11月14日の試合で最大の焦点となるのは、森保ジャパンがW杯で経験した後半の失速をどう改善するかだ。日本には組織的な守備、連動したプレス、素早い攻守の切り替えという強みがある。一方、ブラジルには個人で局面を打開できる選手と、試合中に攻撃方法を変えられる柔軟性がある。
日本代表の戦術的な強み森保一監督の日本代表は、相手の特徴に合わせて3バックと4バックを使い分けられる点が特徴だ。W杯のブラジル戦では3-4-2-1を採用し、守備時には中央のスペースを消しながら、ボールを奪った瞬間に前線へ素早く展開する方法を選択した。
11月の再戦でも注目したいのは、次の3つのポイントだ。
- 前線からのプレス: ブラジルの中盤に自由な時間を与えず、パスの出どころを制限できるか。
- サイドの守備: ヴィニシウスやラフィーニャの突破に対して、サイドバックと中盤が連動できるか。
- 攻守の切り替え: ボールを奪った後、相手の守備が整う前に攻撃を完結できるか。
特に重要なのは、守備だけに集中しすぎないことだ。W杯ではブラジルに押し込まれた時間が長くなり、日本は攻撃に転じるための余力を失った。再戦ではボールを保持する時間を増やし、相手を自陣に押し戻す場面を作れるかが問われる。
ブラジル代表の注目選手ブラジル代表はカルロ・アンチェロッティ監督が率いる。2026年10月29日、ブラジルサッカー連盟(CBF)は11月のシンガポール遠征に向けて26人を発表した。
今回のメンバーには、レアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオールとエンドリッキ、バルセロナのラフィーニャ、チェルシーのエステヴァン、アーセナルのブルーノ・ギマランイスとガブリエウ・マガリャンイスらが選ばれている。
加えて、若手選手5人が初招集されるなど、世代交代を意識した構成になっている。W杯で日本戦に出場したカゼミーロは今回の26人には含まれていない。6月の対戦と11月の再戦では、ブラジル側のメンバー構成にも変化がある点を押さえたい。
日本代表・ブラジル代表の戦術比較日本代表
森保一監督
- 組織的な守備
- 素早いカウンター
- 複数ポジションの連動
- チーム全体の運動量
ブラジル代表
カルロ・アンチェロッティ監督
- 高い個人技術
- サイドからの突破
- 中盤のパスワーク
- 選手交代による戦術変更
再戦で確認したいポイント
日本の組織力
ブラジルの個人技術
日本の試合終盤の対応
ブラジルの世代交代
客観的な比較材料としてFIFA男子世界ランキングも参考になる。2026年7月20日付の公式ランキングでは、ブラジルが5位、日本が17位だった。順位には12ランクの差がある。
もちろん、FIFAランキングだけで一試合の勝敗を予測することはできない。2025年10月には日本がブラジルを破り、2026年6月にはブラジルが日本を破っている。短期決戦では、戦術の相性、選手のコンディション、交代策によって結果が変わるからだ。
それでも、通算対戦成績の1勝12敗2分、W杯での1-2という結果を踏まえると、ブラジルが総合的な実績と選手層で優位にある構図は変わっていない。
一方、日本が世界トップクラスと戦える時間帯を増やしていることも見逃せない。現在の実力差は、単純に勝てるか勝てないかではなく、試合全体を通じて自分たちの戦術を遂行できるかという段階に移っている。
【11月14日の再戦で注目すべきこと】W杯の雪辱と2027年アジア杯への準備

今回のシンガポール遠征は、2026年の国際試合を締めくくる活動の一つでもある。日本代表は11月14日にブラジル、11月17日にパラグアイと対戦する。翌2027年1月にはAFCアジアカップが控えており、チームの完成度を高める意味でも重要な日程だ。
JFAが公表した森保監督のコメントでも、ブラジルとパラグアイという南米の強豪との対戦機会を生かし、アジアカップで最高のパフォーマンスを発揮するための準備を進めたいという意図が示されている。
再戦の注目要点は3つ1.佐野海舟の中盤での働き
W杯で先制ゴールを決めた佐野海舟は、ボール奪取と前進力を兼ね備える選手だ。ブラジルの中盤に対してどこまで対抗できるかは、日本の試合展開を左右する。特にブルーノ・ギマランイスらとの中盤の攻防は見逃せない。
2.ヴィニシウスとラフィーニャへの対応
ブラジルの攻撃陣には、スピードとドリブルで相手守備を崩せる選手がそろう。日本は一人で対応するのではなく、複数人で守備を組み立て、相手の突破後に生まれるスペースも管理する必要がある。
3.後半の選手交代と試合運び
6月のW杯では、後半にブラジルが攻撃を修正したのに対し、日本は守備に追われた。11月の試合では、交代選手によって攻撃の強度を維持できるか、また相手の戦術変更に対して森保監督がどのような対応を取るかが重要になる。
11月の大会はW杯の決勝トーナメントとは異なる今回の「THE KALLANG FOOTBALL SERIES SINGAPORE」は、日本、ブラジル、パラグアイ、シンガポールが参加する国際大会だ。ただし、W杯のような勝ち抜き方式ではない。
JFAの大会概要によると、各試合は90分で終了し、延長戦やPK戦は実施されない。同点の場合は引き分けとなり、最終順位も決定しない形式だ。
したがって、11月14日の試合で重視したいのは優勝争いではなく、W杯で明らかになった課題をどこまで修正できたかという点になる。日本代表にとっては、結果と内容の両方を検証する貴重な機会だ。
【日本ブラジルサッカー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本代表とブラジル代表の通算対戦成績は?
A1:2026年11月のJFA公式資料に掲載された成績では、日本の1勝12敗2分です。2025年10月14日に日本が3-2で初勝利を挙げ、2026年6月のW杯ラウンド32ではブラジルが2-1で勝利しました。
Q2:2026年11月14日の日本対ブラジル戦は何時から?テレビ放送は?
A2:日本時間19時15分キックオフ予定です。テレビ朝日系列で全国生中継され、U-NEXTでは無料ライブ配信と見逃し配信が予定されています。現地シンガポール時間では18時15分です。
Q3:2026年W杯の日本対ブラジル戦の得点者は誰?
A3:日本は29分に佐野海舟が先制。ブラジルは56分にカゼミーロ、90+5分にガブリエウ・マルティネッリが得点し、2-1で勝利しました。
日本とブラジルの対戦は、長年ブラジルが優位を保ってきた歴史がある。しかし、2025年10月の日本の初勝利、そして2026年W杯での1-2という結果は、日本が世界の強豪に対してどこまで戦えるようになったかを示す重要な材料になった。
11月14日の再戦では、ブラジルの個人技と選手層に対して、日本が組織力と連動性でどう対抗するかが最大の見どころとなる。W杯で露呈した後半の守備負担や攻撃への切り替えを改善できれば、試合内容にも変化が生まれるはずだ。
観戦する際は、次の3点を基準にすると試合の理解が深まる。
- 日本が前半だけでなく後半も自分たちの攻撃を展開できるか。
- ブラジルのサイド攻撃に対して守備の連係を維持できるか。
- 森保監督の交代策が試合終盤の展開を変えられるか。
現時点でブラジルが総合力で優位に立つことは、過去の記録とW杯の結果が示している。しかし、日本にはブラジルから歴史的な初勝利を挙げた実績もある。11月14日の一戦は、単なる雪辱戦ではなく、森保ジャパンが次の国際舞台へ向けてどこまで進化したかを確認する試金石となる。