2026年の24時間テレビ49は、8月29日・30日に放送されました。今年のテーマは「わたしの家族の話〜あなたは誰を想う?〜」。総合司会は内村光良、羽鳥慎一、水卜麻美が務めました。
注目されたのは、オリジナル制作者である加山雄三と谷村新司がともに不在となった現在、サライがどのように扱われるかという点です。
2026年8月30日のフィナーレでも全員で合唱2026年8月30日、番組終盤ではチャリティーランナーを務めた星野真里がゴール。午後8時42分ごろに両国国技館へ到着し、出演者から祝福を受けました。
その後、フィナーレでは出演者一同によるサライの合唱が行われました。加山や谷村がそろって歌っていた時代とは異なる形ですが、番組を締めくくる役割は2026年も引き継がれています。
つまり、2026年の時点でサライは過去の懐かしいテーマ曲になったわけではありません。第49回の放送でも実際に歌われた、現役の番組エンディング曲です。
2026年のサライが示した変化2022年までは、加山雄三と谷村新司という制作当事者がステージに立つこと自体に大きな意味がありました。2024年には堀内孝雄らが歌い、2026年には番組出演者全体による合唱という形で受け継がれています。
ここには、楽曲の所有者が歌い続けるという構図から、番組に参加する人々が共有して歌うという構図への変化があります。
サライが生まれた1992年の視聴者参加型企画を振り返れば、この変化は決して不自然ではありません。もともと視聴者の言葉から生まれた歌だからこそ、歌い手が変わっても番組の中で存在し続けられるのです。
【プロの結論】サライが30年以上も愛される本当の理由

サライが長く歌い継がれてきた理由は、単にメロディーが親しみやすいからではありません。番組の歴史、視聴者参加、歌詞の普遍性、毎年繰り返されるフィナーレという4つの要素が重なっています。
理由1:視聴者が誕生に参加した特別な曲だから約9000通の応募から生まれたという制作背景は、サライに特別な意味を与えています。視聴者は完成した作品の受け手であると同時に、その誕生を支えた参加者でもあります。
通常の番組タイアップ曲とは異なり、番組と視聴者の関係そのものが作品の背景に存在しているのです。
理由2:誰もが自分の人生を重ねられる歌詞だからサライが描くのは、故郷、家族、旅立ち、夢、再会への希望です。特定の時代や人物に限定されないため、若い世代から年配の世代まで、それぞれの経験を重ねられます。
毎年異なる出演者が歌っても意味が薄れないのは、歌詞が人生の普遍的な感情を扱っているためです。
理由3:24時間の物語を締めくくる役割があるから24時間テレビでは、番組の途中でさまざまな挑戦や人間ドラマが展開されます。最後にサライを歌うことで、それぞれの企画を一つの番組体験としてまとめられます。
毎年同じ曲が使われることは、視聴者にとっても番組の終わりを認識する合図になります。繰り返しの演出が長期的な記憶を形成し、サライを夏の風物詩へと押し上げました。
理由4:歌い手が変わっても成立する作品だから2023年以降の継承を見ても分かるように、サライは特定の2人がいなければ成立しない楽曲ではありません。
もちろん、谷村新司の歌詞と加山雄三の作曲が作品の核であることは変わりません。しかし、歌い手が変わることで、楽曲に新しい世代の記憶が加わっていきます。
この点こそ、2026年現在のサライを理解するうえで重要です。オリジナルの制作陣への敬意を保ちながら、番組の出演者や視聴者が歌い継ぐことが、楽曲の新しい歴史になっています。
【よくある質問】サライと24時間テレビに関するFAQ
Q1:サライは何年に誕生した曲ですか?
A1:1992年の第15回24時間テレビで誕生しました。視聴者から歌詞の素材を募集し、谷村新司が歌詞をまとめ、加山雄三が弾厚作名義で作曲しました。編曲は羽田健太郎です。
Q2:サライはペルシャ語でどのような意味ですか?
A2:ペルシャ語に由来する言葉で、「宿」「旅の宿」という意味があります。楽曲では故郷や心のよりどころを象徴する言葉として用いられています。
Q3:サライの歌詞は本当に9000通の応募から作られたのですか?
A3:はい。1992年の企画では約9000通の歌詞の応募が寄せられたと報じられています。ただし、9000通すべてがそのまま歌詞に採用されたわけではなく、谷村新司が視聴者の言葉をまとめて楽曲に仕上げました。
Q4:加山雄三がサライを歌うのはいつまででしたか?
A4:24時間テレビでの最後の歌唱は2022年8月28日です。第45回の放送で谷村新司とともに歌い、コンサート活動引退に伴う番組での最後のサライを披露しました。
Q5:谷村新司が亡くなった後もサライは歌われていますか?
A5:はい。2024年には堀内孝雄らが歌い、2026年8月30日の24時間テレビ49でも出演者一同による合唱が行われました。日本テレビも2023年の会見で歌い継ぐ意向を示しています。
Q6:2026年の24時間テレビでもサライはエンディング曲でしたか?
A6:はい。2026年8月29日・30日に放送された第49回でも、番組のフィナーレで歌われました。加山雄三と谷村新司が不在となった後も、番組を締めくくる楽曲として受け継がれています。
サライは1992年、第15回24時間テレビの視聴者参加型企画から生まれました。約9000通の応募をもとに谷村新司が歌詞をまとめ、加山雄三が弾厚作名義で作曲し、羽田健太郎が編曲した作品です。
ペルシャ語に由来する「サライ」は、宿や旅の宿を意味します。故郷を離れて夢を追い、いつか帰る場所を思うという歌詞の世界観は、24時間テレビが伝えてきた人と人とのつながりにも重なっています。
2022年の加山雄三の最後の番組歌唱、2023年の谷村新司の逝去、2024年の堀内孝雄らによる歌唱を経て、2026年の第49回でも出演者全員による合唱が実現しました。
サライの歴史を知る際には、特に次の3点を区別して理解することが大切です。
- 制作の歴史:1992年に視聴者参加型企画から誕生した。
- オリジナル歌唱者の歴史:加山雄三の番組での最後の歌唱は2022年。谷村新司は2023年に逝去した。
- 楽曲の現在:オリジナルの2人が不在になった後も、2026年まで番組のフィナーレで歌い継がれている。
サライは、単なるテレビ番組のテーマソングではありません。視聴者の言葉から生まれ、音楽家によって形になり、出演者と視聴者が一緒に歌うことで完成する楽曲です。
2026年以降も、歌い手や番組の演出が変わることはあるでしょう。それでも、故郷や家族、大切な人を思う歌として、サライが24時間テレビの歴史に刻まれていることに変わりはありません。
毎年のフィナーレで耳にするサライ。その歌声の向こうには、1992年に寄せられた9000通の思いと、30年以上にわたって受け継がれてきた視聴者の記憶があります。
主な参考資料:日本テレビ定例社長会見資料、日刊スポーツ、ORICON NEWS、スポニチ、マイナビニュース、ニッポン放送 NEWS ONLINE、小学館デジタル大辞泉、2026年24時間テレビ49放送関連報道。 (出典: サライ 24 時間テレビ(Yahoo!ニュース))