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【結論】お酒は20歳から!18歳・19歳は飲酒できない

奏で 蒼衣 奏で 蒼衣 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
目次

日本の飲酒可能年齢は、満20歳以上です。これは年齢や性別、職業、飲酒する場所に関係なく適用されます。

具体的には、次のように整理できます。

- 17歳:飲酒禁止
- 18歳:成人だが飲酒禁止
- 19歳:成人だが飲酒禁止
- 20歳:法律上、飲酒が可能になる

対象となるのは、ビール、日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキー、チューハイなどの酒類全般です。

注意したいのは、親が許可した場合や、誕生日パーティーで家族と一緒に飲む場合でも例外にはならないことです。自宅での飲酒であっても、20歳未満なら法律上認められていません。

また、20歳未満の人が自分で購入した場合だけでなく、ほかの人から酒類を渡されて飲む場合も、飲酒禁止の対象です。

つまり、成人しているかどうかと、お酒を飲めるかどうかは別の問題なのです。

【18歳成人でも飲酒できない理由】2022年4月の成年年齢引き下げで何が変わった?

お酒は何歳から

2022年4月1日、日本の民法が改正され、成年年齢が従来の20歳から18歳へ引き下げられました。

これによって18歳・19歳の人も法律上の成人となり、親の同意を得ずにさまざまな契約を結べるようになりました。

しかし、お酒とたばこについては従来どおり20歳以上という年齢制限が維持されています。

なぜ飲酒年齢だけ20歳のままなのか

理由は、若年者の健康への影響を考慮したためです。

法務省の成年年齢に関する公式Q&Aでも、成年年齢が18歳になっても、お酒やたばこの年齢制限は20歳のまま維持すると説明されています。

その背景には、次のような問題があります。

1. 成長期の脳にアルコールが悪影響を与える可能性がある。
2. 肝臓などの臓器がアルコールの影響を受けやすい。
3. 若年期から飲酒を始めると、将来的なアルコール依存症のリスクが高まる。
4. 急性アルコール中毒や事故などの社会的リスクもある。

成年年齢の引き下げは、18歳・19歳の自己決定権を尊重し、社会参加を促すことが目的です。一方、飲酒年齢の制限は健康保護を目的としています。

そもそも両者は、異なる目的で設けられた制度なのです。

18歳からできること・20歳までできないこと
項目 18歳・19歳 20歳以上
成人としての扱い 可能 可能
親の同意なしの契約 原則可能 可能
クレジットカードの契約 審査条件による 審査条件による
飲酒 禁止 法律上可能
喫煙 禁止 法律上可能
競馬・競輪などの公営競技 禁止 法律上可能

※契約やカードの利用には、それぞれのサービスの審査・利用条件があります。

ここで重要なのは、18歳で成人になったからといって、すべての年齢制限が解除されるわけではないという点です。

法務省の説明でも、飲酒・喫煙・公営競技については20歳という従来の基準が維持されています。

【法律を解説】未成年者飲酒禁止法の現在と正式名称

20歳未満の飲酒を禁止している法律は、一般に「未成年者飲酒禁止法」と呼ばれてきました。

しかし、2022年の成年年齢引き下げに伴い、法律の名称も変更されています。

現在の正式名称は、「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律」です。

1922年に制定された歴史ある法律

この法律は、1922年(大正11年)3月30日に制定され、同年4月1日に施行されました。

制定当時の法律名は「未成年者飲酒禁止法」です。

その後、時代に合わせた改正が行われ、2022年4月1日から現在の法律名になりました。

2026年11月現在も、この法律は有効です。

法律の第1条から第4条までの内容

法律の内容を理解するうえで重要なのは、単に飲酒を禁止しているだけではないことです。

親権者などの監督責任、販売業者の義務、違反した場合の罰則まで定められています。

法律・関係者 規定されている内容 2026年現在の扱い
第1条第1項 20歳未満の飲酒禁止 18歳・19歳も対象
第1条第2項 親権者などの制止義務 監督する未成年者の飲酒を知った場合に制止
第1条第3項 酒類販売・提供の禁止 20歳未満が飲むと知りながら販売・提供することは禁止
第1条第4項 年齢確認などの措置 酒類販売・提供業者に義務付け
第2条 酒類や飲酒器具の処分 飲用目的で所持するものを没収・廃棄できる
第3条 違反者への罰則 販売・提供者は50万円以下の罰金、監督義務違反者は科料
第4条 法人などの責任 従業員の違反について法人なども処罰対象

この表から分かるように、法律は飲酒する本人だけでなく、周囲の大人や酒類を取り扱う事業者にも責任を求めています。

18歳になったことで法律の何が変わった?

特に注意したいのが、法律の中に残っている「未成年者」という表現です。

飲酒禁止の対象は、現在では「20歳未満の者」と明確に定められています。

一方、親権者などの制止義務については、法律の第1条第2項に「未成年者に対して親権を行う者」と記載されています。

2022年4月以降、民法上の未成年者は18歳未満です。

そのため、18歳・19歳は飲酒禁止の対象ではあるものの、民法上は成年であり、親の親権に服する立場ではありません。

ここを混同すると、親の法的責任について誤解が生じます。

法律の名称が変わったのも、従来の「未成年者」という言葉だけでは、20歳未満の飲酒禁止という制度の実態を正確に表せなくなったためです。

【親と販売店の責任】20歳未満への酒類販売には50万円以下の罰金

20歳未満の飲酒を防ぐため、法律では親権者などと酒類販売業者・飲食店に、それぞれ異なる義務を定めています。

ここで知っておきたいのは、飲酒した本人と、飲酒を可能にした周囲の人では、法律上の責任が異なるということです。

1.親には飲酒を制止する義務がある

法律第1条第2項では、未成年者に対して親権を行う者、または親権者に代わって監督する者が、その未成年者の飲酒を知った場合には、制止しなければならないと定めています。

つまり、親が子どもの飲酒を知りながら放置することは、法律上問題になる可能性があります。

この規定に違反した場合は、同法第3条により科料の対象です。

ただし、ここには成年年齢引き下げに伴う重要な違いがあります。

- 18歳未満:親権に服する未成年者について、親権者などに制止義務がある。
- 18歳・19歳:民法上は成年であり、親権者としての法定監督義務の対象ではない。
- 20歳以上:飲酒年齢の制限はない。

18歳・19歳の飲酒が禁止されていることに変わりはありませんが、親の法的責任まで一律に同じではありません。

2.酒類販売店には年齢確認義務がある

コンビニやスーパー、酒屋、飲食店など、酒類を販売・提供する事業者にも義務があります。

法律第1条第3項では、20歳未満の人が飲むと知りながら酒類を販売・提供することを禁止しています。

加えて、第4項では、20歳未満の飲酒を防止するため、年齢確認などの必要な措置を講じることを求めています。

国税庁が示している主な取り組みは次のとおりです。

- 店頭での年齢確認
- 酒類売り場への20歳未満飲酒禁止の表示
- 年齢確認ができない場合には販売しない旨の表示
- 酒類販売管理者の設置
- インターネット販売などにおける年齢確認に関する表示

特にコンビニで、レジの画面に年齢確認のボタンが表示されたり、店員から身分証の提示を求められたりするのは、こうした制度に基づく対応です。

年齢確認は単なる店舗独自のサービスではありません。20歳未満の飲酒を防止するための法的な仕組みの一部です。

3.20歳未満に酒を販売した場合の罰則

法律第3条では、20歳未満の飲酒を知りながら酒類を販売・提供した場合、50万円以下の罰金が定められています。

これは販売した店員だけの問題ではありません。

従業員が業務上違反した場合には、第4条により、行為者だけでなく法人や事業主も処罰対象になることがあります。

一方、親権者などが未成年者の飲酒を知りながら制止しなかった場合の罰則は、50万円以下の罰金ではなく「科料」です。

刑法第17条では、科料は1,000円以上1万円未満と定められています。

両者は別の刑罰なので、混同しないようにしましょう。

4.飲酒した本人にも罰金がある?

ここは非常に誤解されやすいポイントです。

実は、二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律には、20歳未満で飲酒した本人に対する直接の罰金や懲役の規定はありません。

法律が明確に罰則を定めているのは、酒類を販売・提供した営業者や、監督義務に違反した親権者などです。

ただし、飲酒した本人に何の法的措置もないという意味ではありません。

第2条では、20歳未満の人が飲む目的で所持している酒類や器具について、行政処分による没収・廃棄などが可能とされています。

また、飲酒に伴って暴力、事故、飲酒運転など別の違法行為が発生した場合には、それぞれの法律に基づく責任が生じます。

つまり、飲酒した本人への直接的な罰則がないことを理由に、20歳未満の飲酒が認められるわけではありません。

【健康への影響】20歳未満の飲酒が脳や肝臓に与えるリスク

20歳未満の飲酒が禁止されている理由は、法律だけではありません。

アルコールが成長期の身体に与える影響も、大きな理由になっています。

厚生労働省の健康情報サイト「e-ヘルスネット」では、若年者の飲酒について、脳の発達や臓器への影響、アルコール依存症のリスクなどが説明されています。

1.脳の発達に悪影響を及ぼす可能性

アルコールには脳の働きを抑制する作用があります。

成長期に飲酒すると、脳の発達に悪影響を与える可能性があり、集中力や判断力、記憶などにも影響することが懸念されています。

特に若年期は身体だけでなく、脳も発達の途中にあります。

そのため、大人と同じ感覚で飲酒を考えることはできません。

2.肝臓などの臓器に負担がかかる

アルコールは肝臓で分解されます。

しかし、20歳未満の身体は発達途中にあり、臓器の機能やアルコールの分解能力も成人と異なります。

そのため、飲酒によって肝臓をはじめとする臓器に障害が起きやすくなるとされています。

大量飲酒では、急性アルコール中毒や臓器障害のリスクも高まります。

3.アルコール依存症になるリスクが高まる

特に注意したいのが、飲酒開始年齢と将来的なアルコール依存症の関係です。

厚生労働省の情報では、飲酒を始める年齢が早いほど、将来的にアルコール依存症になるリスクが高くなることが研究で示されています。

若い段階から飲酒習慣が形成されることは、長期的な健康問題につながる可能性があります。

4.性ホルモンなど身体の発達にも影響する

アルコールは脳や肝臓だけでなく、内分泌系にも影響を与える可能性があります。

国税庁の20歳未満飲酒防止に関する資料でも、性ホルモンの分泌異常などが健康上の懸念として挙げられています。

20歳未満の飲酒による主な健康リスク
影響を受ける部分 考えられるリスク
脳 脳の発達への悪影響、判断力や記憶への影響
肝臓 肝機能への負担、臓器障害
神経・身体機能 急性アルコール中毒
内分泌系 性ホルモンの分泌異常
精神面・依存 将来的なアルコール依存症リスク
社会生活 事故や事件に巻き込まれるリスク

ここで大切なのは、20歳になった瞬間にアルコールの健康リスクがなくなるわけではないということです。

20歳という年齢は法律上の飲酒可能年齢であり、飲酒が健康に無害になる境界線ではありません。

20歳以上になっても、体質や健康状態に合わせて飲酒しない選択をすることも大切です。

【お酒は何歳から飲める?】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:18歳の誕生日を迎えればお酒を飲めますか?

A1:飲めません。2022年4月1日から成年年齢は18歳になりましたが、飲酒年齢は20歳のままです。18歳・19歳の飲酒は法律で禁止されています。

Q2:親の許可があれば20歳未満でも飲酒できますか?

A2:できません。親が許可した場合でも、20歳未満の飲酒禁止という法律は適用されます。家庭内や誕生日会などの特別な場面でも例外にはなりません。

Q3:20歳未満の人が飲酒した場合、本人に罰金はありますか?

A3:二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律には、飲酒した本人への直接の罰金・懲役規定はありません。ただし、飲用目的で所持する酒類や器具の没収・廃棄などが可能です。また、別の違法行為があれば、その行為に応じた責任が発生します。

Q4:18歳・19歳は成人なのに、なぜお酒を買えないのですか?

A4:民法上の成年年齢と飲酒可能年齢は、別の法律上の基準だからです。契約などは18歳から可能ですが、健康への影響を考慮して飲酒は20歳以上に制限されています。

Q5:20歳未満の人にお酒を販売した店はどうなりますか?

A5:20歳未満の人が飲むと知りながら酒類を販売・提供した場合、販売・提供者には50万円以下の罰金が定められています。従業員の業務上の違反については、法人や事業主も処罰対象となる場合があります。

Q6:ノンアルコール飲料も20歳未満は禁止ですか?

A6:アルコールを含まない0.00%のノンアルコール飲料は、法律上の酒類とは区別されます。ただし、商品によってアルコールの有無や含有量が異なるため、購入時には表示を確認することが大切です。

2026年11月現在、日本でお酒を飲めるのは20歳からです。

2022年4月に成年年齢が18歳へ引き下げられたことで、18歳・19歳も法律上の成人になりました。しかし、飲酒については健康被害への懸念などから、20歳という従来の年齢制限が維持されています。

今回の要点を整理すると、次のとおりです。

- 飲酒可能年齢は20歳から。
- 18歳・19歳は成人でも飲酒禁止。
- 根拠となる法律は「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律」。
- 親権者などには、監督する未成年者の飲酒を制止する義務がある。
- 酒類販売店や飲食店には年齢確認などの措置が求められる。
- 20歳未満への酒類販売・提供には50万円以下の罰金がある。
- 若年期の飲酒は脳や肝臓への影響、依存症などの健康リスクを高める。

特に覚えておきたいのは、「18歳で成人」と「20歳から飲酒可能」は両立する別々のルールだということです。

成人になったから何でもできるわけではありません。飲酒については法律の年齢基準を守り、健康への影響も理解したうえで判断することが大切です。

2026年も、日本の飲酒可能年齢は20歳からという基本ルールに変更はありません。

主な公的根拠・参考資料

- 法務省「民法(成年年齢関係)改正 Q&A」
- e-Gov法令検索「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律」
- 国税庁「20歳未満の者の飲酒防止の推進」(令和8年)
- 国税庁「二十歳未満の者の飲酒防止に関する表示基準」
- 厚生労働省「e-ヘルスネット 20歳未満の者の飲酒」
- e-Gov法令検索「刑法 第17条(科料)」

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