ネット上で大きな疑問を呼んだのは、2023年10月に広島市佐伯区の事件が報じられた際、逮捕された渡部大地容疑者の姉がモデルとして活動していると報道されたことだった。
2023年10月6日付の「週刊文春」は、渡部容疑者の姉について、テレビにも出演する有名モデルだったとする同級生の保護者の証言を掲載した。ただし、記事中で姉の実名は明かされていない。
その後、ネット上では、わたなべ麻衣との共通点を挙げて両者の関係を推測する記事が登場した。主な論点は次の4つだ。
噂が広がった4つの共通点1.広島県出身という共通点
わたなべ麻衣は広島県出身。本人も講談社の連載で、21歳の頃に広島から上京したと語っている。一方、渡部大地被告も広島市佐伯区を生活拠点としていたと報じられた。
ただし、同じ県や市の出身であることだけでは、血縁関係を証明できない。
2.旧芸名と被告の名字が同じという点
わたなべ麻衣は、芸能活動初期に「渡部麻衣」という名前を使用していたと紹介されている。渡部大地被告も同じ漢字の名字だったことから、ネットユーザーの関心を集めた。
しかし、名字の一致は親族関係を示す証拠にはならない。本人の芸名の変遷と、被告の戸籍上の家族関係を直接結び付ける公的資料も確認できない。
3.2017年の弟の誕生日投稿
噂の中でも特に注目されたのが、2017年7月15日のSNS投稿とされる情報だ。
複数の芸能情報ブログは、わたなべ麻衣の旧SNSアカウントに、弟が25歳の誕生日を迎えたことを祝う投稿があったと紹介している。投稿には、幼少期の弟を懐かしむ内容があったとされる。
渡部大地被告については、週刊文春が1992年生まれと報じている。仮に2017年の投稿内容が正確であれば、年齢の面で符合する可能性がある。
ただし、元の投稿は現在削除されていると複数のブログが説明しており、投稿の全文や画像、誕生日の詳細を一次資料として再確認することは難しい。
4.モデルとして活動する姉がいるという報道
週刊文春が報じた「テレビにも出る有名モデルの姉」という情報も、わたなべ麻衣の名前が候補として挙がった理由の一つだ。
しかし、報道で姉の実名が公表されていない以上、特定の芸能人に結び付けるには追加の裏付けが必要となる。
噂と確認できる事実の比較| 検証項目 | 確認できる内容 | 判断 |
|---|---|---|
| わたなべ麻衣に弟がいる | 本人がインタビューで明言 | |
| 広島県出身 | 本人のプロフィール・連載で確認 | |
| 渡部大地被告に姉がいる | 報道で姉の存在が紹介されている | |
| 姉が有名モデル | 週刊文春が関係者の証言を掲載 | |
| 被告とmaiが実の姉弟 | 両者を直接結び付ける公的発表は確認できない | |
| 弟の実名・年齢 | 本人による公式公表は確認できない | |
| 弟の成人後の顔写真 | 本人による公開を確認できない |
つまり、噂にはいくつかの共通点があるものの、それぞれの情報をつなぐ決定的な証拠が欠けている。ネット記事の中には「弟は渡部大地」と断定するものもあるが、その結論は公開情報だけでは裏付けられていない。
また、事件報道後に本人が仕事を休んだという情報を、事件との関係を示す証拠として扱うこともできない。仕事の休止と親族関係を結び付けるには、別の根拠が必要だ。
【事件の経緯】広島市佐伯区の2021年事件と懲役18年の判決確定

ここからは、わたなべ麻衣の家族に関する噂とは切り離して、広島市佐伯区で発生した事件そのものを整理する。
事件は2021年10月、広島市佐伯区の住宅で発生した。被害者は当時70歳の植木秀俊さん。事件をめぐっては、遺体の一部が広島県内や山口県の海岸で発見され、2023年に渡部大地容疑者が逮捕された。
事件発生から最高裁の決定まで
2021年10月29~30日
事件発生時期
広島市佐伯区の親族宅で、植木秀俊さんが殺害されたと認定された。遺体は損壊され、複数の場所に遺棄された。
2021年10月31日
行方不明届
植木さんの親族が広島県警佐伯署に行方不明届を提出した。
2021年11月・2023年4月
遺体の一部を発見
山口県周防大島町の海岸や広島市佐伯区の海岸で遺体の一部が見つかった。
2023年10月1日・22日
逮捕・再逮捕
渡部大地容疑者が死体損壊・死体遺棄容疑で逮捕され、その後、殺人容疑でも再逮捕された。
2025年2月21日
広島地裁で初公判
被告は殺人と死体損壊について否認し、死体遺棄については認める主張をした。
2025年3月13日
一審判決
広島地裁は懲役18年の実刑判決を言い渡した。
2025年9月2日
控訴審判決
広島高裁は被告側の控訴を棄却。一審の懲役18年を支持した。
2026年1月26日
最高裁の決定
最高裁第1小法廷が被告側の上告を棄却した。
2026年1月30日
判決確定の報道
懲役18年の判決が確定することが報じられた。
事件の捜査経過と裁判については、広島のテレビ局各社が継続して報じている。特に2025年3月の広島地裁判決では、被告側が主張していた第三者による犯行という説明について、裁判所は信用できないと判断した。
その後の控訴審でも一審の判断が維持され、2026年1月には最高裁が上告を棄却。これにより、懲役18年の判決が確定した。事件の法的な経過は、本人の家族に関するネット上の推測とは別に、裁判所の判断として整理できる。
事件と芸能人の家族関係を混同してはいけない理由事件の重大さと、被告の親族が誰であるかという問題は、分けて考える必要がある。
刑事裁判で判断されるのは、被告人の行為や責任であり、兄弟姉妹の芸能活動や社会的評価ではない。仮に著名人と被告に血縁関係があったとしても、それだけで著名人本人に事件の責任が生じるわけではない。
また、被害者である植木さんとその遺族の存在も忘れてはならない。事件を芸能人のゴシップだけで消費せず、被害者と遺族に関する報道、司法判断、家族関係の未確認情報をそれぞれ区別することが大切だ。
【2026年最新】わたなべ麻衣からmaiへ改名、JOYとの家族構成は?
2026年のわたなべ麻衣を語るうえで見逃せないのが、芸名変更と独立だ。
2026年1月8日、本人と夫のJOYは、それぞれのSNSやYouTubeを通じて、前年末で所属事務所Grickを退所し、夫婦そろってフリーで活動することを発表した。
同時に、わたなべ麻衣は芸名を「mai」に変更。夫婦で設立した個人事務所「JAM’s flower」で活動することになった。
maiへの改名理由は?TBS NEWS DIGやテレビ朝日の報道によると、改名は夫婦で話し合った際に、名前の並びや見た目の印象がよいという軽い発想から決まったという。
本人はSNSで、JOYとの会話をきっかけに芸名を変更したと説明している。過去の活動名を捨てて別人として活動するという意味ではなく、芸能活動の新しいスタートに合わせた名称変更だ。
また、JOYは自身のYouTubeで独立について説明し、個人事務所の名称を「JAM’s flower」と紹介した。事務所名にはJOYとmaiの名前が込められている。
JOYとの結婚と子どもの情報二人は2017年11月のテレビ番組での共演をきっかけに知り合い、交際に発展。2019年6月26日に結婚を発表した。
2020年10月19日には第1子となる女児が誕生している。妊娠や出産については、本人たちがメディアのインタビューでも話しており、夫婦で子育てに取り組む姿が紹介されてきた。
2026年現在、公開情報から確認できる夫婦の子どもは長女1人だ。JOYとmaiの家族構成について、弟の事件に関する噂を持ち込む必要はない。
2026年までの主な活動の変化| 時期 | 出来事 | 内容 |
|---|---|---|
| 1989年 | 誕生 | 9月23日、広島県出身 |
| 2010年代 | 芸能活動 | 女性ファッション誌や広告、モデル活動 |
| 2011年頃 | 上京 | 21歳で広島から東京へ |
| 2019年6月 | 結婚 | JOYと入籍 |
| 2020年10月 | 出産 | 第1子となる長女が誕生 |
| 2025年2月 | 事務所移籍 | REVIVEからGrickへ |
| 2026年1月 | 独立・改名 | JOYとフリーに転身し、maiに改名 |
こうした経歴を見ると、2026年はmaiにとって活動形態を変える節目となった年だ。今後は個人事務所を通じた活動や、夫婦でのメディア出演などにも注目が集まる。
【プロの結論】弟の噂を判断するために必要な3つの視点
今回の話題には、本人が明かしている家族の事実と、ネット上で生まれた推測、そして実際に裁判で判断された刑事事件が混在している。
情報を整理する際には、次の3つの基準が役立つ。
1.本人の発言と第三者の推測を分けるわたなべ麻衣に弟がいることは、本人が講談社のインタビューで語っている。一方、その弟が渡部大地被告であるという点は、本人の発言によって確認されたものではない。
この二つを同じ確度の情報として扱わないことが重要だ。
2.事件報道と家族のプライバシーを分ける渡部大地被告の事件については、警察発表や裁判報道によって、逮捕から判決確定までの経過を追うことができる。
一方、一般人である可能性がある弟の実名や顔写真、生活状況については、本人が公表していない情報を無理に特定する必要はない。
3.情報の出典を確認する情報を読む際には、次の順番で確認すると誤認を避けやすい。
- 本人の公式発信やインタビューに記載があるか。
- 大手報道機関が独自取材に基づいて報じているか。
- 別のサイトが同じ推測を転載しているだけではないか。
- 記事に具体的な根拠や一次資料が示されているか。
特に、複数のブログに同じ内容が掲載されていても、元になった情報が一つの未確認投稿であれば、独立した複数の証拠があることにはならない。
【よくある質問】わたなべ麻衣の弟と広島に関する疑問(FAQ)
Q1:わたなべ麻衣には弟がいますか?
A1:はい。本人が2020年8月の講談社「with online」のインタビューで、弟と母親と3人で暮らしていた幼少期について語っています。
Q2:わたなべ麻衣の弟の名前は渡部大地ですか?
A2:そのように推測するネット記事は存在しますが、本人による公表や、両者の血縁関係を直接証明する公的資料は確認できません。断定はできません。
Q3:弟の年齢はいくつですか?
A3:弟本人の生年月日は公式に公表されていません。一部ブログが過去のSNS投稿をもとに年齢を推定していますが、確定情報ではありません。
Q4:弟の顔写真は公開されていますか?
A4:過去のSNS投稿とされる幼少期の写真を紹介するブログはあります。ただし、現在の本人の顔写真や成人後の姿を公式に確認できる情報は見当たりません。
Q5:2021年の広島市佐伯区の事件とは何ですか?
A5:2021年10月に発生した、植木秀俊さん殺害・遺体損壊遺棄事件です。渡部大地被告に対し、広島地裁は2025年3月に懲役18年を言い渡し、2026年1月に判決が確定しました。
Q6:わたなべ麻衣は2026年に名前を変えたのですか?
A6:はい。2026年1月から芸名を「mai」に変更しています。夫のJOYとともに事務所を退所し、個人事務所JAM’s flowerで活動しています。
Q7:JOYとmaiの子どもは何人ですか?
A7:公表されている子どもは2020年10月生まれの長女1人です。
わたなべ麻衣(現mai)には弟がおり、本人が幼少期の家族構成について語っていることは確かな情報だ。広島県出身であることも、本人のプロフィールやインタビューで確認できる。
一方、2021年の広島市佐伯区の事件で有罪判決を受けた渡部大地被告が、maiの弟と同一人物であるという点は、公開された本人発信や公的資料によって確認できていない。
この噂が広がった背景には、広島出身という共通点、名字の表記、過去のSNS投稿とされる情報、そして事件報道に登場したモデルの姉という証言がある。しかし、共通点を積み重ねても、それだけで血縁関係を確定することはできない。
2026年1月にはmaiへの改名とJOYとの独立という新しい動きもあった。今後も夫婦の活動や本人の発信に注目しつつ、事件については確定した司法判断、家族については本人が公表した事実を基準に情報を受け止めたい。