元東京ヤクルトスワローズの内野手として活躍した度会博文(わたらい・ひろぶみ)氏。2026年現在は、東京ヤクルトスワローズベースボールアカデミーのヘッドコーチを務め、子どもたちの野球指導に携わっています。現役時代は1994年から2008年までヤクルト一筋でプレーし、NPB通算527試合、173安打、9本塁打を記録しました。
また、DeNAで活躍する度会隆輝選手の父親としても知られています。高校時代にドラフト指名を逃した息子を励まし、社会人野球を経てプロ入りするまで支えたことも報道されています。2026年11月現在の年齢は54歳。現役引退後の指導者としての歩みや長男・度会基輝氏を含む家族関係、独自の少年野球指導法まで、公式情報と報道をもとに整理します。
【2026年現在】度会博文はヤクルトアカデミーのヘッドコーチとして何をしている?

2026年現在の度会博文氏は、東京ヤクルトスワローズベースボールアカデミーのヘッドコーチとして活動しています。
東京ヤクルトスワローズの公式サイトに掲載されているコーチ紹介でも、同氏はヘッドコーチとして紹介されています。現役時代の経験を生かし、子どもたちの野球技術や心身の成長を支える立場です。
東京ヤクルトスワローズベースボールアカデミーとは同アカデミーは、幼児や小学生などを対象に野球を指導する球団の育成事業です。
公式サイトでは、指導のテーマとして「健やかな心身の教育」を掲げています。スワローズOBをはじめ、スポーツ指導に関する資格を持つコーチ陣が、安心して野球に取り組める環境づくりと技術向上を目指しています。
度会氏の役割は、単純に野球の技術を教えるだけではありません。長年のプロ経験を子どもたちに伝え、野球を継続するための基礎を育てることにもあります。
スワローズジュニアの監督も継続もう一つの重要な活動が、東京ヤクルトスワローズジュニアの監督です。
度会氏は2018年から同チームを率いています。スワローズジュニアは、小学生を対象としたNPB12球団ジュニアトーナメントに出場する育成チームです。
監督就任後の大きな実績が、2019年と2020年の大会連覇です。日本野球機構の大会記録でも、2019年の優勝が確認できます。球団公式の過去成績にも2020年の優勝が記録されています。
つまり、度会氏はプロ野球選手を引退した後も、球団の育成部門で長く指導を続けてきた人物です。2026年現在の活動を理解するには、アカデミーのヘッドコーチとジュニアチーム監督という二つの役割を押さえる必要があります。
【プロフィール・経歴】八千代松陰高校から中央学院大学、ヤクルト入団まで
度会博文氏は1972年1月26日生まれ、千葉県出身の元プロ野球選手です。2026年11月3日現在、54歳になります。
日本野球機構(NPB)の公式プロフィールによると、身長181cm、体重78kg、右投右打。出身校は八千代松陰高校、中央学院大学です。
八千代松陰高校から中央学院大学へ高校は千葉県の八千代松陰高校に進学。その後、中央学院大学で野球を続けました。
度会氏の野球人生において、特に注目したいのが大学時代の実績です。東京ヤクルトスワローズの公式コーチ紹介によれば、中央学院大学では首位打者を3回、ベストナインを4回獲得。さらにMVPにも選ばれるなど、大学野球で数々のタイトルを手にしています。
こうした実績が評価され、1993年のドラフト会議でヤクルトから3位指名を受けました。
ヤクルト一筋のプロ野球人生1994年にヤクルトへ入団。内野を中心に複数のポジションをこなせる選手として、チームを支えました。
球団の公式紹介では、投手と捕手以外のポジションをこなすユーティリティープレーヤーとして紹介されています。特定のポジションだけに依存しない対応力は、チーム編成においても貴重な特徴でした。
2008年9月29日、度会氏は同年限りでの現役引退を表明しました。当時36歳。日刊スポーツの報道では、引退を決断した際に、これまでの野球人生への感謝を語っています。
1994年から2008年まで、ヤクルト一筋で過ごしたプロ生活は15年間に及びました。
【通算成績を検証】527試合・173安打の記録から見える選手としての特徴
度会博文氏の現役時代を数字で振り返ると、NPB公式記録に残る通算成績は以下のとおりです。
NPB通算打撃成績| 項目 | 通算成績 |
|---|---|
| 出場試合数 | 527試合 |
| 打席数 | 772打席 |
| 打数 | 707打数 |
| 安打 | 173安打 |
| 打率 | .245 |
| 本塁打 | 9本 |
| 打点 | 61打点 |
| 盗塁 | 2盗塁 |
| 出塁率 | .276 |
| 長打率 | .334 |
出典は日本野球機構の個人年度別成績と東京ヤクルトスワローズの球団公式メディアガイドです。
特に目立った年度別成績年度別の数字を見ると、1998年は85試合に出場して54安打、打率.263を記録しました。出場試合数と安打数の両面で、キャリアの中でも存在感を示したシーズンです。
2001年には53試合で打率.306、2003年には39試合で打率.300をマークしています。2006年は出場27試合ながら打率.357という数字を残しました。
ただし、2006年の打率.357は28打数10安打によるものです。規定打席に達したシーズンの打率とは性質が異なるため、数字だけでシーズン全体の評価を判断することはできません。
なぜユーティリティープレーヤーとして評価されたのか度会氏の特徴は、ホームラン数や打率だけでは測れません。
投手と捕手以外の守備位置に対応できる柔軟性は、選手層の厚さが求められるプロ野球で大きな意味を持ちます。レギュラーとして固定されたポジションを守る選手とは異なり、チーム事情に合わせてさまざまな役割を担えるからです。
公式の球団紹介でも、ユーティリティープレーヤーとして15年間活躍した点が強調されています。
通算527試合という数字は、突出した長距離打者というよりも、複数の役割を担いながら長期間チームに在籍した選手としてのキャリアを物語っています。
【引退後の活動】外野守備コーチ・スカウトを経てジュニア監督へ
度会氏の引退後のキャリアは、選手時代の経験を球団内で生かし続ける道でした。
2008年に現役を引退した後、球団に残り、外野守備や走塁の指導、スカウトなどを経験。選手としてプレーする側から、選手を育て、チームを支える側へと役割を変えていきました。
度会博文の経歴と関係者を時系列で整理| 時期 | 人物・活動 | 主な内容・関係 |
|---|---|---|
| 1972年 | 度会博文 | 1月26日生まれ |
| 高校時代 | 八千代松陰高校 | 高校野球で経験を積む |
| 大学時代 | 中央学院大学 | 首位打者3回、ベストナイン4回、MVP |
| 1993年 | ヤクルト入団決定 | ドラフト3位指名 |
| 1994~2008年 | 東京ヤクルトスワローズ | プロ選手として15年間在籍 |
| 2008年9月 | 現役引退 | 同年限りでの引退を表明 |
| 2009~2012年 | 外野守備コーチ | 東京ヤクルトスワローズで指導者を経験 |
| 引退後 | スカウトなど | 球団の育成・選手発掘にも携わる |
| 2018年~ | スワローズジュニア監督 | 小学生年代の選手を指導 |
| 2019・2020年 | ジュニアチーム | NPBジュニアトーナメントで2年連続優勝 |
| 2026年 | ベースボールアカデミー | ヘッドコーチとして活動 |
| 家族関係 | 度会隆輝 | 次男。DeNAのプロ野球選手 |
| 家族関係 | 度会基輝 | 長男。2026年の報道では球場販売部勤務 |
この経歴で注目したいのは、現役引退からジュニア世代の監督になるまで、球団との関係が途切れていない点です。
プロ選手の経験、コーチとしての技術指導、スカウトとしての選手を見る視点、そして少年野球の育成。異なる立場を経験してきたことが、現在の指導者としての土台になっています。
2019年・2020年のジュニアチーム連覇度会氏の指導者としての代表的な実績は、スワローズジュニアを率いて達成した2年連続優勝です。
2019年大会では東京ヤクルトスワローズジュニアが決勝で東北楽天ジュニアを4対0で破り、優勝しました。NPB公式大会記録によると、これはチームにとって14年ぶり2度目の優勝でした。
翌2020年も優勝し、連覇を達成。球団の公式記録にも、その結果が残っています。
ジュニアチームは、プロ野球選手を目指す子どもたちにとって重要な経験の場です。度会氏のもとで競技に取り組んだ選手の中には、後にNPB入りした選手もいます。
次男の度会隆輝選手も、2014年大会のスワローズジュニアに所属していました。
【野球指導法を分析】度会博文が大切にする「ミスを責めない」育成姿勢
度会氏の指導方針を知るうえで参考になるのが、2023年12月25日に掲載された野球専門メディア「Full-Count」のインタビュー記事です。
同記事では、スワローズジュニアの監督として、子どもたちとどのように向き合っているかが紹介されています。
エラーをした選手を頭ごなしに叱らない度会氏の特徴的な指導方針は、全力でプレーした結果として起きたミスを責めないことです。
インタビューでは、子どもたちにはミスを恐れず、明るく野球に取り組んでほしいという考えを示しています。
もちろん、手を抜いてプレーすることまで認めるわけではありません。全力で取り組んだ結果の失敗と、努力を怠った結果は区別するという考え方です。
これは、単に子どもを甘やかす指導とは異なります。失敗を次の練習につなげるための環境づくりといえます。
選手を名字ではなく名前で呼ぶ理由同記事で紹介されたもう一つの特徴が、選手を名字ではなく名前で呼ぶことです。
度会氏は、チーム結成から大会までの約4か月間、保護者から大切な子どもを預かる立場として、父親のつもりで接するという考えを語っています。
選手一人ひとりを個人として尊重し、安心してプレーできる関係をつくることを重視しているのです。
努力の大切さは厳しく伝える一方で、指導は優しさだけではありません。
度会氏は、結果を出すには日々の地道な努力が必要であり、チーム練習以外の時間に自分で考えて練習を積み重ねることが大切だと子どもたちに伝えています。
この考え方は、自身のプロ野球経験とも結びついています。レギュラーに固定されるのではなく、さまざまな役割を担ってきた選手だからこそ、日々の準備や継続の重要性を実感しているのでしょう。
度会氏の指導法は、次の3点に整理できます。
- 失敗を受け止める:全力で取り組んだミスを責めず、次の成長につなげる。
- 個人を尊重する:子どもたち一人ひとりと向き合い、安心できる環境をつくる。
- 自主性を育てる:自分で考え、日々の練習を継続する習慣を身につけさせる。
プロを目指すことだけを目的にするのではなく、野球を好きでいられること、努力を続けられることを大切にしている点が、度会氏の育成スタイルの特徴です。
【親子関係を検証】度会隆輝の父親は度会博文!長男・基輝との関係も紹介
度会博文氏の名前が改めて広く検索されるようになった理由の一つが、次男の度会隆輝選手のプロ入りです。
度会隆輝選手は、2023年のドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから1位指名を受けた外野手です。父親が元ヤクルトのプロ野球選手だったことから、親子二代のプロ野球選手としても注目されました。
度会隆輝は父・博文の背中を追ってプロ入り隆輝選手は高校時代、横浜高校でプレーしました。2020年のドラフト会議ではプロ志望届を提出したものの、指名を受けられませんでした。
その後、ENEOSに進み、社会人野球で実力を磨く道を選択。2022年には都市対抗野球で打率.429を記録し、社会人野球での評価を高めました。
2023年10月26日のドラフト会議では、DeNA、中日、ロッテの3球団が1位指名で競合。抽選の結果、DeNAが交渉権を獲得しました。
TBS NEWS DIGの報道によると、指名後に家族と対面した隆輝選手は涙を流しました。父・博文氏は息子のプロ入りを喜び、母・祥子さんも温かく迎えています。
また、隆輝選手は父親について、幼少期から練習を支え、いつも自分を励ましてくれる存在だったと語っています。父を超える選手になりたいという思いも明かしていました。
長男・度会基輝も野球に関わっている度会家には、隆輝選手の兄にあたる長男・度会基輝氏もいます。
2023年12月のFull-Countの記事では、基輝氏はJPアセット証券野球部の内野手として紹介されていました。
加えて、2026年6月3日の日刊スポーツの報道では、基輝氏は球場販売部で働いていると紹介されています。同日のヤクルト対ロッテ戦では、母・祥子さんがファーストピッチを行い、基輝氏が捕手を務めました。
このイベントを父・博文氏が見守っていたことも報じられています。
2026年6月に報じられた度会家族の近況2026年6月3日の日刊スポーツの記事は、度会家族の関係を知るうえでも興味深い内容です。
母・祥子さんが神宮球場でファーストピッチを担当し、長男の基輝氏が捕手として参加。父の博文氏はヤクルトOBであり、球団ベースボールアカデミーのヘッドコーチとして球場にいました。
同記事では、祥子さんが球場外周でキッチンカー「T-gauge Coffee」を営業していることも紹介されています。
この報道から分かるのは、度会家の家族がそれぞれ異なる立場で野球や球場に関わっていることです。
なお、家族構成について公表・報道されている関係は次のとおりです。
- 父:度会博文。元東京ヤクルトスワローズの内野手で、現ベースボールアカデミーヘッドコーチ。
- 母:度会祥子さん。2026年6月の報道ではキッチンカーを営業。
- 長男:度会基輝氏。2026年6月の報道では球場販売部勤務。
- 次男:度会隆輝選手。2023年ドラフトでDeNAから1位指名を受けたプロ野球選手。
特に注目したいのは、博文氏が息子に対して、自分と同じ道を歩ませるだけではなく、本人がプロ入りを目指す過程を支えていたことです。隆輝選手の高校時代の指名漏れから社会人野球を経たプロ入りまでの経緯は、親子の関係を理解する重要なエピソードになっています。
【プロの結論】度会博文の野球人生から見える本当の強み
度会博文氏のキャリアを振り返ると、選手時代と引退後で一貫しているのは、チームや周囲を支える姿勢です。
現役時代は、投手と捕手以外のポジションをこなすユーティリティープレーヤーとしてヤクルトに貢献しました。通算527試合、173安打という数字だけでは分からない価値が、複数の守備位置に対応できる柔軟性にあります。
引退後は外野守備コーチやスカウトを経験し、2018年からはジュニアチームの監督に就任。2019年と2020年には大会連覇を達成しました。
そして現在は、ベースボールアカデミーのヘッドコーチとして、次世代の選手育成に携わっています。
度会博文の評価で押さえるべき3つの視点第一に、現役時代の数字と役割を分けて評価すること。
173安打、9本塁打という記録は、強打者としての数字ではありません。しかし、複数ポジションをこなせる能力や、15年間にわたって球団に在籍した実績を合わせて見ることで、選手としての特徴が理解できます。
第二に、引退後の指導実績を見落とさないこと。
プロ野球選手の知名度は現役時代の成績に左右されがちですが、度会氏は少年野球の育成現場でも結果を残しています。特にジュニアチームの連覇は、監督としての代表的な実績です。
第三に、息子の成績と父親自身の経歴を混同しないこと。
度会隆輝選手は父親と同じプロ野球の世界に進みましたが、博文氏とは別の選手です。所属球団も異なり、隆輝選手はDeNA、博文氏はヤクルトのOBです。親子の共通点を楽しみながらも、それぞれのキャリアを分けて理解することが大切です。
度会博文氏の現在の価値は、過去の現役成績だけでは測れません。プロで培った経験を子どもたちに伝え、次の世代へ野球をつないでいることこそ、引退後の大きな実績です。
度会博文に関するよくある質問(FAQ)
Q1:度会博文は2026年現在、何をしていますか?
A1:東京ヤクルトスワローズベースボールアカデミーのヘッドコーチを務めています。また、2018年から東京ヤクルトスワローズジュニアの監督も担当しています。
Q2:度会博文の年齢は何歳ですか?
A2:1972年1月26日生まれです。2026年11月3日現在、54歳です。
Q3:度会博文のプロ野球通算成績は?
A3:NPB通算527試合、707打数173安打、打率.245、9本塁打、61打点です。1994年から2008年までヤクルトでプレーしました。
Q4:度会隆輝は度会博文の息子ですか?
A4:はい。度会隆輝選手は博文氏の次男です。2023年のドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから1位指名を受けました。
Q5:度会基輝は度会博文の長男ですか?
A5:はい。度会基輝氏は博文氏の長男で、隆輝選手の兄です。2026年6月の日刊スポーツの記事では、球場販売部で働いていると紹介されています。
Q6:度会博文はスワローズジュニアで優勝経験がありますか?
A6:あります。2018年から監督を務め、2019年と2020年のNPB12球団ジュニアトーナメントで2年連続優勝に導きました。
Q7:度会博文の指導方法にはどのような特徴がありますか?
A7:全力で取り組んだ結果のミスを頭ごなしに叱らず、子どもたちが野球を楽しみながら、自分で考えて練習する姿勢を大切にしています。一方で、努力を怠ることには注意するという方針です。
度会博文氏は、八千代松陰高校、中央学院大学を経て1993年のドラフトでヤクルトから3位指名を受け、15年間プロ野球選手として活動しました。通算527試合、173安打という記録を残し、複数の守備位置をこなすユーティリティープレーヤーとしてチームを支えました。
2008年の現役引退後は、外野守備コーチやスカウトなどを経験。2018年からスワローズジュニアの監督を務め、2019年と2020年の大会連覇を達成しています。
2026年現在はベースボールアカデミーのヘッドコーチとして、少年野球の指導に携わっています。次男・度会隆輝選手のプロ入りを支えた父親としての一面もあり、長男・基輝氏を含め、家族が野球や球場と関わっていることも報道されています。
現役時代の成績、指導者としての実績、そして親子二代にわたる野球人生。これらを総合すると、度会博文氏は単なる元ヤクルト選手ではなく、プロ野球で培った経験を次の世代へ引き継ぐ指導者として、現在も野球界に貢献している人物です。
今後もヤクルトアカデミーやスワローズジュニアでの活動を通じて、どのような選手を育てていくのか。その指導者としての歩みにも注目が集まります。
主な確認資料(記事本文外)
- 東京ヤクルトスワローズ公式・コーチ紹介、現職と指導歴。
- NPB公式・度会博文個人年度別成績、プロフィール。
- 東京ヤクルトスワローズ公式・在籍時打撃成績。
- NPB公式・ジュニアトーナメント2019年優勝記録。
- Full-Count・少年野球の指導方針と親子関係に関するインタビュー(2023年12月25日)。
- TBS NEWS DIG・度会隆輝選手のドラフト指名と父親の支援(2023年10月26日)。
- 日刊スポーツ・度会家族の2026年6月の近況。
- 日刊スポーツ・2008年の現役引退発表。