2026年11月現在、2022年1月31日に終了した旧規則機の経過措置が再び延長されているわけではない。CR機や5号機は、当時の旧規則機としてホール営業に使用するための経過措置を終えている。
一方、パチンコ・パチスロそのものがなくなったわけではない。規則改正後の遊技機開発が進み、現在はP機、スマートパチンコ、6号機、スマートパチスロなどを中心に新しい市場が形成されている。
パチンコはCR機からP機・スマパチへ
P機
2018年の規則改正後に登場した新規則パチンコ機。CR機に代わる機種として普及し、現在のパチンコ市場の基本的なカテゴリーとなっている。
スマートパチンコ(e機)
遊技球の貸し出しや管理を電子的に行う新しいタイプのパチンコ機。従来の玉貸し機構とは異なる遊技環境を実現している。
2026年10月の新台情報にも、P機とe機の両方が登場している。例えば、P新世紀エヴァンゲリオン-319 RED-や、e Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかり2などが導入機種として掲載されている。
旧規則機の撤去は、単なるCRという名称の消滅ではなく、遊技機の規格と設備そのものが変化していく過程だった。
パチスロは5号機から6号機・スマスロへ
6号機
5号機に代わる新規則パチスロ。出玉性能などの技術基準が変更され、旧規則とは異なるゲーム性や機械設計が採用された。
スマートパチスロ(スマスロ)
物理的なメダルの投入・払い出しを必要としないパチスロ。電子的なメダル管理を採用し、6号機時代の新しい遊技形態として普及した。
2026年9月末時点の業界実績データでは、スマスロの設置比率は61.4%に達している。これは全国実績データを用いた業界分析による数値であり、スマスロが市場の主要な構成要素になっていることを示している。
加えて、メーカーのユニバーサルエンターテインメントは2026年11月2日にも「スマスロ ラグナドール」のデジタルガイドを公開している。9月には「スマスロ バジリスク~甲賀忍法帖~Ⅳ」の製品情報も公開されており、スマスロ市場への新機種投入は続いている。
2026年現在、CR機や5号機をホールで打つことはできる?2022年の経過措置終了を前提とした通常のホール営業では、旧規則機のCR機や5号機を再設置して営業することはできない。
ただし、中古市場やコレクターの所有物として実機が残っていることと、パチンコホールで営業に使用できることは別問題だ。
インターネット上で旧機種の中古販売情報や実機の紹介動画を見つけても、それを現在のホールで合法的に遊技できるという意味にはならない。
また、2026年になっても「撤去期限が再延長される」「CR機が全国のホールに復活する」といった情報を見かけた場合は、警察庁の規則改正なのか、業界団体の自主的な取り組みなのか、単なる中古実機の話なのかを区別する必要がある。
【プロの結論】2022年のパチンコ撤去から読み解く業界の構造変化

2022年の旧規則機撤去を振り返ると、単純な機種入れ替え以上の意味があったことがわかる。
特に重要なのは、規制変更、ホール経営、遊技機メーカー、流通事業者という4つの要素が密接につながっていた点だ。
① 規制変更だけでは業界全体は動かない2018年の規則改正によって新規則機への移行が決まっても、ホールには既存機種の撤去費用と新台購入費用が発生する。加えて、人気機種を早期に撤去すれば、集客や稼働率にも影響する。
そのため、法令上の経過措置と業界団体による撤去計画を組み合わせ、段階的に移行する仕組みが採用された。2021年の21世紀会決議改定は、その調整の象徴的な出来事だった。
② 人気機種でも撤去期限は例外にならないCR真・北斗無双やCR真・花の慶次2 漆黒の衝撃、押忍!番長3、SLOT魔法少女まどかマギカ2は、多くのユーザーに親しまれた機種だった。
しかし、人気や稼働実績があることと、法律上の設置可能期間は別の問題である。ホールにとって収益性の高い機種であっても、規則に基づく期限を超えて営業に使用することはできない。
③ 撤去はメーカーだけでなく流通・リサイクル業界にも影響した2022年1月の撤去では、68.3万台という旧規則機の残存台数が示すように、機械の取り外しだけでも大きな作業量が発生した。
その後の中古流通、運送、保管、解体、リサイクルまでを含めると、撤去はパチンコ業界全体のサプライチェーンに関係する出来事だった。
④ 2026年は規制対応から遊技機の付加価値競争へ現在の市場では、スマパチやスマスロの普及に加え、ゲーム性、演出、機能、設備面での差別化が進んでいる。
ただし、新しい機械を導入すれば経営が安定するという単純な話ではない。機械購入費用、導入後の稼働、ユーザーの支持、店舗の営業方針などを総合的に判断する必要がある。
2022年の撤去が示した教訓は、規則変更に対応するだけでなく、長期的な設備投資と店舗運営のバランスを取ることの難しさにある。
【パチンコ撤去2022】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:パチンコの旧規則機はいつまで設置できた?
A1:多くの延長対象機種にとって、最終的な節目は2022年1月31日だった。ただし、すべての機種が同じ日に撤去されたわけではなく、検定・認定の時期や機種ごとの条件によって、それ以前に期限を迎えた機種もある。
Q2:CR真・北斗無双やCR真・花の慶次2 漆黒の衝撃はいつ撤去された?
A2:機種別の設置期限一覧では、どちらも2022年1月31日が撤去期限として掲載されている。ホールごとの入れ替え計画によって、実際に営業から外れた日は異なる。
Q3:押忍!番長3とまどかマギカ2も撤去対象だった?
A3:どちらも5号機の旧規則機として撤去対象になった。2021年5月の21世紀会決議改定によって、一部機種の撤去期限が2022年1月末まで延長された。
Q4:旧規則機の撤去期限が延長された理由は?
A4:主な理由は新型コロナウイルスによるホール経営への影響と、新規則機への入れ替え負担である。国家公安委員会による2020年5月の経過措置改正に加え、2021年5月には21世紀会が業界自主ルールを改定した。
Q5:検定切れと認定切れは同じ意味?
A5:異なる。検定は遊技機の型式に対するもので、認定は個々の遊技機に対するもの。どちらも有効期間は原則3年間だが、起算日と対象が異なる。
Q6:2026年現在、旧規則機のCR機や5号機をホールで打てる?
A6:2022年に旧規則機の経過措置が終了しているため、当時の制度を根拠に通常のホール営業で設置・使用することはできない。現在の市場はP機、スマパチ、6号機、スマスロなどへ移行している。
2022年1月31日は、2018年の遊技機規則改正から続いていた旧規則機の経過措置が終了した重要な日だった。
撤去対象はパチンコのCR機とパチスロの5号機。CR真・北斗無双、CR真・花の慶次2 漆黒の衝撃、押忍!番長3、SLOT魔法少女まどかマギカ2など、長年ホールを支えた人気機種も対象となった。
当初の撤去計画が延長された背景には、新型コロナウイルスによる経営環境の悪化や設備更新の負担があった。国家公安委員会による経過措置の変更と、パチンコ・パチスロ産業21世紀会の自主的な撤去計画が組み合わさり、2022年1月末の新規則機への移行につながった。
2026年現在は、P機やスマパチ、6号機やスマスロが市場の中心となり、遊技機の技術や営業形態も変化している。
過去の撤去期限を調べる際には、単に機種名だけを見るのではなく、検定日、認定日、経過措置の対象条件、業界団体の決議を照らし合わせることが大切だ。2022年の撤去を正しく理解すれば、現在のパチンコ・パチスロ業界がどのような制度変更を経て形成されたのかも見えてくる。