2026年FIFAワールドカップ欧州予選プレーオフは、2026年3月に準決勝と決勝が開催され、欧州最後の4つの本大会出場枠が決定しました。日本時間では、準決勝が3月27日(金)、決勝が4月1日(水)に行われています。ボスニア・ヘルツェゴビナ、スウェーデン、トルコ、チェコが激戦を制し、2026年W杯への切符を手にしました。
今回のプレーオフでは、イタリアの3大会連続となるW杯本大会出場逃し、ボスニアとチェコの2試合連続PK戦、スウェーデンの終盤の決勝ゴールなど、見逃せないドラマが相次ぎました。全4パスの対戦カード、準決勝・決勝の試合結果、日本時間のキックオフ、UEFAネーションズリーグ出場枠の仕組みまで、確定した結果を整理します。
【2026年最新】欧州プレーオフ日程は日本時間3月27日・4月1日

2026年W杯欧州予選プレーオフの日程は、欧州現地時間と日本時間で日付が異なります。UEFAの公式日程では準決勝が3月26日、決勝が3月31日でしたが、いずれも日本では翌日未明の開催となりました。
そのため、日本のサッカーファンが試合を追う際には、準決勝は3月27日、決勝は4月1日という日付で把握するのが正確です。
準決勝の日程とキックオフ時間準決勝は日本時間3月27日(金)に全8試合が開催されました。基本のキックオフ時間は午前4時45分ですが、パスCのトルコ対ルーマニアだけは午前2時開始でした。
準決勝の日本時間スケジュール
- 3月27日(金)2:00 トルコ対ルーマニア
- 3月27日(金)4:45 イタリア対北アイルランド
- 3月27日(金)4:45 ウェールズ対ボスニア・ヘルツェゴビナ
- 3月27日(金)4:45 ウクライナ対スウェーデン
- 3月27日(金)4:45 ポーランド対アルバニア
- 3月27日(金)4:45 スロバキア対コソボ
- 3月27日(金)4:45 デンマーク対北マケドニア
- 3月27日(金)4:45 チェコ対アイルランド
決勝は日本時間4月1日(水)に全4試合が開催されました。いずれも午前3時45分キックオフです。
- パスA:ボスニア・ヘルツェゴビナ対イタリア
- パスB:スウェーデン対ポーランド
- パスC:コソボ対トルコ
- パスD:チェコ対デンマーク
日本時間の開始時刻については、UEFAの欧州現地日程に加え、DAZNが公表した日本向け配信スケジュールでも確認できます。特に決勝の午前3時45分は、欧州現地のサマータイム開始後の時差を反映した時間です。
【全4パス】欧州プレーオフ対戦カードと試合結果一覧
今回のプレーオフはパスA・B・C・Dの4つに分かれ、それぞれ4チームが参加しました。各パスでは準決勝2試合を行い、その勝者同士が決勝で対戦。決勝に勝利したチームだけがW杯本大会へ進出できる方式です。
以下が準決勝から決勝までの全12試合の確定結果です。PK戦で決着した試合は、90分・延長戦のスコアとPK戦の結果を分けて記載しています。
| パス・ラウンド | 日本時間 | 対戦カード・試合結果 | 勝者 |
|---|---|---|---|
| パスA・準決勝 | 3月27日 4:45 | イタリア 2-0 北アイルランド | イタリア |
| パスA・準決勝 | 3月27日 4:45 | ウェールズ 1-1 ボスニア(PK 2-4) | ボスニア |
| パスA・決勝 | 4月1日 3:45 | ボスニア 1-1 イタリア(PK 4-1) | ボスニア |
| パスB・準決勝 | 3月27日 4:45 | ウクライナ 1-3 スウェーデン | スウェーデン |
| パスB・準決勝 | 3月27日 4:45 | ポーランド 2-1 アルバニア | ポーランド |
| パスB・決勝 | 4月1日 3:45 | スウェーデン 3-2 ポーランド | スウェーデン |
| パスC・準決勝 | 3月27日 2:00 | トルコ 1-0 ルーマニア | トルコ |
| パスC・準決勝 | 3月27日 4:45 | スロバキア 3-4 コソボ | コソボ |
| パスC・決勝 | 4月1日 3:45 | コソボ 0-1 トルコ | トルコ |
| パスD・準決勝 | 3月27日 4:45 | デンマーク 4-0 北マケドニア | デンマーク |
| パスD・準決勝 | 3月27日 4:45 | チェコ 2-2 アイルランド(PK 4-3) | チェコ |
| パスD・決勝 | 4月1日 3:45 | チェコ 2-2 デンマーク(PK 3-1) | チェコ |
この結果、4つのパスの優勝チームはボスニア・ヘルツェゴビナ、スウェーデン、トルコ、チェコとなりました。準決勝で敗れた12チームは、この欧州予選プレーオフを通じた本大会出場の可能性を失っています。
パスA:ボスニアがイタリアをPK戦で撃破パスAでは、イタリアが北アイルランドを2-0で下し、ボスニア・ヘルツェゴビナはウェールズと1-1で引き分けた後、PK戦を4-2で制しました。
決勝ではイタリアが先制したものの、ボスニアが79分にハリス・タバコビッチのゴールで同点に追いつきました。イタリアは試合途中にアレッサンドロ・バストーニが退場となり、数的不利を抱える展開に。延長戦でも決着がつかず、PK戦へ進みました。
ボスニアはPK戦を4-1で制覇。エスミル・バイラクタレヴィッチが最後のキックを成功させ、2014年以来となる2度目のW杯本大会出場を決めました。4度の優勝を誇るイタリアにとっては、極めて大きな敗退となりました。
パスB:スウェーデンがポーランドとの接戦を制す準決勝ではスウェーデンがウクライナを3-1で撃破。ヴィクトル・ギェケレシュがハットトリックを達成し、チームを決勝へ導きました。もう一方の試合ではポーランドがアルバニアに2-1で逆転勝利しています。
決勝のスウェーデン対ポーランドは、両チームが得点を重ねる激しい試合となりました。アンソニー・エランガとグスタフ・ラゲルビエルケのゴールでスウェーデンが先行したものの、ポーランドもニコラ・ザレフスキ、カロル・シフィデルスキの得点で追いつきます。
勝負を決めたのは88分。ギェケレシュが決勝ゴールを挙げ、スウェーデンが3-2で勝利しました。2018年以来となるW杯本大会への復帰です。
パスC:トルコがコソボを破り24年ぶりの出場トルコは準決勝でルーマニアを1-0で下しました。53分にフェルディ・カドゥオールが決勝点を記録しています。一方、コソボはスロバキアとの打ち合いを4-3で制し、決勝進出を果たしました。
決勝はコソボの首都プリシュティナで開催。トルコは53分、ケレム・アクトゥルコールのゴールで先制しました。その後はコソボの反撃を抑え、1-0で逃げ切っています。
この勝利によってトルコは2002年大会以来、24年ぶりのW杯出場を実現しました。コソボにとっては、初のW杯本大会出場を目指した挑戦でしたが、あと一歩届きませんでした。
パスD:チェコがデンマークをPK戦で破る準決勝ではデンマークが北マケドニアに4-0で快勝。一方のチェコはアイルランドと2-2で延長戦まで戦い、PK戦を4-3で制しました。
決勝ではチェコが開始3分にパベル・シュルツのゴールで先制。デンマークは72分にヨアヒム・アンデルセンのヘディングで追いつきました。
延長戦では100分にチェコのラディスラフ・クレイチーが再びリードを奪いましたが、デンマークも111分にカスパー・ホーグの得点で同点に戻します。PK戦ではチェコのGKマチェイ・コヴァージュが重要なセーブを見せ、3-1で勝利しました。
チェコにとっては2006年以来、20年ぶりのW杯本大会出場です。
【PK戦の明暗】ボスニアとチェコが2試合連続の激闘を制した理由
今回の欧州プレーオフで特に際立ったのが、ボスニア・ヘルツェゴビナとチェコの勝ち上がり方です。両チームとも準決勝と決勝の両方で延長戦・PK戦を経験し、最後の一戦まで勝敗が決まらない厳しい道のりを乗り越えました。
ボスニアはウェールズ戦に続いてイタリア戦もPK勝利ボスニアはウェールズとの準決勝で1-1のまま延長戦に突入しました。90分終了間際の84分、エディン・ジェコが同点ゴールを決め、チームを救っています。
PK戦ではボスニアが4-2で勝利。続くイタリア戦でも先制を許しながら79分に追いつき、延長戦を戦い抜いた末にPK戦を4-1で制しました。
特筆すべきは、2試合で劣勢を経験しながらも、最後まで勝負を諦めなかったことです。イタリア戦では相手に退場者が出たものの、守備を固める相手から同点ゴールを奪い、PK戦でも冷静さを保ちました。
UEFAの試合報告によると、ボスニアは決勝のPK戦で4人全員が成功。イタリアはピオ・エスポジトが枠を外し、ブライアン・クリスタンテもクロスバーに当てています。
チェコはGKコヴァージュの活躍が突破の鍵にチェコも準決勝でアイルランドと2-2になり、PK戦で4-3の勝利を収めました。この試合ではGKマチェイ・コヴァージュが2本のPKを阻止し、ヤン・クリメントが決勝のキックを成功させています。
さらに決勝のデンマーク戦でも、コヴァージュはPK戦でアナス・ドレイヤーのキックをセーブ。デンマークのラスムス・ホイルンドとマティアス・イェンセンも成功できず、チェコが3-1で勝利しました。
準決勝と決勝の両方でGKがPK戦の流れを左右したことは、チェコの勝ち上がりを象徴する出来事です。攻撃力だけでなく、延長戦を含めた試合終盤の集中力と守備の安定性が、W杯出場を決める大きな要素となりました。
【仕組みを解説】W杯欧州予選プレーオフはどう決まった?
2026年W杯の欧州予選では、UEFAに合計16枠が割り当てられました。そのうち12枠は予選グループの首位チームが直接獲得し、残る4枠をプレーオフで決定する方式です。
プレーオフには合計16チームが参加しました。内訳は、欧州予選グループ2位の12チームと、2024/25シーズンのUEFAネーションズリーグを経由して出場権を得た4チームです。
UEFAネーションズリーグ出場枠とは?ネーションズリーグ経由の4枠は、単純に予選グループで3位になったチームへ与えられるものではありません。
対象となるのは、2024/25 UEFAネーションズリーグのグループ優勝チームのうち、W杯欧州予選でグループ1位または2位にならなかったチームです。その中からネーションズリーグの総合ランキングに基づいて4チームが選ばれました。
今回、このルートでプレーオフに進出したのは次の4か国です。
- ルーマニア
- スウェーデン
- 北アイルランド
- 北マケドニア
特にスウェーデンは、欧州予選グループBで4位に終わったにもかかわらず、ネーションズリーグ経由でプレーオフに進出しました。そして最終的にはパスBを制し、W杯本大会出場まで果たしています。この制度が単なる敗者復活ではなく、別大会の成績も反映する仕組みであることを示す象徴的なケースです。
プレーオフの組み合わせ抽選と4つのパス欧州プレーオフの組み合わせ抽選は、2025年11月20日に実施されました。16チームを4つのポットに振り分け、パスA・B・C・Dの4つのトーナメントに配置しています。
抽選の基本構造は次のとおりです。
- ポット1:予選グループ2位のうち上位4チーム
- ポット2:予選グループ2位のうち次の4チーム
- ポット3:残る予選グループ2位の4チーム
- ポット4:ネーションズリーグ経由の4チーム
各パスには4チームが入り、準決勝はポット1対ポット4、ポット2対ポット3の組み合わせとなりました。シードチームが準決勝のホーム開催権を持ち、決勝のホームチームは事前の抽選によって決定されています。
一発勝負のノックアウト方式欧州プレーオフにはホーム・アンド・アウェー方式の2試合制はありません。準決勝も決勝も、それぞれ1試合だけで勝敗を決める一発勝負です。
90分で同点の場合は延長戦に進み、それでも決着がつかなければPK戦で勝者を決定します。実際に2026年大会では、ボスニアとチェコが準決勝・決勝ともにPK戦を経験しました。
この方式では、グループリーグのように長期間で勝ち点を積み上げる余地がありません。わずか2試合で本大会出場が決まるため、試合当日のコンディション、交代策、GKの対応、PK戦への準備が結果に直結します。
【出場国一覧】ボスニア・スウェーデン・トルコ・チェコがW杯へ
2026年W杯欧州予選の最終結果として、欧州から本大会に出場する16か国が確定しました。グループ首位で直接出場を決めた12か国に、プレーオフを勝ち抜いた4か国が加わる構成です。
プレーオフを突破した4か国ボスニア・ヘルツェゴビナはイタリアとの決勝でPK戦を制し、2度目の本大会出場を実現しました。ウェールズ戦でもPK戦を勝ち抜いており、2試合連続の劇的な突破でした。
スウェーデンはポーランドとの決勝で3-2の勝利を収めました。ヴィクトル・ギェケレシュの88分のゴールが決定打となり、2018年以来の本大会復帰を果たしています。
トルコはコソボを1-0で破りました。ケレム・アクトゥルコールのゴールによって、2002年以来となる24年ぶりの出場を決めています。
チェコはデンマークとの決勝を2-2で終え、PK戦を3-1で制しました。2006年以来となる本大会出場で、20年ぶりに世界の舞台へ戻ります。
グループ首位で直接出場を決めた12か国欧州予選のグループステージでは、12グループそれぞれの首位が直接本大会出場を決めました。
- オーストリア
- ベルギー
- クロアチア
- イングランド
- フランス
- ドイツ
- オランダ
- ノルウェー
- ポルトガル
- スコットランド
- スペイン
- スイス
この12か国にプレーオフ突破の4か国を加えた次の16チームが、2026年W杯の欧州代表となりました。
欧州の最終出場16か国:オーストリア、ベルギー、クロアチア、イングランド、フランス、ドイツ、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スコットランド、スペイン、スイス、ボスニア・ヘルツェゴビナ、スウェーデン、トルコ、チェコ。
2026年の欧州プレーオフを振り返ると、単に4チームがW杯出場権を獲得したという結果以上に、欧州予選の競争構造を理解するうえで要点が浮かび上がります。
1. イタリアの敗退は一発勝負の厳しさを象徴イタリアは準決勝で北アイルランドに2-0で勝利し、決勝まで進出しました。しかし、ボスニアとの決勝では1-1からのPK戦に敗れています。
これにより、イタリアは2018年、2022年、2026年と3大会連続でW杯本大会出場を逃しました。過去の優勝実績や国際経験だけでは突破できないという、一発勝負の厳しさを改めて示す結果です。
2. ネーションズリーグ枠は予選順位だけでは測れないスウェーデンは予選グループで4位だったにもかかわらず、ネーションズリーグ経由でプレーオフに進み、最終的にW杯出場を決めました。
通常のグループ順位だけを見ていると、出場国の顔ぶれを正確に予測できません。2026年大会の欧州予選を理解するには、W杯予選とネーションズリーグの2つの大会の成績を合わせて確認する必要があります。
3. PK戦への準備が本大会への最後の鍵になったボスニアとチェコは、いずれも2試合連続でPK戦を戦いました。両チームのGKは重要な場面でセーブを記録し、チームの勝利を支えています。
特にチェコのコヴァージュは、アイルランド戦とデンマーク戦でPKを阻止。ボスニアも決勝で4人全員が成功するなど、プレッシャーのかかる場面で高い集中力を示しました。
プレーオフのような短期決戦では、攻撃力や守備力だけでなく、試合終盤の精神的な安定性やPK戦を想定した準備が重要です。今回の結果は、そのことを端的に示しています。
2026年大会を振り返る際には、単純な勝敗だけでなく、予選の順位、ネーションズリーグ枠、抽選方式、延長戦・PK戦という複数の要素を組み合わせて見ることで、欧州サッカーの競争構造がより明確になります。
【欧州プレーオフ日程】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年W杯欧州プレーオフの準決勝はいつ開催されましたか?
A1:日本時間2026年3月27日(金)です。全8試合が行われ、トルコ対ルーマニアは午前2時、その他の7試合は午前4時45分にキックオフしました。
Q2:欧州プレーオフの決勝はいつ開催されましたか?
A2:日本時間2026年4月1日(水)です。パスA・B・C・Dの4試合が、いずれも午前3時45分に開催されました。
Q3:2026年W杯欧州プレーオフを突破した国はどこですか?
A3:ボスニア・ヘルツェゴビナ、スウェーデン、トルコ、チェコの4か国です。それぞれパスA、パスB、パスC、パスDを制しました。
Q4:PK戦で決着した試合は何試合ありましたか?
A4:準決勝で2試合、決勝でも2試合ありました。ウェールズ対ボスニアはPK2-4、チェコ対アイルランドはPK4-3、ボスニア対イタリアはPK4-1、チェコ対デンマークはPK3-1でした。
Q5:なぜスウェーデンは予選グループ4位でもプレーオフに進めたのですか?
A5:2024/25 UEFAネーションズリーグの成績による追加出場枠を獲得したためです。ネーションズリーグのグループ優勝チームのうち、W杯欧州予選でグループ1位または2位にならなかったチームを対象とする仕組みが適用されました。
Q6:欧州プレーオフはホーム・アンド・アウェー方式でしたか?
A6:いいえ。準決勝も決勝も1試合だけで勝敗を決める一発勝負でした。同点の場合は延長戦を行い、それでも決着しなければPK戦で勝者を決めます。
2026年W杯欧州プレーオフは、準決勝が日本時間3月27日、決勝が4月1日に行われ、全4パスの優勝チームが確定しました。
最終結果は、パスAがボスニア・ヘルツェゴビナ、パスBがスウェーデン、パスCがトルコ、パスDがチェコです。ボスニアとチェコは2試合連続のPK戦を制し、スウェーデンはギェケレシュの88分の決勝点、トルコはアクトゥルコールの得点で本大会出場を決めました。
また、イタリアの3大会連続の出場逸失や、ネーションズリーグ経由で出場したスウェーデンの躍進など、今回のプレーオフには欧州予選の仕組みを理解するうえで重要な出来事が数多くありました。
日程を確認するときは、欧州現地時間と日本時間の日付の違いに注意すること。結果を確認するときは、90分のスコアだけでなく延長戦とPK戦まで見ること。そして出場国を整理するときは、グループ首位の直接出場12か国とプレーオフ突破の4か国を分けて考えることが大切です。
この3点を押さえておけば、2026年W杯欧州予選の全体像と、欧州最後の4枠をめぐる激戦の経緯を正確に把握できます。