2026年の加藤清史郎は、ジャンルの異なるドラマに次々と出演し、主演俳優としても存在感を高めている。特に注目したいのは、NHKのオフィスサスペンスから、タイムスリップを題材にした連続殺人サスペンス、青春クライム作品、歴史ドラマまで、演じる人物の年齢や立場が大きく異なる点だ。
1.NHKドラマ10『会社員』寺田一輝役2026年10月13日にNHK総合でスタートしたドラマ10『会社員』は、吉田羊主演のオフィスサスペンス。加藤清史郎は、主人公・宮木英理子の部下である寺田一輝を演じている。
物語の中心となるのは、大手企業で取締役への昇進を目前に控えた50歳の会社員・宮木英理子。彼女はある日、部下の寺田から先輩社員・山岸光の言動に耐えられないという相談を受ける。
英理子が会社の幹部として判断を下した後、匿名の脅迫文が届き、積み上げてきたキャリアが揺らぎ始める。個人の良心と組織の論理がぶつかる展開が見どころだ。
加藤が演じる寺田は、職場の問題を訴える立場から物語に関わる人物。11月3日放送の第4回では、音信不通だった寺田が再び姿を現し、カウンセリングを受けて会社のために頑張ると話す展開が描かれる。南沙良演じる斉藤るりは、その変化に違和感を覚える。
放送はNHK総合で毎週火曜22時から22時45分まで。全8回の予定で、11月3日は第4回にあたる。吉田羊、南沙良、小久保寿人、前川泰之、田中直樹、尾美としのりらとの共演も見逃せない。
2.『君が死刑になる前に』坂部琥太郎役2026年4月2日から読売テレビ・日本テレビ系で放送された『君が死刑になる前に』は、加藤清史郎にとって大きな転換点となった作品だ。主人公の坂部琥太郎を演じ、地上波連続ドラマで初めて主演を務めた。
物語は、教師連続殺害事件の犯人・大隈汐梨の死刑執行をきっかけに動き出す。琥太郎は2人の友人とともに7年前へタイムスリップし、事件の渦中にいた汐梨と出会う。
逃亡中の彼女は自らの無実を訴える。しかし、連続殺人事件は止まらない。過去の事件を追う中で、琥太郎たちは何を信じるべきなのかという難題に直面する。
加藤が演じる琥太郎は、映画監督になる夢を途中で諦め、フリーターとして生活している青年。華やかな成功者ではなく、人生の目標を見失った人物が、重大な事件に巻き込まれて変化していく設定だ。
読売テレビの公式発表でも、同作は完全オリジナルの本格サスペンスとして紹介されている。子役時代から長くキャリアを積んできた加藤にとって、主演俳優として新しい立場を確立する作品となった。
3.『スピナーベイト』三井宏太役2026年6月30日から9月8日まで放送された『スピナーベイト』でも、加藤清史郎が主演を務めた。
原作は『セトウツミ』『オッドタクシー』などで知られる此元和津也による漫画。青春ドラマと連続殺人事件を組み合わせたクライムサスペンスだ。
加藤が演じる三井宏太は、退屈な高校生活を送る平凡な男子高校生。親友の内新次郎に誘われてフィッシング部に入るが、その実態は「スピナーベイト」と呼ばれる恐喝まがいの自警団だった。
犯罪を取り締まってポイントを獲得し、その数によって組織内の序列が決まる。三井はゼロポイントのまま安全圏にとどまろうとするが、連続殺人事件が発生したことで、否応なく事件に関わることになる。
公式キャラクター紹介では、三井は組織に所属しながらも、積極的に関与しない事なかれ主義の人物として描かれている。自分の意志で行動できなかった少年が、事件を通して現実と向き合う姿が作品の軸となる。
フジテレビでは関東ローカルで放送され、FODでも独占配信された。加藤の主演作を続けて見たい人にとって、見逃せない2026年作品の一つだ。
4.『北方謙三 水滸伝』阮小五役2026年2月から3月にかけて放送・配信されたWOWOWとLeminoの連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』では、阮小五(げんしょうご)を演じた。
本作は北方謙三の大河小説を映像化した全7話の歴史ドラマ。主演は織田裕二で、反町隆史、亀梨和也、満島真之介、波瑠、松雪泰子、佐藤浩市らが出演する。
物語の舞台は12世紀の北宋末期。腐敗した国家と理不尽な権力に立ち向かう宋江たちが、志を同じくする仲間を集めていく。
阮小五は、晁蓋や呉用らとともに物語に関わる人物。公式ストーリーでも、晁蓋とともに林冲の救出に加わる場面が紹介されている。
若い高校生から現代の会社員、歴史上の世界を生きる人物まで、2026年の加藤は役柄の幅を広げている。『北方謙三 水滸伝』は、その表現の振り幅を確認できる作品だ。
【出演ドラマ一覧】2007年から2026年までの代表作と役柄

加藤清史郎の出演歴を年代順に整理すると、子役として大河ドラマや家庭ドラマに出演していた時代から、学園サスペンスや社会派作品の主要人物を演じる現在まで、キャリアの変化が分かる。
以下は、所属事務所の出演歴や各テレビ局の番組情報をもとに整理した主な連続ドラマ出演作だ。
この一覧から分かるように、加藤はNHK大河ドラマ、民放の連続ドラマ、刑事ドラマ、学園ドラマなど、さまざまなジャンルを経験してきた。特に2021年以降は、若者の葛藤や社会の問題を扱う作品で重要な役を任される機会が増えている。
【子役時代】『天地人』と「こども店長」で全国的な知名度を獲得
加藤清史郎は2001年8月4日生まれ、神奈川県出身。所属事務所は研音で、歌やジャズダンス、アクションなどを特技としている。幼少期から芸能活動を続けており、1歳1か月で俳優としての活動を始めた経歴を持つ。
大河ドラマ『天地人』の樋口与六役2009年のNHK大河ドラマ『天地人』で演じたのが、主人公・直江兼続の幼少期にあたる樋口与六だ。
戦国時代を舞台にした同作で、幼い与六は泣き虫でありながら芯の強さを持つ少年として描かれた。加藤の表情や感情を表現する演技は視聴者に強い印象を残し、子役としての知名度を大きく押し上げた。
同作では、成長後の直江兼続につながる人物の幼少期を演じたことから、歴史ドラマの視聴者にも名前が知られるようになった。
「こども店長」で幅広い世代に知られる存在に同じ2009年には、トヨタ自動車のテレビCMで「こども店長」を演じた。これはドラマ出演ではないものの、加藤清史郎の名前を語るうえで欠かせない代表的な仕事だ。
店長の制服を着た小さな子どもが、大人顔負けの口調で自動車や減税制度について説明するというCMの設定が人気を集めた。放送ライブラリーにも、2009年制作のトヨタ自動車の「こども店長」CMが記録されている。
この時期には『任侠ヘルパー』で羽鳥涼太役を務めるなど、CMだけでなく連続ドラマでも活躍。幼いながら複数のジャンルで経験を重ねていた。
子役から俳優へ移行する時期子役として成功した俳優にとって、成長期は大きな転換点になる。声変わりや体格の変化によって、以前と同じ役柄を演じ続けることが難しくなるからだ。
加藤も中学生の時期に将来の進路を考え、演技の幅を広げるための時間を選んだ。ここで注目したいのが、イギリス留学という選択だった。
【俳優としての経歴】英国留学から『ドラゴン桜』『最高の教師』への成長
イギリスで過ごした高校3年間加藤清史郎は中学卒業後、イギリスへ渡り、ロンドンで高校生活を送った。留学期間は約3年間で、語学だけでなく現地の演劇スクールでも演技を学んでいる。
留学を考えるきっかけになったのは、2013年に出演したミュージカル『レ・ミゼラブル』だった。イギリス人スタッフによる演出を受けた経験から、通訳を介さずに直接コミュニケーションを取りたいという思いが生まれたという。
現地ではミュージカル鑑賞や演劇のレッスンにも取り組み、舞台表現に触れる時間を重ねた。本人への過去のインタビューでも、留学生活が俳優としての視野を広げる経験になったことが語られている。
この期間は芸能活動を完全に辞めたわけではない。帰国した際には仕事を続けており、2020年にはNHK大河ドラマ『麒麟がくる』にも出演した。
『ドラゴン桜』天野晃一郎役で新しい世代の視聴者を獲得2021年のTBS日曜劇場『ドラゴン桜』第2シリーズでは、天野晃一郎を演じた。
阿部寛演じる桜木建二が、再建を目指す龍海学園の生徒たちを東大合格へ導く物語。加藤は南沙良、平手友梨奈、鈴鹿央士、細田佳央太らとともに生徒役として出演した。
公式キャスト情報にも天野晃一郎役として掲載されている。子役時代を知らない若い視聴者にとっても、加藤清史郎という俳優を知るきっかけになった作品だ。
『競争の番人』六角洸介役で社会派ドラマに出演2022年のフジテレビ月9ドラマ『競争の番人』では、六角洸介を演じた。
同作は公正取引委員会を舞台に、企業の談合や価格カルテルなどの不正を追及する作品。坂口健太郎と杏がダブル主演を務め、加藤は小池栄子、大倉孝二らとともに第六審査、通称「ダイロク」のメンバーとして物語に参加した。
『ドラゴン桜』の高校生役とは異なり、組織の一員として仕事に向き合う人物を演じたことがポイントだ。
『最高の教師』相楽琉偉役でイメージを一新2023年の日本テレビ系『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』では、相楽琉偉を演じた。
この役は、加藤のキャリアを振り返るうえで特に重要だ。相楽は3年D組の中心人物で、クラス内の人間関係にも強い影響を与える問題児。常に笑顔を浮かべながら周囲に威圧感を与える、複雑な人物として描かれている。
「こども店長」の明るく親しみやすいイメージとは対照的な役柄であり、加藤の演技の幅を印象づけた。
2023年8月のマイナビニュースのインタビューでは、本人もこの役を新たな挑戦として捉えていたことが伝えられている。相楽を単純な悪役として片付けず、人物の内面にある複雑さを表現しようとする姿勢が見どころとなった。
【相棒への出演歴】加藤清史郎は何回出演した?役柄の変化も検証
加藤清史郎の出演ドラマを調べる人の中には、『相棒』への出演回を探している人も多い。
実は加藤は『相棒』シリーズに合計4回出演している。ただし、4回とも同じ人物を演じたわけではない。最初は鷲尾隼人という少年役で、その後は高田創という人物を複数のシーズンで演じている。
『相棒』出演4回の時系列- 2013年3月13日:season11 第18話「BIRTHDAY」
鷲尾隼人役。両親のもとに帰らなくなった12歳の少年として登場した。
- 2018年3月7日:season16 第19話「少年A」
高田創役。特命係の前に現れる、事情を抱えた少年を演じた。
- 2024年10月:season23 初回拡大スペシャル「警察官A」
高田創役で再登場。かつて特命係に助けられた少年が、警察官として成長した姿を見せた。
- 2025年10月29日:season24 第3話「警察官B」
高田創役。交番勤務を経て刑事課に転属した創が、特命係と事件を追う。
特に注目したいのは、season16からseason23、season24へと続く高田創の物語だ。
season16では無戸籍という事情を抱えた少年として登場し、杉下右京たちとの出会いを経て人生を変える。その後、警察官となって再登場し、さらにseason24では念願の刑事に成長した姿が描かれた。
単発のゲスト出演にとどまらず、一人の人物の成長を複数年にわたって演じている点が、この出演歴の大きな特徴である。テレビ朝日の公式番組情報でも、season24の高田創は刑事課に転属した人物として紹介されている。
【現在の活動】ドラマだけではない!舞台・ミュージカルでも活躍
2026年の加藤清史郎は、テレビドラマ以外の活動も精力的に続けている。
特に舞台分野では、2025年から2026年にかけて『デスノート THE MUSICAL』に出演。夜神月役を務め、ミュージカル俳優としても活動の幅を広げている。
加えて、所属事務所の2026年の発表によると、12月10日から28日まで新国立劇場小劇場で上演される舞台『ミノタウロスの皿』で主演を務める予定だ。藤子・F・不二雄の短編漫画を世界初の舞台化する企画として発表されている。
加藤清史郎の演技が評価される理由加藤のキャリアを分析すると、単に出演ジャンルが多いというだけではない。作品ごとに人物の立場や感情表現を変えていることが特徴的だ。
例えば、次のような違いがある。
- 『天地人』:幼少期の歴史上の人物を演じる子役としての表現力
- 『ドラゴン桜』:進路や将来に悩む高校生の等身大の演技
- 『最高の教師』:周囲に威圧感を与える問題児の複雑な内面
- 『相棒』:少年から警察官、刑事へと成長する人物の継続的な表現
- 『君が死刑になる前に』:物語を引っ張る主演俳優としての存在感
- 『会社員』:組織の中で葛藤する会社員という現代的な役柄
子役時代に築いた知名度をそのまま利用するのではなく、作品ごとに異なる人物像を積み上げてきた点に、現在の俳優としての強みがある。
【プロの結論】加藤清史郎のドラマはどの作品から見るべき?加藤清史郎の出演作を初めて見る人には、視聴目的によって作品を選ぶことをおすすめしたい。
演技の振り幅を知りたい人には『最高の教師』が適している。子役時代の印象と現在の演技との違いが分かりやすい。
俳優としての成長を追いたい人には『ドラゴン桜』から『競争の番人』、そして『相棒』の高田創シリーズへと進む見方がおすすめだ。高校生役から社会人、警察官へと変わる人物像を比較できる。
2026年の主演俳優としての実力を知りたい人には『君が死刑になる前に』と『スピナーベイト』を見てほしい。どちらも主演作品だが、前者はタイムスリップを絡めたサスペンス、後者は高校生たちの青春と犯罪を描く物語で、作品の方向性が大きく異なる。
一方、子役時代のイメージだけを期待して作品を見ると、現在の加藤が演じるシリアスな人物像に驚くかもしれない。むしろ、その変化こそが出演作を追う楽しさになっている。
【加藤清史郎のドラマ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:加藤清史郎の2026年最新ドラマは何ですか?
A1:2026年11月現在、NHKドラマ10『会社員』に寺田一輝役で出演中です。10月13日から毎週火曜22時に放送されており、11月3日は第4回の放送日です。
Q2:加藤清史郎が主演したドラマは何ですか?
A2:2026年の『君が死刑になる前に』と『スピナーベイト』が代表的な主演ドラマです。特に『君が死刑になる前に』は地上波連続ドラマ初主演作品です。
Q3:加藤清史郎は『相棒』に何回出演していますか?
A3:合計4回です。season11では鷲尾隼人役、season16・23・24では高田創役を演じています。
Q4:加藤清史郎の子役時代の代表作は何ですか?
A4:2009年のNHK大河ドラマ『天地人』が代表作です。直江兼続の幼少期である樋口与六を演じました。同年のトヨタ自動車のCM「こども店長」でも広く知られました。
Q5:加藤清史郎はイギリスに留学していたのですか?
A5:はい。中学卒業後、イギリス・ロンドンで約3年間高校生活を送り、現地の演劇スクールでも演技を学びました。語学と舞台芸術の両方を学ぶことが留学の目的でした。
Q6:加藤清史郎は現在も俳優活動をしていますか?
A6:はい。2026年はテレビドラマ4作品に出演し、舞台やミュージカルでも活動しています。12月には舞台『ミノタウロスの皿』で主演を務める予定です。
加藤清史郎のドラマ出演歴は、2007年の『風林火山』から始まり、2009年の『天地人』で大きく注目されるようになった。その後、イギリス留学を経て俳優として再び本格的に活動し、『ドラゴン桜』『競争の番人』『最高の教師』などで新たな一面を見せてきた。
2026年は『北方謙三 水滸伝』『君が死刑になる前に』『スピナーベイト』『会社員』と、出演ジャンルの幅がさらに広がっている。特に地上波連続ドラマ初主演を経験したことは、キャリア上の大きな節目だ。
また、『相棒』の高田創のように、同じ役を長い年月をかけて演じ、人物の成長を表現できることも加藤の強みである。
子役時代の「こども店長」を知る視聴者にとっては、その成長ぶりも大きな見どころだろう。しかし、現在の加藤清史郎を評価するなら、過去の知名度だけでなく、主演作での表現力や舞台での挑戦にも目を向けたい。
2026年は、子役出身の俳優という枠を越え、作品を牽引する俳優としての存在感を示した一年。今後どのような人物を演じ、どんな新しい顔を見せてくれるのか、引き続き注目したい。