2026年11月2日時点の今村聖奈騎手は、JRAで年間15勝、2着18回、3着25回を記録している。通算ではJRA119勝に到達し、2026年5月24日にはジュウリョクピエロとのコンビで第87回オークスを制覇。日本人女性騎手として初めてJRAのG1タイトルを手にする歴史的な快挙を成し遂げた。
2022年のデビュー直後にCBC賞を制し、女性新人騎手として異例の注目を集めた今村聖奈。しかし、そのキャリアは順風満帆だったわけではない。2024年には年間6勝まで勝ち星が減少し、そこから2025年のJRA通算100勝、そして2026年のオークス制覇へと歩みを進めている。現在の騎乗成績、経歴、所属する寺島良厩舎との関係、代表馬との実績を整理する。
【2026年最新】今村聖奈騎手の現在は?15勝・2着18回・3着25回の実績を分析

2026年11月2日時点の今村聖奈騎手は、JRAの平地競走で年間15勝を挙げている。2着18回、3着25回を加えると、316回の騎乗機会のうち58回で3着以内に入った計算だ。
スポーツナビの騎手成績によると、2026年の勝率は4.7%、連対率は10.4%、複勝率は18.4%。年間リーディング順位は55位となっている。G1勝利を経験した一方で、日常的なレースでは引き続き勝ち星を積み上げる段階にある。
2026年11月2日時点の騎乗成績- 1着:15回
- 2着:18回
- 3着:25回
- 4着以下:258回
- 総騎乗回数:316回
- 勝率:4.7%
- 連対率:10.4%
- 複勝率:18.4%
- 年間リーディング:55位
注目したいのは、G1勝利と年間成績を分けて考える必要がある点だ。オークス制覇はキャリアを象徴する大金星だが、それだけで年間を通じた騎乗の安定性まで評価することはできない。
2025年は22勝、勝率6.4%、複勝率16.3%だった。2026年は勝率こそ4.7%に下がっているものの、複勝率は18.4%に上昇している。勝ち切る回数と馬券圏内に入る回数の両面を見ると、異なる評価が浮かび上がる。
また、2026年はG1で2回騎乗し、1勝を記録。限られた大舞台で結果を残したことは、年間15勝という数字だけでは捉えきれない実績だ。
なお、ここで示した15勝は2026年のJRA年間成績であり、地方競馬の成績とは別集計である。
【経歴・プロフィール】今村聖奈騎手はどんな人物?2022年デビューから現在までの歩み
今村聖奈騎手は2003年11月28日生まれ、滋賀県出身。2026年11月2日時点で22歳だ。所属は栗東の寺島良厩舎で、JRA競馬学校の38期生として騎手への道を歩んだ。
騎手を志す背景には、父親が元JRA騎手の今村康成氏だったことがある。地方競馬情報サイトのヤングジョッキーズシリーズ公式プロフィールでも、父親が騎手だったことや、幼い頃から馬が身近にいる環境で育ったことが紹介されている。
2022年3月に騎手デビュー2022年3月1日に騎手免許を取得し、同月5日の阪神競馬場で初騎乗を迎えた。デビュー戦は1Rのリンギングフォンで、結果は8着。初勝利は3月13日の阪神8R、ブラビオとのコンビだった。
デビュー1年目から存在感は際立っていた。2022年のJRA年間勝利数は51勝。女性騎手の年間最多勝記録を更新し、新人騎手としても大きな注目を集めた。
今村聖奈騎手の年表と主要実績| 時期 | 出来事・実績 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 2003年11月28日 | 滋賀県で誕生 | 父は元騎手の今村康成氏 |
| 2022年3月1日 | JRA騎手免許取得 | 競馬学校38期生 |
| 2022年3月5日 | 初騎乗 | 阪神1R・リンギングフォン |
| 2022年3月13日 | JRA初勝利 | 阪神8R・ブラビオ |
| 2022年7月3日 | CBC賞優勝 | テイエムスパーダで重賞初制覇 |
| 2022年 | 年間51勝 | 女性騎手の年間最多勝記録を更新 |
| 2023年 | 年間25勝 | 2年目もJRAで勝利を重ねる |
| 2024年 | 年間6勝 | 勝ち星が減少した時期 |
| 2025年10月19日 | JRA通算100勝 | インフローレで節目を達成 |
| 2025年 | 年間22勝 | 前年から勝利数を回復 |
| 2026年5月24日 | オークス優勝 | ジュウリョクピエロでG1初制覇 |
| 2026年11月2日時点 | 年間15勝 | JRA通算119勝 |
年別成績を見ると、2022年の51勝から2023年は25勝、2024年は6勝と推移した。その後、2025年に22勝まで回復し、2026年にはオークス制覇という大きな実績を加えた。
この変化は、デビュー直後の勢いだけで騎手の能力を判断できないことを示している。騎乗機会、馬の能力、競走条件、所属厩舎との連携など、勝利を左右する要素は多い。
特に若手騎手にとっては、どの馬に乗る機会を得られるかが成績を大きく左右する。年間勝利数と同時に、騎乗回数や勝率、複勝率を確認することが、実力を評価するうえで欠かせない。
【CBC賞・テイエムスパーダ】デビュー1年目に重賞制覇を果たした実力
今村聖奈騎手の名前を全国的に知らしめたレースが、2022年7月3日のCBC賞だった。
小倉競馬場で開催された第58回CBC賞は、芝1200メートルのG3競走。今村騎手は3歳牝馬テイエムスパーダに騎乗し、2番人気の支持を受けて出走した。
48キロの軽ハンデを生かした鮮烈な勝利当時のテイエムスパーダは、負担重量48.0キロで出走。今村騎手はスタートから先手を取り、そのまま先頭を譲らず逃げ切った。
勝ち時計は1分5秒8。当時のレコードを更新する圧巻の内容だった。デビューからわずか約4か月での重賞初制覇であり、若手女性騎手としての存在感を強く印象づけた。
この勝利で評価されたのは、単純なスピードだけではない。軽ハンデを生かした先行策、スタートからゴールまでのペース配分、馬の持ち味を引き出す判断力が結果につながった。
現在の今村騎手を語る際にも、テイエムスパーダとのCBC賞は外せない原点だ。2026年のオークス制覇とは異なる先行逃げ切りという勝ち方であり、騎乗スタイルの幅を考えるうえでも興味深い実績となっている。
JRAの公式レース結果にも、テイエムスパーダの1着、今村聖奈騎手の騎乗、1分5秒8のレコードが記録されている。
【JRA通算100勝】2025年の節目と寺島良厩舎との深い関係
今村聖奈騎手がJRA通算100勝を達成したのは、2025年10月19日。新潟競馬場の3Rで、12番人気のインフローレに騎乗して勝利した。
この勝利は、単なる通算100勝という数字以上の意味を持っていた。デビューから1559戦目での達成となり、女性騎手の中で最少騎乗数でJRA通算100勝に到達したと報じられている。
100勝を決めたのは所属厩舎の管理馬インフローレを管理していたのは、今村騎手が所属する寺島良調教師の厩舎だった。
JRAの公式発表では、100勝達成時のコメントとして、今村騎手は次のように振り返っている。
「大変長らくお待たせしました。」
加えて、デビュー前から世話になってきた厩舎の管理馬で節目を達成できたことへの喜びも語っている。
寺島良厩舎との関係は、今村騎手のキャリアを理解するうえで重要だ。騎手の成績は本人の技術だけで決まるものではなく、調教師や厩舎スタッフとの信頼関係、馬の状態に関する情報共有、騎乗依頼の積み重ねも影響する。
現在の通算勝利数は119勝2026年11月2日時点のJRA騎手データでは、今村騎手の通算1着回数は119回。100勝達成からさらに19勝を積み重ねている。
ここで注意したいのは、JRAの中央競馬での勝利数と地方競馬での勝利数は別集計になることだ。一般的に「JRA通算119勝」と紹介される数字は、中央競馬の騎手成績を指している。
100勝達成後も勝利を重ねていることから、2026年の目標は単に大きなタイトルを獲得することだけではなく、年間を通して安定した結果を残すことにもある。
【2026年オークス制覇】ジュウリョクピエロで日本人女性騎手初のG1タイトル
今村聖奈騎手のキャリアを大きく変えた出来事が、2026年5月24日に東京競馬場で行われた第87回オークス(優駿牝馬)だ。
騎乗馬は3歳牝馬ジュウリョクピエロ。単勝5番人気の評価だったが、レースでは最後の直線で驚異的な末脚を発揮し、ドリームコアをクビ差で差し切った。
日本人女性騎手として初めてJRAのG1を制覇した歴史的な勝利であり、JRA所属女性騎手として初のクラシック制覇でもあった。
後方待機から直線一気の追い込みオークスは東京芝2400メートルで行われる3歳牝馬のクラシック競走。スタミナだけでなく、長い直線での瞬発力と進路を見極める判断力も問われる。
今村騎手はジュウリョクピエロを後方で待機させ、序盤から無理に位置を押し上げなかった。勝負どころでは馬群の動きを見ながら進路を探し、直線では馬と馬の間を突いて加速。最後の追い比べを制してゴールに飛び込んだ。
JRA公式レース結果によると、主な記録は次の通り。
- 開催日:2026年5月24日
- 競走名:第87回優駿牝馬(オークス)
- 競馬場:東京競馬場
- 距離:芝2400メートル
- 騎乗馬:ジュウリョクピエロ
- 人気:5番人気
- 走破タイム:2分25秒6
- 推定上がり3ハロン:33秒1
- 2着:ドリームコア
- 着差:クビ
ジュウリョクピエロは、オルフェーヴルを父に持つ牝馬。ダートでデビューした後に芝へ転向し、そこから連勝してオークスの頂点まで上り詰めた。
また、管理する寺島良調教師にとっても、これがG1初勝利となった。騎手と調教師の双方にとってキャリアを象徴する勝利だった。
女性騎手のG1制覇という記録の正確な意味この快挙を説明する際には、「女性騎手初」と「日本人女性騎手初」を区別する必要がある。
JRAのG1競走では、2025年のフェブラリーステークスをレイチェル・キング騎手が制している。そのため、女性騎手によるJRA・G1勝利そのものが初めてだったわけではない。
一方、今村騎手のオークス制覇は、日本人女性騎手として初めてJRA・G1を勝利したという歴史的な記録である。また、JRA所属女性騎手として初めてクラシック競走を制した点も大きい。
この違いを理解しておけば、ニュースの見出しで使われる「女性騎手初」という表現を正確に読み取れる。
ジュウリョクピエロとの信頼関係テレビ朝日のインタビューでは、今村騎手はジュウリョクピエロを「ピエちゃん」と呼んでいることを明かした。
また、歴史的な勝利について「すごいことを馬がプレゼントしてくれた」と語っている。
この言葉には、騎手だけで勝ち取った結果ではなく、馬の能力とパートナーシップによって実現した勝利だという認識が表れている。
オークスは3歳牝馬にとって2400メートルという厳しい舞台だ。そこで後方から末脚を引き出し、最後のクビ差を守り切ったことは、馬の力を理解した騎乗と、最後まで能力を発揮したジュウリョクピエロの双方があってこその結果だった。
JRAの公式レース解説でも、後方から進路を見極め、残り400メートルで馬群の間を抜け出した走りが紹介されている。
【今後の注目点】G1ジョッキーとして今村聖奈騎手に求められるもの
オークス制覇によって、今村聖奈騎手はG1ジョッキーという新たな肩書きを手にした。しかし、今後の評価を決めるのは、一度の大舞台での勝利だけではない。
2026年11月2日時点の年間15勝という数字を踏まえると、今後注目したいのは、G1での再現性と平場・特別競走での安定感の両立だ。
注目点1:年間勝利数の回復と安定性2022年の51勝、2023年の25勝、2024年の6勝、2025年の22勝、そして2026年の15勝と、年間成績には変動がある。
特に2024年の成績低下から、2025年に22勝まで持ち直した点は重要だ。2026年もオークスという大きな実績を残しており、今後は勝率を再び引き上げられるかが焦点となる。
注目点2:寺島良厩舎との連携JRA通算100勝を寺島良厩舎の管理馬で達成したことからも、所属厩舎との関係はキャリアの重要な基盤となっている。
今後はジュウリョクピエロのような実力馬との出会いに加え、条件戦や特別競走で継続的に騎乗機会を得られるかにも注目したい。
注目点3:G1での再挑戦と重賞実績オークス制覇は大きな到達点だが、次に問われるのは異なる馬、異なる競馬場、異なる距離でも大舞台で結果を残せるかということだ。
2022年のCBC賞では逃げ切り、2026年のオークスでは後方から差し切った。異なる脚質の競馬で重賞を勝っていることは、今後の騎乗を評価する際の材料になる。
ただし、G1での勝利をそのまま全レースの勝率に置き換えることはできない。今後の成長を判断するには、重賞出走数や勝利数、通常競走での複勝率を継続的に比較することが大切だ。
今村聖奈騎手の実績を見極める4つの基準- 年間勝利数:前年と比較して勝ち星が増えているか。
- 勝率・複勝率:騎乗機会に対して安定して結果を出しているか。
- 重賞成績:G1だけでなくG2・G3でも継続的に好走しているか。
- 騎乗馬の質と条件:馬の能力や競走条件を踏まえて結果を評価しているか。
特に競馬ファンが騎手の実力を比較するときは、勝利数だけでなく、騎乗回数と複勝率も合わせて確認したい。大きなタイトルを獲得した騎手であっても、年間成績を丁寧に追うことで、その年の本当の状態が見えてくる。
【今村聖奈騎手】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:今村聖奈騎手の2026年最新成績は?
A1:2026年11月2日時点でJRA年間15勝、2着18回、3着25回。騎乗回数は316回で、勝率4.7%、複勝率18.4%となっている。
Q2:今村聖奈騎手の通算勝利数は何勝?
A2:2026年11月2日時点のJRA通算成績では119勝。2025年10月19日にインフローレで通算100勝を達成し、その後も勝利を積み重ねている。
Q3:今村聖奈騎手はオークスを勝った?
A3:2026年5月24日の第87回オークスでジュウリョクピエロに騎乗し、優勝した。日本人女性騎手として初のJRA・G1制覇を達成している。
Q4:ジュウリョクピエロとはどんな馬?
A4:父オルフェーヴルの3歳牝馬。2026年のオークスでは5番人気ながら、今村聖奈騎手とのコンビで後方から追い込み、ドリームコアをクビ差で破った。
Q5:今村聖奈騎手の所属厩舎はどこ?
A5:栗東の寺島良厩舎に所属している。2025年のJRA通算100勝も、寺島良厩舎の管理馬インフローレで達成した。
Q6:今村聖奈騎手の代表的な重賞勝利は?
A6:2022年CBC賞のテイエムスパーダ、2026年オークスのジュウリョクピエロが代表的な勝利。前者はデビュー1年目の重賞初制覇、後者は日本人女性騎手初のJRA・G1制覇となった。
今村聖奈騎手は2022年のデビューから短期間でCBC賞を制し、女性騎手の年間最多勝記録を更新。その後、2024年には年間6勝まで成績が落ち込んだものの、2025年のJRA通算100勝、2026年のオークス制覇と、着実にキャリアの節目を重ねてきた。
2026年11月2日時点では年間15勝、2着18回、3着25回、JRA通算119勝。数字だけを見れば、年間リーディングの上位を争う段階には至っていない。しかし、ジュウリョクピエロとのコンビで達成したオークス制覇は、日本人女性騎手の歴史に残る実績だ。
今後の焦点は、G1を勝った経験を次の重賞タイトルにつなげられるか、そして年間を通じて勝率と複勝率を高められるかにある。
テイエムスパーダで見せた先行力と、ジュウリョクピエロで見せた後方からの差し切り。その両方を武器として、今村聖奈騎手がどこまで実績を伸ばしていくのか。22歳のG1ジョッキーの次の挑戦に、引き続き注目したい。