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ヌートバーのペッパーミルの意味は?誕生の由来・大谷翔平との関係・甲子園騒動を徹底解説

椿 花鈴 椿 花鈴 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
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2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で侍ジャパンの選手たちが披露し、日本中で話題になった「ペッパーミル・パフォーマンス」。その中心にいたのが、ラーズ・ヌートバー選手です。両手を上下に重ね、コショウを挽くように手首を回す独特のポーズは、大谷翔平選手をはじめ、多くのチームメートにも広がりました。

このパフォーマンスに込められた意味は、単にコショウを挽くことではありません。英語の「grind」に由来する、「粘り強く努力する」「一つひとつのプレーを積み重ねる」「チームでコツコツつないでいく」という姿勢を表しています。2026年現在も検索されるこのポーズについて、カージナルスでの誕生経緯、大谷選手とのエピソード、甲子園での注意騒動まで詳しく解説します。

【意味を解説】ヌートバーのペッパーミルは「粘り強く、コツコツつなぐ」という合図

ヌートバーペッパーミル意味

ペッパーミル・パフォーマンスとは、両手を胸の前に持っていき、片方の手をもう片方の手の上に重ねて、コショウを挽くように回すジェスチャーです。

英語では「Pepper Grinder Celebration」などと呼ばれています。

ペッパーミルは、料理で使うコショウ挽きのこと。取っ手や本体を回してコショウの粒を細かく砕く道具です。

野球でこの動作をする理由は、コショウを挽くという動作と、地道な努力を積み重ねるという考え方を重ねているからです。

具体的には、次のような意味が込められています。

- 粘り強く最後まで戦う。
- 一つひとつの打席を大切にする。
- 小さなチャンスを積み重ねる。
- チーム全員で勝利を目指す。
- 苦しい状況でも諦めずに努力する。

特に野球では、ホームランだけがチームの得点につながるわけではありません。

四球を選ぶ、内野安打で出塁する、進塁打を打つ、相手投手に多くの球数を投げさせる。こうした地道なプレーも、試合の流れを変える大切な要素です。

ペッパーミルは、目立つ結果だけでなく、そうした小さな仕事を積み重ねることへの称賛でもあります。

ペッパーグラインダーの意味とは?

「ペッパーグラインダー(Pepper Grinder)」は、英語でコショウを挽く道具を指します。「ペッパーミル」とほぼ同じ意味で使われます。

一方、パフォーマンスの意味を理解するうえで重要なのが「Grind」という英単語です。

英語の「grind」には、次のような意味があります。

英語表現 基本的な意味
grind 粉にする、すりつぶす
grind pepper コショウを挽く
grinding 粉砕すること、地道に努力すること
daily grind 毎日の地道な仕事、日常の苦労
grinding away 粘り強く努力を続ける

「grind」は物理的に何かをすりつぶすという意味だけでなく、苦労を伴う仕事を地道に続けるという意味でも使われます。

野球における「grinding at-bats」という表現も、粘り強く打席に立ち、簡単には打ち取られない姿勢を連想させます。

つまり、ペッパーミルの動作は、英語の「grind」が持つ二つの意味を結びつけたものです。

コショウを挽くように、チームの力を少しずつ積み重ねていく。

これが、ヌートバーのパフォーマンスを理解するうえでの要点です。

【誕生の由来】カージナルスでヌートバーがペッパーミルを始めた理由

ペッパーミル・パフォーマンスが日本で広まったきっかけは、ヌートバーが所属していたMLBのセントルイス・カージナルスです。

その背景には、2022年シーズンのチーム内での声掛けがありました。

当時、カージナルスではアンドリュー・キズナー捕手が「Grinding at-bats」という言葉で、粘り強い打席を重ねることの重要性を訴えていました。

チームとして、簡単にアウトにならず、相手投手にプレッシャーをかけ続けることを意識していたのです。

その考え方と結びついたのが、コショウを挽くペッパーミルでした。

報道によると、ファンから贈られたペッパーミルをヌートバーが使い始め、チームメートのヒットや得点を祝福するパフォーマンスとして広がっていきました。

なぜヌートバーがこのポーズを選んだのか

要点は、単なる面白いジェスチャーではなく、チームの考え方を視覚的に表現できたことです。

野球は、個人の能力が目立ちやすいスポーツです。しかし、実際の試合では、一人の選手だけで勝利をつかむことはできません。

出塁した選手が次の打者につなぎ、次の打者が走者を進め、さらに後続の打者が得点に結びつける。

その一連の流れを、コショウを挽く動作に重ね合わせたのが、このパフォーマンスの魅力です。

また、ヌートバーが打ったときだけでなく、チームメートが結果を出したときにもベンチで一緒にポーズを取ることで、チーム全体の一体感を生み出しました。

ペッパーミルの本当の元祖は誰?

ここには少し補足が必要です。

ヌートバーがカージナルスで広めたパフォーマンスは、2023年に日本で大きな注目を集めました。ただし、ペッパーを挽く動作を野球で使った例が、世界で初めてカージナルスだったと断定するのは正確ではありません。

2018年にはニューヨーク・メッツでも、チームの士気を高めるための「Salt and Pepper(ソルト・アンド・ペッパー)」という類似した祝福パフォーマンスがあったと報じられています。

したがって、整理すると次のようになります。

- 2018年:メッツで塩・コショウに関連した類似パフォーマンスが登場。
- 2022年:カージナルスでヌートバーを中心にペッパーミルの動作が広まる。
- 2023年:WBCを通じて侍ジャパンと日本のファンに浸透。

日本で知られるようになったペッパーミル・パフォーマンスの直接的なきっかけは、ヌートバーとカージナルスのチーム文化にあります。

【時系列で整理】ペッパーミルがカージナルスから侍ジャパンに広がった経緯

ペッパーミル・パフォーマンスがどのように世界から日本へ広がったのか、主要な出来事を整理します。

時期 出来事 意味・注目ポイント
2018年 メッツで類似した塩・コショウのパフォーマンス 先行する類似例
2022年 カージナルスでヌートバーがペッパーミルを披露 チームの粘り強さを象徴
2023年1月 ヌートバーの侍ジャパン入りが発表される 日本代表との接点が生まれる
2023年3月6日 阪神との強化試合でヌートバーが初安打 侍ジャパンでのパフォーマンスが始まる
2023年3月6日 大谷翔平が本塁打後に同じポーズを披露 チーム内に一気に浸透
2023年3月 WBC本大会で選手やファンに広がる 日本全国で話題になる
2023年3月18日 選抜高校野球で東北高校の選手が注意を受ける 高校野球のパフォーマンスのあり方が議論に
2023年12月 新語・流行語大賞の選出語に入る 2023年を象徴する言葉の一つに

この経緯で特に重要なのが、2023年3月6日の阪神との強化試合です。

MLB公式サイトの報道によると、ヌートバーは侍ジャパンの一員として初めて出場した阪神戦で初打席から安打を放ち、カージナルスでおなじみのペッパーミル・パフォーマンスを披露しました。

この瞬間が、侍ジャパンにおける新しいチームパフォーマンスの始まりとなりました。

【大谷翔平との関係】なぜ侍ジャパン全体にペッパーミルが広がった?

日本でペッパーミル・パフォーマンスが爆発的に知られるようになった理由の一つが、大谷翔平選手の存在です。

実は、侍ジャパンでこのパフォーマンスを採用する際には、大谷選手の提案が大きな役割を果たしました。

大谷翔平がヌートバーに伝えた提案

2023年3月6日、京セラドーム大阪で行われた阪神との強化試合。

ヌートバーは、ヒットを打ったときにチームで楽しめる共通の祝福ポーズを作りたいと考えていました。

しかし、具体的に何をするかは決まっていませんでした。

そこで大谷選手が提案したのが、ヌートバーが最初に見せたパフォーマンスをチーム全体で採用するというアイデアです。

ヌートバーは第1打席でヒットを放ち、ペッパーミルを披露。チームはそのポーズを共通のパフォーマンスとして採用しました。

そして、2イニング後には大谷選手自身が3ランホームランを放ち、三塁を回る際にペッパーミルを披露しました。

この場面は、WBC開幕前から大きな話題になりました。

大谷翔平がペッパーミルをした理由

大谷選手がこのポーズをしたのは、単に流行に乗ったからではありません。

ヌートバーが持ち込んだチームの文化を受け入れ、共通のジェスチャーとしてチーム全体で盛り上げようとしたことに意味があります。

侍ジャパンには、所属球団もプレースタイルも異なる選手が集まっています。

その中で、言葉を多く使わなくても意味が伝わる共通のポーズは、チームの一体感を高める役割を果たしました。

特にヌートバーは、日本語を母語としない選手として侍ジャパンに加わりました。ペッパーミルは、彼と日本人選手をつなぐコミュニケーションの手段にもなったのです。

MLB公式サイトの取材でも、ヌートバーはこのパフォーマンスがチームメートとの仲間意識を深め、言語の壁を越えるきっかけになったと振り返っています。

WBC 2023で日本中に広がった理由

ペッパーミルが広がったのは、侍ジャパンの選手たちが実際の試合で何度も披露したことが大きな要因です。

大谷選手だけでなく、ヌートバーをはじめとする選手たちが安打や得点を喜ぶ際に同じポーズを見せたことで、ファンにも認識されるようになりました。

スタンドやスポーツバーでもペッパーミルを持ち込む人が現れ、応援のジェスチャーとしても浸透しました。

加えて、侍ジャパンは2023年のWBCで3大会ぶり3度目の世界一を達成。

チームの快進撃とともに、ペッパーミルは大会を象徴するパフォーマンスの一つになりました。

同年12月には「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」の選出語にも入り、野球ファン以外にも広く知られる存在となりました。

【甲子園で注意された理由】東北高校のペッパーミル騒動とは?

ペッパーミル・パフォーマンスをめぐって、2023年3月にもう一つ大きな話題になった出来事があります。

それが、春の選抜高校野球で起きた東北高校の選手への注意です。

2023年3月18日、東北高校の選手が一塁上で披露

2023年3月18日、第95回選抜高校野球大会が阪神甲子園球場で開幕しました。

第1日の東北高校と山梨学院高校の試合で、東北高校の金子和志選手が相手の遊撃手の失策で出塁した際、一塁ベース上でペッパーミル・パフォーマンスを披露しました。

しかし、この行為について一塁塁審から注意がありました。

日本代表の選手たちがWBCで披露し、日本中で親しまれていたポーズだっただけに、なぜ高校野球では注意されるのかという疑問が広がりました。

日本高野連が示した見解

この件について、日本高等学校野球連盟は同日にコメントを発表しました。

内容の中心は、高校野球では従来から不要なパフォーマンスやジェスチャーを慎むよう求めており、試合を楽しむ気持ちは理解できるものの、プレーそのもので楽しんでほしいという考え方です。

一方、東北高校の佐藤洋監督は、選手たちが楽しんで野球をすることを大人が止めることへの疑問を示しました。

この出来事によって、次のような論点が浮かび上がりました。

- プロ野球と高校野球では、試合中の表現に対する考え方が異なる。
- 選手が楽しむためのジェスチャーと、相手への挑発行為は区別して考える必要がある。
- 高校野球では、従来から不要なパフォーマンスを控えるよう求める指導があった。

ペッパーミルは禁止されたのか?

ここは誤解しやすいポイントです。

この出来事をもって、ペッパーミル・パフォーマンスそのものが、あらゆる野球の試合で禁止されたわけではありません。

問題になったのは、高校野球における従来の指導方針と、試合中のジェスチャーの扱いです。

つまり、プロ野球や国際大会で選手が披露しているからといって、高校野球でも同じように自由に行えるとは限らないということです。

この騒動は、スポーツにおける伝統や規律と、選手が楽しむ自由とのバランスを考えるきっかけにもなりました。

【プロの結論】ペッパーミルの本当の価値はチーム全員で積み重ねる姿勢にある

ヌートバーのペッパーミル・パフォーマンスが日本でこれほど支持された理由は、動作の面白さだけではありません。

そこには、野球というスポーツの本質に通じるメッセージがあります。

野球は、ホームランを打った選手や勝利投手だけが注目されがちです。しかし、実際には四球を選ぶ選手、進塁打を打つ選手、守備で失点を防ぐ選手など、さまざまな役割が積み重なって勝利が生まれます。

ペッパーミルは、そうした目立たない仕事にも価値があるという考え方を象徴しています。

誤解しやすい3つのポイント

1. コショウを挽くこと自体に特別な野球ルールがあるわけではない

あくまでチームの姿勢や団結を表現するジェスチャーです。

2. ヌートバーが世界で初めて考案したと断定できるわけではない

2018年のメッツにも類似した例が報じられています。日本で広く知られるようになった直接的なきっかけは、カージナルスでのヌートバーのパフォーマンスです。

3. 大谷翔平が最初に考案したポーズではない

もともとはヌートバーがカージナルスで披露していたもので、大谷選手は侍ジャパンで採用するきっかけを作りました。

ペッパーミルから学べること

このパフォーマンスを単なる流行として捉えると、なぜ選手たちが繰り返し披露したのかが見えにくくなります。

大切なのは、成功したときだけでなく、成功に至るまでの小さな努力を仲間と認め合うことです。

野球では、毎打席ホームランを打つことはできません。しかし、粘り強く出塁し、次の打者につなぎ、少しずつ得点の可能性を高めることはできます。

ペッパーミルは、そんなチームスポーツの考え方を、誰にでも分かるシンプルな動作で表現したものなのです。

【ヌートバーのペッパーミルの意味】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ヌートバーのペッパーミルパフォーマンスにはどんな意味がありますか?

A1:粘り強く努力を続け、仲間と協力しながら一つひとつのプレーを積み重ねるという意味があります。英語の「grind」が持つ、地道に努力するというニュアンスが背景にあります。

Q2:ペッパーミルパフォーマンスは誰が始めたのですか?

A2:日本で広く知られるようになったパフォーマンスは、2022年ごろにカージナルスでラーズ・ヌートバー選手が披露していたものです。ただし、2018年のメッツにも類似した塩・コショウのパフォーマンスがあったと報じられています。

Q3:大谷翔平がペッパーミルを披露したのはなぜですか?

A3:ヌートバーが侍ジャパンに持ち込んだパフォーマンスを、チーム全体で採用する流れがあったためです。大谷選手は、ヌートバーが最初に披露したポーズをみんなで使おうと提案しました。

Q4:ペッパーグラインダーとペッパーミルは違うものですか?

A4:基本的にはどちらもコショウを挽く道具を指します。英語では「pepper grinder」と「pepper mill」の両方が使われます。

Q5:甲子園でペッパーミルをすると禁止されるのですか?

A5:2023年の東北高校の事例では、審判から注意がありました。日本高野連は、従来から不要なパフォーマンスやジェスチャーを慎むよう求めていたと説明しています。ただし、この一件だけで、すべての野球大会における一律の禁止と解釈することはできません。

Q6:ペッパーミルはホームランを打ったときだけ行うものですか?

A6:いいえ。ヒットや出塁、チームメートの活躍などを祝福する際にも使われます。ホームランだけでなく、地道なプレーやチームへの貢献を称える意味があります。

ヌートバーのペッパーミル・パフォーマンスは、コショウを挽く動作に、粘り強く努力を続けるという「grind」の意味を重ねたものです。

2022年ごろにカージナルスで広まり、2023年3月6日の阪神との強化試合をきっかけに侍ジャパンにも浸透しました。大谷翔平選手がチームで採用することを後押しし、WBCでの日本代表の快進撃とともに全国的なブームになりました。

一方、甲子園での東北高校の騒動は、プロ野球と高校野球では試合中の表現に対する考え方が異なることを示しました。

2026年現在、ペッパーミルを理解するうえで覚えておきたいのは、「目立つ結果だけでなく、小さな努力を積み重ね、仲間と一緒に勝利を目指す」というメッセージです。

ヌートバーが日本にもたらしたのは、一つの面白いポーズだけではありません。異なる文化や言語を持つ選手たちが、共通のジェスチャーを通じて一つになるという、スポーツならではの魅力だったのです。

主な参考資料: MLB公式サイト、Full-Count、日刊スポーツ、デイリースポーツ、Merriam-Webster英英辞典の報道・解説・辞書情報。

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コンテンツディレクター 椿 花鈴
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