
反対に、粉感のないみずみずしいツヤ肌を最優先する人や、パウダーを使うと乾燥が目立ちやすい人は、保湿タイプやルースパウダーも比較してみるとよいでしょう。
2026年に意識したい選び方のポイント2026年のベースメイク選びでは、単にマットかツヤかという二択ではなく、肌の部位や時間帯によって使い分ける考え方が役立ちます。
例えば、額や鼻には皮脂を抑えるプレストパウダー、乾燥しやすい頬には薄づきの保湿タイプを使う方法です。
また、朝はファンデーションの仕上げとして薄く使用し、日中はテカリやヨレが気になる部分だけ補います。
このように、顔全体を同じ仕上がりに統一する必要はありません。肌の状態に合わせて塗る量や道具を変えることが、自然なベースメイクにつながります。
【プレストパウダーとは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:プレストパウダーはファンデーションなしでも使えますか?
A1:使えます。化粧下地や日焼け止めの後に使用すれば、ナチュラルなベースメイクに仕上げられます。ただし、プレストパウダーは基本的に仕上げ用なので、シミや色ムラをしっかり隠したい場合はコンシーラーなどを併用しましょう。
Q2:プレストパウダーとルースパウダーはどちらが崩れにくいですか?
A2:商品によって異なりますが、プレストタイプは密着感が高く、日中の化粧直しにも使いやすい傾向があります。ルースタイプも皮脂吸着機能を持つ商品ならメイク崩れ対策に役立ちます。形状だけでなく、皮脂吸着機能や使用感も確認しましょう。
Q3:プレストパウダーは乾燥肌でも使えますか?
A3:使用できます。ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分を配合した商品や、粉感の少ないタイプがおすすめです。また、乾燥しやすい頬や口元には薄く塗り、Tゾーンを中心に使用する方法もあります。
Q4:プレストパウダーはファンデーションの前と後、どちらに使いますか?
A4:基本的にはファンデーションの後です。リキッド・クリーム・クッション・パウダーファンデーションなどの仕上げに使います。ただし、ファンデーションとして設計された商品は使用順序が異なるため、説明書を確認してください。
Q5:プレストパウダーはパフとブラシのどちらで塗るべきですか?
A5:カバー力や密着感を重視するならパフ、薄づきで自然な仕上がりを求めるならブラシがおすすめです。両方を使い分ける方法もあります。
Q6:プレストパウダーだけで毛穴やシミを隠せますか?
A6:毛穴や軽い凹凸は目立ちにくくできますが、濃いシミや色の濃いニキビ跡を完全に隠すのは難しい場合があります。カバーしたい部分にはコンシーラーやファンデーションを併用するとよいでしょう。
Q7:プレストパウダーは化粧直しに使えますか?
A7:使えます。余分な皮脂や汗をティッシュで取り除き、崩れた部分を整えてから薄く重ねると自然に仕上がります。コンパクトで携帯しやすい点も、化粧直しに適している理由です。
プレストパウダーとは、粉末状の化粧料を固めた固形タイプのフェイスパウダーです。
ルースパウダーと比較すると、密着感が高く、持ち運びやすいという特徴があります。特に日中の化粧直しや、皮脂によるテカリ対策を重視する人に適したアイテムです。
選ぶ際には、次の4点を意識しましょう。
1. 肌質: 脂性肌なら皮脂吸着タイプ、乾燥肌なら保湿タイプ。
2. 仕上がり: マット、セミマット、ツヤから好みを選ぶ。
3. カバー力: 毛穴補正や色ムラ補正など、必要な機能を確認する。
4. 使用場面: 朝の仕上げ用か、持ち運びや化粧直し用かを考える。
プレストパウダーは、ただファンデーションの上に粉を重ねるための化粧品ではありません。肌表面の質感を調整し、ベースメイクをより自然に見せるための仕上げアイテムです。
自分の肌質やメイクの目的に合った商品を選び、塗布量やパフ・ブラシの使い分けまで工夫することで、厚塗り感を抑えながら理想の肌印象に近づけます。