第102回大会の総合優勝は青山学院大学。記録は10時間37分34秒で、従来の大会記録を更新した。2024年、2025年に続く3年連続9回目の優勝である。
注目すべきは、2位の國學院大學も10時間40分07秒という大会新記録をマークしたことだ。青学との差は2分33秒。國學院大學にとっては箱根駅伝での過去最高順位となり、総合優勝争いに新たな存在感を示した。
3位は順天堂大学の10時間43分55秒。4位の早稲田大学とは34秒差、5位の中央大学とはわずか2秒差だった。上位校の実力が接近し、最後まで順位争いが続いた。
第102回箱根駅伝・総合順位一覧以下は関東学生陸上競技連盟・読売新聞社が運営する大会公式記録に基づく総合順位である。優勝校とのタイム差も併記した。
| 順位 | 大学名 | 総合タイム | 優勝との差 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 青山学院大学 | 10:37:34 | ― |
| 2位 | 國學院大學 | 10:40:07 | 2分33秒 |
| 3位 | 順天堂大学 | 10:43:55 | 6分21秒 |
| 4位 | 早稲田大学 | 10:44:29 | 6分55秒 |
| 5位 | 中央大学 | 10:44:31 | 6分57秒 |
| 6位 | 駒澤大学 | 10:44:50 | 7分16秒 |
| 7位 | 城西大学 | 10:46:17 | 8分43秒 |
| 8位 | 創価大学 | 10:51:40 | 14分06秒 |
| 9位 | 帝京大学 | 10:53:15 | 15分41秒 |
| 10位 | 日本大学 | 10:53:56 | 16分22秒 |
| 11位 | 中央学院大学 | 10:54:51 | 17分17秒 |
| 12位 | 東海大学 | 10:55:01 | 17分27秒 |
| 13位 | 神奈川大学 | 10:55:09 | 17分35秒 |
| 14位 | 東洋大学 | 10:56:27 | 18分53秒 |
| 15位 | 日本体育大学 | 10:56:42 | 19分08秒 |
| 16位 | 東京国際大学 | 10:58:16 | 20分42秒 |
| 17位 | 山梨学院大学 | 10:58:20 | 20分46秒 |
| 18位 | 東京農業大学 | 11:01:12 | 23分38秒 |
| 19位 | 大東文化大学 | 11:04:57 | 27分23秒 |
| 20位 | 立教大学 | 11:05:58 | 28分24秒 |
上位争いで特に目を引くのは、3位から6位までのタイム差だ。順天堂大学、早稲田大学、中央大学、駒澤大学は、わずか1分以内にひしめいた。
4位の早稲田大学と5位の中央大学は2秒差。箱根駅伝では、1区間の数秒が最終順位に直結することを改めて示した結果だった。
シード権争いも見逃せない翌年の本大会への出場権につながるシード権は、総合10位以内の大学に与えられる。第102回大会では、日本大学が10位に滑り込み、中央学院大学、東海大学、神奈川大学などが11位以下となった。
日本大学と11位の中央学院大学との差は55秒。優勝争いだけでなく、10位と11位の境界でも厳しい争いが繰り広げられた。
【往路順位・復路順位】青学が両方で大会新記録

第102回箱根駅伝の特徴は、青山学院大学が往路と復路の両方で1位を獲得したことだ。総合優勝だけでなく、217.1kmの全行程を通じて安定した強さを発揮した。
往路順位・往路記録(1区~5区)往路は東京・大手町から神奈川県箱根町までの107.5km。5区間の合計タイムで順位が決まる。
- 1位:青山学院大学 5時間18分08秒(大会新)
- 2位:早稲田大学 5時間18分26秒
- 3位:中央大学 5時間19分44秒
- 4位:國學院大學 5時間20分02秒
- 5位:城西大学 5時間20分20秒
- 6位:順天堂大学 5時間21分49秒
- 7位:駒澤大学 5時間23分00秒
- 8位:創価大学 5時間24分02秒
- 9位:日本大学 5時間25分00秒
- 10位:東海大学 5時間26分10秒
往路で青学と早稲田大学の差は18秒。中央大学も1分36秒差で続き、上位3校が非常に接近した展開となった。
一方、総合2位の國學院大學は往路4位。往路終了時点では優勝校から1分54秒遅れていたが、復路で順位を上げて最終的に2位を確保した。
復路順位・復路記録(6区~10区)復路は箱根町から東京・大手町へ戻る109.6km。下りの6区から、最終10区までの5区間で争われた。
- 1位:青山学院大学 5時間19分26秒(大会新)
- 2位:國學院大學 5時間20分05秒(大会新)
- 3位:駒澤大学 5時間21分50秒
- 4位:順天堂大学 5時間22分06秒
- 5位:帝京大学 5時間22分50秒
- 6位:中央大学 5時間24分47秒
- 7位:城西大学 5時間25分57秒
- 8位:早稲田大学 5時間26分03秒
- 9位:日本体育大学 5時間26分38秒
- 10位:神奈川大学 5時間26分44秒
復路では國學院大學が2位に入り、5時間20分05秒の復路新記録をマーク。青学との差は39秒だった。
特筆すべきは、往路7位だった駒澤大学が復路3位まで順位を上げた点だ。総合順位は6位だったものの、復路では優勝校に次ぐ好タイムを記録している。
早稲田大学は往路2位から復路8位となり、総合4位。往路で築いた好位置を維持する難しさも表れた。
【全10区間の区間賞一覧】青木瑠郁・キムタイ・黒田朝日が記録更新
第102回大会では、10区間すべてで区間賞が決定した。1区の青木瑠郁、2区のキムタイ、5区の黒田朝日など、各大学の主力選手が存在感を示した。
第102回箱根駅伝・区間賞と区間タイム- 1区(21.3km):青木瑠郁/國學院大學 1時間00分28秒(区間新)
- 2区(23.1km):キムタイ/城西大学 1時間05分09秒(区間新)
- 3区(21.4km):本間颯/中央大学 1時間00分08秒
- 4区(20.9km):鈴木琉胤/早稲田大学 1時間00分01秒
- 5区(20.8km):黒田朝日/青山学院大学 1時間07分16秒(区間新)
- 6区(20.8km):小池莉希/創価大学 56分48秒
- 7区(21.3km):高山豪起/國學院大學 1時間00分54秒
- 8区(21.4km):塩出翔太/青山学院大学 1時間03分45秒(区間新)
- 9区(23.1km):佐藤有一/青山学院大学 1時間07分38秒
- 10区(23.0km):佐藤圭汰/駒澤大学 1時間07分31秒(区間新)
区間賞のうち、1区、2区、5区、8区、10区では区間記録の更新が確認された。日本テレビの大会記録ページでも、第102回の記録として掲載されている。
1区・青木瑠郁が國學院大學に勢いをもたらす1区で区間賞を獲得したのは、國學院大學4年の青木瑠郁。タイムは1時間00分28秒で、従来の記録を更新した。
1区は各校の選手が集団を形成しながら進むため、序盤の位置取りや仕掛けるタイミングが重要になる。青木の区間新記録は、國學院大學が往路から優勝争いに加わるうえで大きな意味を持った。
2区・キムタイが花の2区で区間新最長23.1kmの2区では、城西大学4年のキムタイが1時間05分09秒で区間賞を獲得。区間新記録となった。
2区は各校のエースが集まることから「花の2区」と呼ばれる。距離が長く、各大学の戦力差が表れやすい区間でもある。キムタイの走りは、城西大学が総合7位に入るうえで印象的な個人成績となった。
5区・黒田朝日が山上りで区間新第102回大会の大きな見どころとなったのが、青山学院大学4年の黒田朝日による5区の走りだ。
5区は小田原から箱根の山を上る20.8km。標高差が大きく、平地とは異なる登坂能力やペース配分が求められる特殊な区間である。
黒田は1時間07分16秒を記録し、区間新記録で区間賞を獲得。山上りでの圧倒的な走りは、青学の往路優勝と大会新記録達成を象徴する個人記録となった。
復路でも区間新記録が続出復路では8区の塩出翔太が1時間03分45秒、10区の佐藤圭汰が1時間07分31秒で区間新記録をマークした。
特に10区は大手町のゴールへ向かう最終区間。佐藤圭汰の区間新記録は、駒澤大学の復路3位という成績にもつながる見どころだった。
なお、区間賞と歴代区間記録は同じ意味ではない。今回の区間賞は各区間で第102回大会の最速タイムを出した選手を指す。一方、歴代区間記録は過去の大会も含めた最速記録である。例えば6区の歴代記録は第101回大会の野村昭夢による56分47秒であり、第102回の小池莉希の56分48秒とは区別される。
【青山学院・國學院・順天堂を比較】上位3校の強さと勝敗を分けた要因
第102回大会の上位3校は、それぞれ異なる強みを見せた。青山学院大学は総合力、國學院大學は往路から復路への巻き返し、順天堂大学は安定したレース運びが光った。
青山学院大学:往路・復路ともに1位の総合力青山学院大学は、往路5時間18分08秒、復路5時間19分26秒で両方ともトップ。総合10時間37分34秒という記録で優勝した。
黒田朝日の5区区間新、塩出翔太の8区区間新、佐藤有一の9区区間賞など、複数区間で結果を残したことが特徴だ。
特定の選手だけに依存せず、往路から復路まで高い水準を維持したことが3連覇の大きな要因となった。
國學院大學:史上最高の総合2位國學院大學は総合10時間40分07秒で2位。大学として箱根駅伝史上最高順位を記録した。
往路は5時間20分02秒の4位だったが、復路では5時間20分05秒の2位に浮上。青山学院大学に39秒差まで迫った。
青木瑠郁の1区区間賞、高山豪起の7区区間賞も見逃せない。國學院大學陸上競技部の公式結果発表では、復路新記録に加え、チームとして8区間で國學院記録を更新したことも報告されている。
順天堂大学:総合3位で躍進順天堂大学は10時間43分55秒で3位。往路6位から復路4位となり、総合順位を3位まで押し上げた。
特に上位校がひしめく総合3~6位の争いを制した点は大きい。4位の早稲田大学とは34秒差、5位の中央大学とは36秒差だった。
優勝には届かなかったものの、強豪校が集まる上位争いで総合3位を獲得したことは、チームの競争力を示す結果となった。
【箱根駅伝の歴代総合タイムランキング】2026年の記録は史上最速
第102回大会の青山学院大学が記録した10時間37分34秒は、箱根駅伝の歴代総合タイムランキングで1位となる記録だ。
大会公式サイトの歴代ランキングによると、上位3記録を青山学院大学が独占している。2026年の優勝タイムは、前年の記録をさらに大きく更新した。
歴代総合タイム上位5記録- 1位:第102回・2026年 青山学院大学 10時間37分34秒
- 2位:第101回・2025年 青山学院大学 10時間41分19秒
- 3位:第100回・2024年 青山学院大学 10時間41分25秒
- 4位:第98回・2022年 青山学院大学 10時間43分42秒
- 5位:第96回・2020年 青山学院大学 10時間45分23秒
2026年の記録は、2025年の従来記録を3分45秒更新した。2024年の記録と比較しても3分51秒の短縮となる。
総合・往路・復路の3つすべてで大会新第102回大会では、総合タイムだけでなく、往路と復路でも大会新記録が誕生した。
- 総合:10時間37分34秒
- 往路:5時間18分08秒
- 復路:5時間19分26秒
総合タイムは217.1km、往路は107.5km、復路は109.6kmの記録である。
往路だけ、あるいは復路だけに好記録が偏ったのではなく、両方で大会記録を更新した点が第102回大会の特徴だ。青山学院大学の強さは、山上りや山下りといった特殊区間だけではなく、平地区間を含めた全体の完成度にもあった。
大会新記録を見るときの注意点箱根駅伝の記録を比較する際には、コース条件にも注目したい。特に4区と5区は第93回大会からコース変更が行われているため、異なるコース条件の区間記録を単純に比較することはできない。
また、総合タイムは大会全体の記録であり、区間記録は各区間単独の記録だ。総合順位、往路順位、復路順位、区間順位を分けて確認すると、大会の展開をより正確に把握できる。
【プロの結論】箱根駅伝リザルトから読み解く第102回大会の本質
第102回箱根駅伝の結果から見えてくるのは、青山学院大学の総合力と、上位校の競争力が一段と高まったことだ。
青学は往路・復路の両方で大会新を達成した。これは、エース級の選手が1人活躍するだけでは実現しにくい。10人の走者がそれぞれの区間で役割を果たし、チーム全体でタイムを積み重ねた結果である。
一方、國學院大學の総合2位も大きな成果だ。大学最高順位と大会新記録を同時に達成し、青学との差を2分33秒まで縮めた。順天堂大学の3位も含め、上位校の力関係には今後の大会を占う材料が多く残された。
結果を見る際に押さえたい3つの判断基準1. 総合順位だけでチームの実力を判断しない。 往路と復路の順位を分けると、どのチームが後半に力を発揮したかが分かる。駒澤大学の復路3位などはその好例だ。
2. 区間賞と大会全体の勝敗を区別する。 区間賞を獲得した選手がいても、チーム全体の順位が必ずしも上がるとは限らない。駅伝は10人の合計タイムで競う競技だからだ。
3. 記録更新の価値はコース条件と合わせて考える。 区間新、往路新、復路新、総合新はそれぞれ異なる記録。何の記録が更新されたのかを確認することが正確な評価につながる。
【箱根駅伝リザルト】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:第102回箱根駅伝2026の総合優勝はどこですか?
A1:青山学院大学です。総合タイム10時間37分34秒の大会新記録で、3年連続9回目の優勝を達成しました。
Q2:箱根駅伝2026の総合2位・3位はどの大学ですか?
A2:2位は國學院大學で10時間40分07秒、3位は順天堂大学で10時間43分55秒でした。
Q3:箱根駅伝2026の往路・復路の優勝校と記録は?
A3:往路・復路ともに青山学院大学です。往路は5時間18分08秒、復路は5時間19分26秒で、いずれも大会新記録でした。
Q4:箱根駅伝2026の5区の区間賞は誰ですか?
A4:青山学院大学4年の黒田朝日です。1時間07分16秒の区間新記録を樹立しました。
Q5:箱根駅伝2026の1区・2区の区間賞は誰ですか?
A5:1区は國學院大學の青木瑠郁で1時間00分28秒、2区は城西大学のキムタイで1時間05分09秒でした。両選手とも区間新記録を達成しています。
Q6:箱根駅伝2026の総合タイムは歴代何位ですか?
A6:青山学院大学の10時間37分34秒が歴代1位です。2025年の従来記録10時間41分19秒を3分45秒更新しました。
Q7:箱根駅伝の区間賞と区間新記録は何が違いますか?
A7:区間賞はその大会の各区間で最も速かった選手に与えられる賞です。区間新記録は過去の大会を含めた区間記録を更新したことを意味します。区間賞を獲得しても、必ずしも区間新記録になるわけではありません。
2026年1月2日・3日に行われた第102回箱根駅伝は、青山学院大学が10時間37分34秒の大会新記録で総合優勝を飾った。往路・復路でも大会新を達成し、3年連続9回目の優勝という実績を残した。
國學院大學は大学史上最高の総合2位、順天堂大学は総合3位。個人では青木瑠郁、キムタイ、黒田朝日らが区間新記録を樹立し、塩出翔太や佐藤圭汰も復路で記録を更新した。
今大会の結果を振り返る際は、総合順位だけでなく、往路・復路のタイム、区間賞、歴代記録を合わせて見ることが大切だ。数字を比較することで、青山学院大学の強さだけでなく、國學院大學や順天堂大学をはじめとする各大学の成長、そして次回大会へつながる競争の構図も見えてくる。