意味を理解していても、実際に英文を作るときには間違えやすいポイントがあります。
1. for grantedを一つの熟語として覚えるtakeとfor grantedを別々に訳そうとすると、文章全体の意味が分かりにくくなります。
take+目的語+for grantedを一つの表現として覚えることが効果的です。
2. 必ずしも悪い意味になるわけではないtake for grantedには否定的なニュアンスがありますが、すべての文章が批判や不満を表すわけではありません。
たとえば、We take the internet for granted. は、インターネットが利用できる環境を当然視しているという意味です。
相手を責めているわけではなく、日常生活に慣れている状態を説明している場合もあります。
3. 人を目的語にすると感情的な意味が強くなるtake someone for grantedは、単に相手の存在を認識しているという意味ではありません。
相手がしてくれることや、そばにいてくれることを当然だと思い、感謝や配慮が不足しているという意味になります。
恋愛や家族について話すときは、このニュアンスを理解しておくことが大切です。
4. 向いている表現を選ぶ判断基準- 事実を当然だと思う:take it for granted
- 人の努力を軽視する:take someone for granted
- 根拠のない判断をする:assume
- 感謝の気持ちを伝える:appreciate
- 論理的な前提を示す:presuppose
この5つを使い分けられれば、日常会話からビジネス英語まで、表現の幅が広がります。
【プロの結論】take for grantedは「当然視」と「感謝不足」の両面で理解する

take for grantedを正確に理解するために必要なのは、日本語訳を一つだけ暗記しないことです。
この表現には、事実を疑わずに受け入れるという認識上の意味と、人や物の価値を十分に認識しないという感情的な意味があります。
特に重要なのは、次の3つです。
第一に、目的語を見ること。
物事や環境が目的語なら「当然だと思う」、人が目的語なら「ありがたみを感じない」という意味になる傾向があります。
第二に、assumeとの違いを理解すること。
assumeは事実だと考える行為そのものに重点があります。take for grantedは、疑問を持たず当然視する姿勢や、慣れによって価値を認識しなくなる状態まで表現できます。
第三に、appreciateとの対比で覚えること。
appreciateは価値を認め、感謝すること。take for grantedは、その価値を十分に認識せず、当然のものとして扱うことです。
英語では、単に何かを知っているかどうかだけでなく、それをどのように受け止めているかによって表現が変わります。
take for grantedは、その違いを理解するうえでも覚えておきたい熟語です。
【take for granted】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:take for grantedは日本語で何と訳しますか?
take for grantedは「当たり前だと思う」「当然視する」「ありがたみを感じない」と訳します。事実や環境について使う場合と、人の存在や努力について使う場合でニュアンスが異なります。
Q2:take it for grantedとtake someone for grantedの違いは何ですか?
take it for grantedは「それを当然だと思う」という意味で、事実や状況について使います。take someone for grantedは「その人の存在や努力を当たり前だと思う」という意味で、人間関係でよく使われます。
Q3:be taken for grantedはどういう意味ですか?
「当たり前だと思われる」「ありがたみを認識されない」という受動態の表現です。たとえば、My efforts are taken for granted. は「私の努力は当然のことだと思われている」という意味になります。
Q4:take for grantedとassumeは同じ意味ですか?
完全に同じではありません。assumeは証拠が十分でないことを事実だと考えること、take for grantedは疑わず当然のこととして受け入れることを表します。文脈によっては置き換えられます。
Q5:ありがたみを感じないことを英語で何と言いますか?
take someone for grantedが代表的です。また、fail to appreciate someone(人の価値や努力を理解していない)という表現も使えます。
Q6:前提とするという意味でもtake for grantedを使えますか?
使えます。take it for granted that~で「~ということを当然の前提として受け入れる」という意味になります。論理的・学術的な文章ではpresupposeやtake as givenも適切です。
take for grantedは、英語の会話や文章で幅広く使われる重要な熟語です。
最後に、覚えておきたいポイントを整理します。
- take for granted:当たり前だと思う、当然視する
- take it for granted that~:~ということを当然だと思う
- take someone for granted:人の存在や努力のありがたみを感じない
- be taken for granted:当たり前だと思われる
- don't take it for granted:それを当然のものだと思わないで
- assume:仮定する、そうだと考える
- appreciate:価値を認める、感謝する
2026年の英語学習でも、単語の直訳だけに頼らず、文型・目的語・話し手の感情をセットで理解することが、自然な英語表現への近道です。
まずは「Don't take me for granted.」「I appreciate your help.」「I took it for granted that he would come.」の3文を覚えておくと、日常会話での使い分けを身につけやすくなります。