南場智子は、1962年4月21日、新潟県生まれ。2026年11月現在、64歳です。
学生時代は津田塾大学で英文学を学び、米国のブリンマー大学への留学も経験しました。その後、1986年にマッキンゼー・アンド・カンパニーの日本支社に入社しています。
マッキンゼー時代に身につけた経営視点南場のキャリアを理解するうえで欠かせないのが、マッキンゼーでの約13年間です。
1990年にはハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。1996年にはマッキンゼーのパートナー、すなわち役員に相当するポジションに就きました。
当時の南場は、企業の経営課題を分析し、新規事業の構想や事業戦略を提案する立場にありました。
ところが、コンサルタントとして事業計画を提案するだけでは、実際にサービスが世の中に出て、利用者に価値を届け、収益を生み出すまで関われません。
東京大学のインタビューでも、南場は自ら構想したビジネスモデルを最後まで実行したいという思いが、起業につながった経緯を語っています。
つまり、DeNA創業は単純な独立や転職ではありません。経営を助言する立場から、経営の当事者へ移る決断だったのです。
南場智子の基本プロフィール| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 南場智子(なんばともこ) |
| 生年月日 | 1962年4月21日 |
| 出身地 | 新潟県 |
| 最終学歴 | 津田塾大学学芸学部英文学科 |
| 海外留学 | ブリンマー大学 |
| MBA | 1990年、ハーバード・ビジネス・スクール |
| 前職 | マッキンゼー・アンド・カンパニー |
| マッキンゼーでの役職 | 1996年、パートナー就任 |
| 主な肩書 | DeNA代表取締役社長兼CEO |
| その他の活動 | 横浜DeNAベイスターズオーナー、デライト・ベンチャーズのマネージングパートナー |
| 著書 | 『不格好経営』 |
【DeNA創業の理由と経緯】1999年、南場智子はなぜ起業したのか

DeNAの設立日は1999年3月4日です。
当時の日本ではインターネットの普及が進み始め、オンライン上で商品やサービスを売買する新しい市場が形成されつつありました。
南場が着目したのは、インターネットオークションです。
創業のきっかけはインターネットオークション南場はマッキンゼーでインターネット関連の新規事業を担当していました。その仕事の中で、オンラインオークションの可能性に着目します。
当時、南場はインターネットオークションの事業化を周囲に提案していました。
その際、事業化を勧めていた相手から、自分で事業を始めてはどうかという趣旨の言葉を受けたことが、起業の大きなきっかけになりました。
コンサルタントとして提案するだけではなく、自分自身でサービスを立ち上げ、利用者を獲得し、収益化までやり遂げたい。
その思いが、マッキンゼーを退職してDeNAを創業する決断につながりました。
最初の事業は「ビッダーズ」DeNAが最初に手がけた事業は、インターネットオークションサイト「ビッダーズ」です。
1999年11月29日にサービスを開始しました。
ただし、創業直後から順調に成長したわけではありません。競争環境の変化やサービスの立ち上げに苦労し、初期の事業運営では資金面も含めて多くの課題に直面しました。
その後、携帯電話向けサービスへと事業領域を広げ、2005年には東京証券取引所マザーズへの上場を実現します。
加えて、2006年には携帯電話向けゲームサイト「モバゲータウン」を開始。これが後のMobageへと発展し、DeNAの成長を大きく後押ししました。
ここで注目したいのは、南場が最初の事業に固執しなかったことです。
オークション事業から携帯電話向けサービス、ソーシャルゲームへと、利用者の行動や市場の変化に合わせて事業を転換してきました。
DeNAの強みは、特定の商品を売り続けることではなく、時代に応じて新しい事業を生み出す能力にあったのです。
【南場智子とDeNAの関係を時系列で整理】ベイスターズから2026年の社長復帰まで
南場智子とDeNAの関係は、創業者という肩書だけでは説明できません。
社長、会長、球団オーナー、ベンチャー投資家、経済団体の役職者と、複数の立場から事業や組織に関わってきました。
南場智子のキャリアとDeNA歴代経営体制| 年代 | 出来事・役職 | 意味・背景 |
|---|---|---|
| 1981年 | 津田塾大学入学 | 英文学を専攻 |
| 1985年 | ブリンマー大学留学 | 米国での学習経験 |
| 1986年 | マッキンゼー入社 | 経営コンサルタントとして活動 |
| 1990年 | ハーバードMBA取得 | 経営学の専門教育を修了 |
| 1996年 | マッキンゼーのパートナー就任 | 経営幹部へ昇進 |
| 1999年3月 | DeNA創業 | 南場が創業者・代表取締役社長に |
| 1999年11月 | ビッダーズ開始 | 最初の主要サービス |
| 2005年 | 東証マザーズ上場 | 企業として成長段階へ |
| 2006年 | モバゲータウン開始 | 携帯ゲーム市場へ進出 |
| 2011年 | 守安功が代表取締役社長に就任 | 経営の次世代への移行 |
| 2011年12月 | 横浜ベイスターズを子会社化 | プロ野球事業へ参入 |
| 2015年1月 | 南場が球団オーナーに就任 | スポーツ経営への関与を強化 |
| 2017年3月 | 南場がDeNA代表取締役会長に就任 | 会長として経営に関与 |
| 2019年 | デライト・ベンチャーズ創業 | スタートアップ投資・支援へ |
| 2021年4月 | 岡村信悟が社長兼CEOに就任 | 岡村体制へ移行 |
| 2026年6月27日 | 南場が社長兼CEOに復帰 | 創業者による経営変革を推進 |
南場とプロ野球の関係が深まったのは、2011年のDeNAによる横浜ベイスターズの子会社化がきっかけです。
ただし、南場自身がオーナーに就任したのは2011年ではありません。
2015年1月16日付で、横浜DeNAベイスターズの取締役オーナーに就任しています。
球団の公式発表では、南場はオーナー就任時に、DeNAがプロ野球に参入してから3年間のチームの成長を振り返り、来場者数が4割以上増えたことにも触れています。
また、ファンにより強く、より楽しい球団を届けたいという方向性を示しました。
この役割は、単にスポーツチームの所有者になることとは異なります。
球団とスタジアムを核に、地域の活性化、観戦体験、エンターテインメント、街づくりを結びつけるDeNAの事業戦略とも関係しています。
2026年11月現在も、球団公式の会社概要には南場が取締役オーナーとして掲載されています。球団の代表取締役社長は木村洋太です。
DeNA歴代社長と南場智子の役割DeNAの経営体制は、創業以来、複数回の世代交代を経験しています。
- 南場智子: 1999年の創業者。2017年から代表取締役会長を務め、2026年6月に社長兼CEOへ復帰。
- 守安功: 創業期から参画し、2011年6月に代表取締役社長に就任。約10年間にわたり経営を担った。
- 岡村信悟: 2021年4月に代表取締役社長兼CEOに就任。2026年6月から代表取締役会長。
特に重要なのは、南場が一度後継世代に経営を託した経験を持つことです。
2026年の社長復帰は、単純に以前の体制へ戻ったという話ではありません。創業者が再び経営の最前線に立ち、次の成長段階に向けて組織を変えようとする動きです。
【2026年6月27日】南場智子がDeNA社長兼CEOに復帰した理由
南場智子の社長復帰は、2026年のDeNAを理解するうえで最も重要な出来事です。
DeNAは2026年5月12日に役員人事を発表し、同年6月27日付で南場が代表取締役社長兼CEOに就任する人事を内定しました。
その後、6月27日の株主総会を経て新体制が発足しました。
会社が説明した社長復帰の理由DeNAの公式発表では、社長交代の理由について、次のような課題認識が示されています。
1. 急速に変化する事業環境への対応。
2. 経営のスピードを格段に上げる必要性。
3. 将来の事業環境を前提とした組織運営の変革。
4. 事業モデルそのものを早急に変えていく必要性。
つまり、今回の人事は単なる創業者への権限返還ではありません。
会社が成長するためには、従来の延長線上ではなく、経営の進め方そのものを見直す必要があるという判断です。
公式発表では、南場がファウンダーとしてCEOの立場から変革を主導し、岡村は政府、地方公共団体、業界団体などとの渉外を含め、DeNAの取り組みを推進する役割を担うと説明しています。
南場本人が語った「やり残した宿題」社長復帰の背景をさらに理解できるのが、2026年7月3日に京都で開催されたIVS2026での南場のスピーチです。
DeNAの公式オウンドメディア「フルスイング」は、講演内容を7月24日に公開しました。
南場は、シリコンバレーの起業家たちとの交流を通じて、自分自身の挑戦心が再び刺激されたと説明しています。
そして、創業から四半世紀を経たDeNAには、事業を生み出す力はあるものの、それを継続的に生み出す組織の仕組みづくりに課題が残っていると振り返りました。
特に重要なのが、次の考え方です。
「組織が人を使う時代はとっくに終わっていて、人が組織を使う時代です」
これは、従業員が既存の組織構造に従うだけではなく、組織が持つ資金、人材、技術、ネットワークを活用し、自ら新しい事業を生み出していくべきだという考え方です。
南場は、優秀な個人の能力や偶然の成功だけに頼るのではなく、次々と事業が生まれ、成長し、その成果が次の挑戦に還元される仕組みを構築することを目指しています。
2026年11月現在のDeNA経営体制現在の役職は次のとおりです。
| 人物 | 2026年11月現在の役職 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 南場智子 | 代表取締役社長兼CEO | 経営全体と事業変革の指揮 |
| 岡村信悟 | 代表取締役会長 | ステークホルダーとの関係構築など |
| 渡辺圭吾 | 取締役兼執行役員 | 経営執行 |
| 久保田雅也 | 社外取締役 | 経営監督 |
| 木谷哲夫 | 社外取締役 | 経営監督 |
| 川﨑達生 | 社外取締役 | 経営監督 |
2026年9月30日提出のコーポレート・ガバナンス報告書によると、取締役会は6名で構成され、うち3名が独立社外取締役です。
また、南場は2026年6月から取締役会議長を務め、10月1日からは経営会議の議長も担当しています。
創業者が経営の中心に戻る一方で、社外取締役による監督や指名委員会・報酬委員会の仕組みも設けられています。
【DeNAの2026年経営戦略】AI・M&A・新規事業をどう成長させるのか
2026年のDeNAが目指しているのは、ゲーム会社やスポーツ会社という単一のカテゴリーに収まらない事業構造です。
南場が投資家向けメッセージで示した方向性には、大きく4つの柱があります。
1. グループ事業の横断的な連携一つ目は、グループ全体の事業を横断的につなぐことです。
例えば、横浜DeNAベイスターズと横浜スタジアムを通じて生まれるスポーツの熱狂を、試合会場の中だけで終わらせず、街全体へ広げる構想があります。
その具体例が、横浜・関内エリアの「BASEGATE横浜関内」です。
加えて、川崎のバスケットボール事業などにも展開し、スポーツと街づくりを組み合わせた事業モデルを広げようとしています。
これは、球団経営を単独のスポーツ事業として考えるのではなく、地域経済やリアルエンターテインメントと連動させる考え方です。
2. M&Aによる成長スピードの向上二つ目は、M&Aやスタートアップとの連携を活用した事業拡大です。
これまでのように自社内でゼロからサービスを立ち上げる方法だけでなく、すでに成長している企業や事業をグループに取り込むことで、成長速度を高める方針です。
一方で、すべての事業を保有し続けることを前提にはしていません。
事業の状況に応じて、売却や分社化も検討し、それぞれに最適な事業の担い手を選ぶ考え方を示しています。
3. AIを前提にした組織づくり三つ目は、AIを経営や日常業務の基盤にすることです。
DeNAは、AIによる社内業務の生産性向上を進め、そこで生まれた人材や時間を新規事業や収益活動へ振り向ける方針です。
特に注目されるのは、AIを単なる業務効率化ツールとして捉えていないことです。
情報共有、意思決定、組織内のコミュニケーションなど、会社の運営方法そのものをAI時代に合わせて変えようとしています。
4. 挑戦が循環するエコシステムの構築四つ目は、社内外の起業家や事業家が挑戦しやすい環境づくりです。
DeNAが掲げる「永久ベンチャー」という考え方にもつながります。
社内の新規事業で生まれた成果やノウハウを次の挑戦に還元する。外部のスタートアップにも自社の経営資源を開放する。
こうした循環によって、事業創出の再現性を高めることを目指しています。
デライト・ベンチャーズとDelightXの役割南場のもう一つの重要な活動が、2019年に創業したデライト・ベンチャーズ(Delight Ventures)です。
南場は同社のマネージングパートナーを務めています。
同社は、起業家やスタートアップへの投資・支援を行うベンチャーキャピタルです。
DeNA本体の事業運営と、外部の起業家を支援する投資活動を組み合わせることで、新しい事業を生み出す機会を広げています。
2026年の注目施策が、シリコンバレーでの起業を支援する「DelightX」です。
これは、AIスタートアップの立ち上げを目指す日本人・日系人の起業家を対象に、現地滞在やネットワーク、メンター、資金調達などの面から支援するプログラムです。
単に国内で起業家を育成するだけでなく、最初から世界市場を狙う起業家を支援する点に特徴があります。
2026年秋以降の動きにも注目DeNAは2026年10月29日、スタートアップ関係者を対象にした「DeNA Delight Conference with Startups」を12月10日に開催すると発表しました。
新規事業、スタートアップ投資、M&A、事業成長などをテーマとするイベントです。
この動きからも、南場体制が社内の組織改革だけでなく、社外の起業家や投資家との連携を重視していることが分かります。
【南場智子の経営手腕と評判】不格好経営に表れるリーダーシップの実像
南場智子の経営手腕を考えるうえで、代表的なキーワードは「人材」「挑戦」「事業転換」「実行力」です。
華やかな学歴やマッキンゼーでのキャリアだけが、経営者としての評価を支えているわけではありません。
実際の事業運営で何を実現し、どのような課題を乗り越えてきたかが重要です。
強み1:市場の変化に合わせて事業を転換する力DeNAは、インターネットオークションからスタートし、携帯電話向けサービス、ソーシャルゲーム、ライブコミュニティ、スポーツ、ヘルスケアなどへ事業を拡大してきました。
この変化は、特定の事業だけに会社の将来を依存させない経営姿勢を示しています。
特に、2006年のモバゲータウン開始は、DeNAが成長するうえで重要な転換点でした。
2026年には、ポケポケ、Pococha、GOなど、異なる市場で事業を展開しています。
強み2:人材を経営の中心に置く南場が繰り返し強調しているのが人材の重要性です。
2026年7月のIVS2026での講演でも、DeNAの競争力の源泉は人材にあると説明しています。
また、採用については次の考え方を示しています。
「数で妥協しても、質では絶対に妥協しない」
人材を採用し、適切に経営資源を配分し、その後はチームに自由を与える。
こうした方針は、トップがすべての意思決定を行うのではなく、優秀な人材が自ら事業を生み出す組織をつくろうとする姿勢につながっています。
強み3:失敗を隠さず、組織の学習に変える南場の著書として知られるのが、2013年に刊行された『不格好経営―チームDeNAの挑戦』です。
著者:南場智子/2013年6月刊行
創業、資金調達、モバイルシフト、ソーシャルゲーム、人と組織など、DeNAの成長過程を創業者自身の視点から描いた一冊。
この本の特徴は、成功した経営者が完成された経営理論を語るだけの内容ではないことです。
創業期の苦労、資金集めの難しさ、事業の方向転換、組織づくりなど、実際の経営で直面した問題が扱われています。
本書から読み取れるのは、経営とは最初から正解を知っている人が行うものではなく、失敗から学びながら事業を成長させていくものだという考え方です。
経団連副議長としての活動南場は企業経営だけでなく、日本の経済界でも重要な役割を担っています。
2021年に経団連副会長に就任し、2025年からは副議長として活動しています。
2026年7月1日付の経団連公式役員名簿にも、南場はディー・エヌ・エー社長として副議長に掲載されています。
女性初の経団連副会長としても知られ、スタートアップ支援や起業家育成などの分野でも存在感を示してきました。
経営手腕を評価するときに見るべきポイント南場の経営に対する評価は、肩書や知名度だけで判断するべきではありません。
2026年の社長復帰を含め、次の4つの観点から見ると実態を理解しやすくなります。
| 評価項目 | 評価できる実績 | 今後の注目点 |
|---|---|---|
| 事業創出 | Mobage、Pocochaなど | 新規事業を継続的に生み出せるか |
| 組織運営 | 人材重視と権限委譲 | 個人の能力に頼らない組織を作れるか |
| 経営判断 | 事業転換やM&A方針 | 投資と撤退の判断を適切に行えるか |
| 社会的影響 | 球団経営、経団連での活動 | 企業成長と社会への価値提供を両立できるか |
一方で、創業者への権限集中には注意も必要です。
南場が強いリーダーシップを発揮することで意思決定が速くなる反面、特定の経営者への依存が強まれば、次世代の経営人材育成が課題になる可能性があります。
だからこそ、独立社外取締役による監督や、事業責任者への権限委譲が重要になります。
2026年のDeNAは、創業者のリーダーシップと組織としての自律性を両立できるかという、新しい経営課題に向き合っているのです。
【南場智子とDeNAに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:南場智子は2026年現在、DeNAの社長ですか?
A1:はい。2026年6月27日付で代表取締役社長兼CEOに就任しました。2026年11月現在、岡村信悟が代表取締役会長を務めています。
Q2:南場智子はなぜDeNAの社長に復帰したのですか?
A2:急速に変化する事業環境に対応し、経営スピードを高め、組織運営や事業モデルを変革するためです。本人も、事業を継続的に生み出す仕組みづくりを、やり残した課題として挙げています。
Q3:南場智子は横浜DeNAベイスターズのオーナーですか?
A3:はい。2015年1月16日に取締役オーナーに就任しました。2026年11月現在も球団公式の会社概要にオーナーとして掲載されています。
Q4:南場智子はマッキンゼー出身ですか?
A4:はい。1986年にマッキンゼー・アンド・カンパニーへ入社し、1990年にハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。1996年にはパートナーに就任しています。
Q5:南場智子の著書『不格好経営』はどのような本ですか?
A5:DeNAの創業から成長までの過程を、創業者自身が振り返った経営書です。資金調達、事業転換、人材採用、組織づくりなど、経営の舞台裏を知ることができます。
Q6:南場智子は経団連の副会長ですか?
A6:2021年に副会長に就任し、2025年からは副議長を務めています。2026年7月1日付の公式役員名簿でも副議長として掲載されています。
南場智子とDeNAの関係を振り返ると、1999年の創業から2026年の社長復帰まで、一貫しているのは新しい事業を生み出すことへの挑戦です。
マッキンゼー時代には経営コンサルタントとして企業の課題を分析し、ハーバードMBAで経営を学びました。その経験をもとにDeNAを創業し、インターネットオークションから携帯ゲーム、スポーツ、ライブ配信などへ事業を広げてきました。
2015年には横浜DeNAベイスターズのオーナーに就任。2019年にはデライト・ベンチャーズを創業し、スタートアップ支援にも活動領域を広げています。
そして2026年6月27日、再びDeNAの社長兼CEOに就任しました。
今回の復帰で特に重要なのは、単に創業者が経営トップに戻ったことではありません。
個人の能力に依存する成長から、事業が継続的に生まれ、成長し、次の挑戦につながる組織への転換を目指している点です。
今後、注目したいのは次の3点です。
- AIを活用した組織改革が実際の生産性向上につながるか。
- M&Aや新規事業投資によって次の成長事業を生み出せるか。
- 創業者の強いリーダーシップと次世代の経営人材育成を両立できるか。
南場智子の経営者としての次の挑戦は、DeNAをもう一度成長させるだけではありません。挑戦し続ける企業を、個人の力だけに頼らずに作り上げられるか。
2026年の社長復帰は、その答えを出すための新しいスタートになっています。
主な参考資料:DeNA公式「会社概要」「役員・グループエグゼクティブ」「役員人事に関するお知らせ」「投資家の皆様へ」「フルスイング」、横浜DeNAベイスターズ公式会社情報、経団連公式役員名簿、東京都の南場智子インタビュー、東京大学の起業家インタビュー。