上方漫才大賞は、1966年に第1回が開催された、上方演芸界で最も長い歴史を持つ漫才の賞です。ラジオ大阪が創設し、1999年からは関西テレビ放送との共同主催となりました。大賞をはじめ、奨励賞、新人賞を通じて、時代を代表する漫才師たちの活躍を顕彰してきました。
2026年4月7日に開催された第61回では、大賞にザ・ぼんち、奨励賞に金属バット、新人賞にぐろうが選ばれました。ザ・ぼんちは1981年以来45年ぶり2度目の大賞受賞です。歴代の受賞コンビを振り返ると、やすし・きよし、オール阪神・巨人、ダウンタウン、中川家、千鳥、かまいたち、銀シャリなど、上方漫才を代表する顔ぶれが並びます。
この記事では、第1回(1966年)から第61回(2026年)までの受賞者を年表形式で整理し、大賞・奨励賞・新人賞の歴史、最多受賞記録、2026年の最新結果まで詳しく紹介します。
【基本情報】上方漫才大賞とは?1966年から続く関西演芸界の伝統ある賞

上方漫才大賞は、上方文化の一つである漫才を育て、その功績を顕彰する目的で1966年に創設されました。
創設したのはラジオ大阪です。1999年から関西テレビ放送と共同主催になり、2005年からは両局による同時生放送が行われています。
M-1グランプリのように、その日のネタの勝敗だけで漫才師を評価する大会とは性格が異なります。上方漫才大賞では、寄席や劇場、テレビ・ラジオなどでの年間を通じた活動や実績も評価の対象となります。
大賞・奨励賞・新人賞の違い基本となる賞は、大賞、奨励賞、新人賞の3部門です。
| 賞の名称 | 主な位置付け | 評価のポイント |
|---|---|---|
| 大賞 | 最も栄誉ある賞 | 年間を通じた上方漫才界での活躍 |
| 奨励賞 | 大賞に続く賞 | 大賞受賞を目指す漫才師の実力や活動 |
| 新人賞 | 若手漫才師の登竜門 | 将来性や舞台での漫才の実力 |
2026年の関西テレビ公式記事によると、奨励賞は過去に大賞を受賞したことのない漫才師がノミネート対象となり、新人賞は結成10年目までのコンビが対象です。
このように、3つの賞は単純な順位付けではありません。大賞は年間の活動を評価する顕彰的な意味合いが強く、奨励賞と新人賞は、それぞれ異なるキャリア段階の漫才師に光を当てる役割を担っています。
【完全年表】上方漫才大賞の歴代受賞者一覧!第1回1966年から第61回2026年まで
ここからは、歴代の大賞・奨励賞・新人賞を開催年ごとに紹介します。
一覧の基礎資料は、ラジオ大阪が公開している「上方漫才大賞受賞者一覧」です。過去には新人奨励賞や優秀新人賞が設けられていたため、現在の3部門とは名称や区分が異なる年代があります。
2020年代の歴代受賞者(第55回〜第61回)| 回・開催年 | 大賞 | 奨励賞 | 新人賞 |
|---|---|---|---|
| 第61回・2026年 | ザ・ぼんち | 金属バット | ぐろう |
| 第60回・2025年 | 銀シャリ | ヘンダーソン | 豪快キャプテン |
| 第59回・2024年 | 笑い飯 | 見取り図 | 天才ピアニスト |
| 第58回・2023年 | プラス・マイナス | 吉田たち | カベポスター |
| 第57回・2022年 | ミルクボーイ | ミキ | ニッポンの社長 |
| 第56回・2021年 | かまいたち | プラス・マイナス | ネイビーズアフロ |
| 第55回・2020年 | シャンプーハット | 選考中止 | 選考中止 |
2020年代は、テレビや劇場で幅広く活躍する実力派から、新しい世代の漫才師まで、多彩な受賞者が並びます。
特に2021年のかまいたち、2022年のミルクボーイ、2024年の笑い飯、2025年の銀シャリは、全国的な知名度と関西の漫才文化の双方を象徴する受賞者です。
なお、2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で、奨励賞と新人賞の選考が中止されました。大賞はシャンプーハットが受賞しています。
2010年代の歴代受賞者(第45回〜第54回)| 回・開催年 | 大賞 | 奨励賞 | 新人賞 |
|---|---|---|---|
| 第54回・2019年 | 中川家 | かまいたち | ミキ |
| 第53回・2018年 | ダイアン | 和牛 | 祇園 |
| 第52回・2017年 | 海原やすよ・ともこ | スーパーマラドーナ | トット |
| 第51回・2016年 | オール阪神・巨人 | 銀シャリ | コマンダンテ |
| 第50回・2015年 | テンダラー | 学天即 | 吉田たち |
| 第49回・2014年 | 笑い飯 | ダイアン | 学天即 |
| 第48回・2013年 | 千鳥 | テンダラー | プリマ旦那 |
| 第47回・2012年 | 海原やすよ・ともこ | シャンプーハット | プラスマイナス |
| 第46回・2011年 | ブラックマヨネーズ | 千鳥 | 銀シャリ |
| 第45回・2010年 | 中川家 | 笑い飯 | スマイル |
この時代は、M-1グランプリなどでも活躍したコンビが多く登場します。
2011年にはブラックマヨネーズ、2013年には千鳥、2014年には笑い飯が大賞を獲得しました。
また、銀シャリは2011年に新人賞、2016年に奨励賞、2025年には大賞を受賞。段階的に評価を高めた代表的なコンビです。
2000年代の歴代受賞者(第35回〜第44回)この年代には新人部門に「優秀新人賞」が設けられていました。下表では、優秀新人賞と新人賞を分けて記載しています。
| 回・開催年 | 大賞 | 奨励賞 | 優秀新人賞 | 新人賞 |
|---|---|---|---|---|
| 第44回・2009年 | 矢野・兵動 | シンデレラエキスプレス | ジャルジャル | ダイアン |
| 第43回・2008年 | ティーアップ | 海原やすよ・ともこ | ギャロップ | 鎌鼬 |
| 第42回・2007年 | メッセンジャー | 矢野・兵動 | なすなかにし | のろし |
| 第41回・2006年 | 大木こだま・ひびき | 安田大サーカス | NON STYLE | アジアン |
| 第40回・2005年 | 中田カウス・ボタン | メッセンジャー | 南海キャンディーズ | 麒麟 |
| 第39回・2004年 | フットボールアワー | ティーアップ | せんたくばさみ | チュートリアル |
| 第38回・2003年 | 横山ホットブラザーズ | アメリカザリガニ | チョップリン | 笑い飯 |
| 第37回・2002年 | ますだおかだ | 受賞者なし | フットボールアワー | ブラックマヨネーズ |
| 第36回・2001年 | 中田カウス・ボタン | ますだおかだ | COWCOW | キングコング |
2000年代は、後に全国区で活躍する芸人が新人部門に名を連ねていることが特徴です。
2003年の新人賞は笑い飯、2004年はチュートリアル、2005年は麒麟、2006年はアジアンでした。
また、2002年の新人賞はブラックマヨネーズ、優秀新人賞はフットボールアワーです。現在ではいずれも漫才界を代表する存在となっています。
1990年代の歴代受賞者(第25回〜第34回)| 回・開催年 | 大賞 | 奨励賞 | 新人賞 | 新人奨励賞 |
|---|---|---|---|---|
| 第34回・1999年 | おかけんた・ゆうた | ちゃらんぽらん | アメリカザリガニ | りあるキッズ |
| 第33回・1998年 | 里見まさと・亀山房代 | トゥナイト | ハリガネロック | 2丁拳銃 |
| 第32回・1997年 | 酒井くにお・とおる | おかけんた・ゆうた | 海原やすよ・ともこ | こん松・せんべい |
| 第31回・1996年 | 大木こだま・ひびき | どんきほーて | ジャリズム | 高僧・野々村 |
| 第30回・1995年 | ハイヒール | 里見まさと・亀山房代 | 中川家 | 海原やすよ・ともこ |
| 第29回・1994年 | 横山たかし・ひろし | 酒井くにお・とおる | 千原兄弟 | ますだおかだ |
| 第28回・1993年 | トミーズ | 横山たかし・ひろし | トゥナイト | 雨上がり決死隊 |
| 第27回・1992年 | トミーズ | 大木こだま・ひびき | 犬丸兄弟 | よゐこ |
| 第26回・1991年 | 中田カウス・ボタン | トミーズ | ティーアップ | ぴのっきお |
| 第25回・1990年 | 宮川大助・花子 | 中田カウス・ボタン | どんきほーて | ベイブルース |
1990年代は、漫才のスタイルが多様化し、若手の台頭が目立った時期です。
ダウンタウンが1989年に大賞を獲得した後、トミーズ、ハイヒール、ますだおかだ、中川家など、後の関西お笑い界を支える芸人たちが受賞しています。
1998年には、ザ・ぼんちの里見まさとが、亀山房代とのコンビ「里見まさと・亀山房代」で大賞を受賞しました。この受賞歴は、2026年のザ・ぼんちの再受賞を考えるうえでも興味深い記録です。
1980年代の歴代受賞者(第15回〜第24回)| 回・開催年 | 大賞 | 奨励賞 | 新人賞 | 新人奨励賞 |
|---|---|---|---|---|
| 第24回・1989年 | ダウンタウン | トミーズ | ビッグブラザーズ | 月亭かなめ・ぜんじろう |
| 第23回・1988年 | 若井小づえ・みどり | ダウンタウン | 清水圭・和泉修 | ビッグブラザーズ |
| 第22回・1987年 | 宮川大助・花子 | ダウンタウン・大木こだま・ひびき | まるむし商店 | 非常階段 |
| 第21回・1986年 | 太平サブロー・シロー | 宮川大助・花子 | パート2 | ダウンタウン |
| 第20回・1985年 | オール阪神・巨人 | 太平サブロー・シロー | ちゃらんぽらん・トミーズ | ハイヒール |
| 第19回・1984年 | 今いくよ・くるよ | 西川のりお・上方よしお | 宮川大助・花子 | トミーズ |
| 第18回・1983年 | オール阪神・巨人 | 若井小づえ・みどり | ミヤ蝶美・蝶子 | やすえ・やすよ |
| 第17回・1982年 | オール阪神・巨人 | 今いくよ・くるよ | 太平サブロー・シロー | ミヤ蝶美・蝶子 |
| 第16回・1981年 | ザ・ぼんち | オール阪神・巨人 | 春やすこ・けいこ | 太平サブロー・シロー、海原さおり・しおり |
| 第15回・1980年 | 横山やすし・西川きよし | 青芝フック・キック | 島田紳助・松本竜介 | 青芝金太・紋太 |
1980年代は、漫才ブームと重なる重要な時期です。
1981年にはザ・ぼんちが大賞を受賞。1982年、1983年、1985年にはオール阪神・巨人が大賞に輝きました。
1989年にはダウンタウンが大賞を獲得しています。若い世代の漫才師が、それまでの上方漫才とは異なるテンポや発想で注目を集めた時期でもありました。
1960〜1970年代の歴代受賞者(第1回〜第14回)上方漫才大賞の原点となる時代です。現在も語り継がれる名人や、当時の演芸界を代表するコンビ・グループが受賞者に並びます。
| 回・開催年 | 大賞 | 奨励賞 | 新人賞 |
|---|---|---|---|
| 第14回・1979年 | コメディNo.1 | ちゃっきり娘 | ザ・ぼんち |
| 第13回・1978年 | Wヤング | B&B | 青芝まさお・あきら |
| 第12回・1977年 | 横山やすし・西川きよし | 若井ぼん・はやと | 浮世亭ジョージ・ケンジ |
| 第11回・1976年 | チャンバラトリオ | 上方柳次・柳太 | オール阪神・巨人 |
| 第10回・1975年 | Wヤング | 青芝フック・キック | 海原かける・めぐる、若井小づえ・みどり |
| 第9回・1974年 | 三人奴 | 人生幸朗・生恵幸子 | トリオ・ザ・ミミック |
| 第8回・1973年 | レツゴー三匹 | Wヤング | はな寛太・いま寛大 |
| 第7回・1972年 | 宮川左近ショー | チャンバラトリオ | 浮世亭三吾・十吾 |
| 第6回・1971年 | 島田洋介・今喜多代 | 横山ホットブラザーズ | レツゴー三匹・中田カウス・ボタン |
| 第5回・1970年 | 横山やすし・西川きよし | 平和ラッパ・日佐丸 | コメディNo.1・鳳らん太・ゆう太 |
| 第4回・1969年 | 夢路いとし・喜味こいし | フラワーショウ | 正司敏江・玲児 |
| 第3回・1968年 | 中田ダイマル・ラケット | 漫画トリオ | 若井ぼん・はやと |
| 第2回・1967年 | 海原お浜・小浜 | 京唄子・鳳啓助 | 横山やすし・西川きよし |
| 第1回・1966年 | かしまし娘 | 島田洋介・今喜多代 | 若井はんじ・けんじ |
第1回の大賞受賞者は、かしまし娘でした。
第2回には海原お浜・小浜、第3回には中田ダイマル・ラケット、第4回には夢路いとし・喜味こいしが大賞を獲得しています。
いずれも上方漫才の歴史を語るうえで欠かせない存在です。
なお、上記の表では新人部門の名称が変わった時期について、公式一覧の記録に沿って整理しています。第1回から第35回までは基本的に新人賞が新人部門の中心でしたが、途中には新人奨励賞も設置されました。第36回から第44回までは優秀新人賞と新人賞の2区分となり、第45回以降は現在につながる新人賞の形式になっています。
【記録と注目コンビ】オール阪神・巨人、かまいたち、銀シャリ、笑い飯の受賞歴
歴代の大賞受賞者を振り返ると、複数回にわたって大賞を獲得したコンビや、若手時代から着実に評価を高めたコンビが存在します。
オール阪神・巨人は歴代最多の4回受賞上方漫才大賞の大賞最多受賞記録を持つのは、オール阪神・巨人です。
受賞したのは次の4回です。
- 1982年・第17回
- 1983年・第18回
- 1985年・第20回
- 2016年・第51回
1982年と1983年には2年連続で大賞を獲得。1985年にも受賞し、2016年には31年ぶり4度目の大賞に輝きました。
2016年の受賞によって、横山やすし・西川きよし、中田カウス・ボタンが持っていた3回の記録を上回り、単独最多となりました。
吉本興業の公式プロフィールにも、この4回の大賞受賞歴が記録されています。
40年以上にわたる活動を通じて評価を積み重ねてきたことが、記録からも読み取れます。
ザ・ぼんちは1981年と2026年に大賞を受賞2026年の受賞によって、改めて注目を集めたのがザ・ぼんちです。
ぼんちおさむと里見まさとによるコンビで、1979年に新人賞、1981年に大賞を受賞しました。
その後、1986年に一度解散しましたが、2002年に再結成。再結成後も舞台で活動を続け、2025年にはTHE SECONDの決勝に進出しました。
そして2026年、第61回で45年ぶり2度目の大賞を獲得しました。
さらに興味深いのは、里見まさとの個人としての受賞歴です。1998年には「里見まさと・亀山房代」で第33回の大賞を受賞しています。
つまり、2026年のザ・ぼんちとしての受賞は、里見まさと個人では3度目の大賞受賞に当たります。
かまいたちは2021年に大賞を獲得かまいたちは、2019年に奨励賞、2021年に大賞を受賞しました。
2019年の奨励賞から2年後に大賞へ進んだことは、上方漫才大賞の賞の位置付けを理解するうえでも分かりやすい例です。
テレビ番組や全国的な賞レースでの活躍だけでなく、上方漫才界で積み重ねてきた活動も評価されました。
銀シャリは新人賞から大賞まで上り詰めた銀シャリの受賞歴は、次のとおりです。
- 2011年・第46回:新人賞
- 2016年・第51回:奨励賞
- 2025年・第60回:大賞
新人賞、奨励賞、大賞という異なる段階の賞を獲得したコンビです。
新人時代から評価を受け、活動を続けながら実力を認められ、最終的に大賞に到達した歩みは、歴代受賞者の中でも注目すべきものです。
笑い飯は2014年と2024年に大賞を受賞笑い飯は、2014年と2024年に大賞を受賞しています。
2010年には奨励賞も獲得しており、上方漫才大賞における継続的な評価が分かります。
また、千鳥も2011年に奨励賞、2013年に大賞を受賞しました。
このように、受賞歴を年代順に見ることで、単年度の結果だけでは見えないコンビの成長や漫才界での立ち位置が浮かび上がります。
【賞の変遷】歴代新人賞・奨励賞から読み解く上方漫才の進化
上方漫才大賞の歴史を理解するには、受賞者だけでなく、賞そのものの仕組みにも注目する必要があります。
新人賞は時代によって評価区分が変わった新人賞は、創設当初から設けられている歴史ある部門です。
しかし、2001年から2009年までの第36回〜第44回には、優秀新人賞と新人賞という2つの区分が存在しました。
この時期は新人部門の1位に相当する賞が優秀新人賞となり、新人賞はその次の区分に位置付けられていました。
2010年の第45回以降は新人賞が再び新人部門の1位として扱われています。
そのため、歴代の新人賞受賞者を比較するときは、単純に名称だけを見るのではなく、開催年の制度を確認することが大切です。
奨励賞は2015年からネタバトル方式へ第49回の2014年までは、大賞と奨励賞は事前の審査によって受賞者が決まり、当日は発表を中心とする形式でした。
一方、新人賞はノミネートされたコンビが当日に漫才を披露して競う方式でした。
第50回の2015年からは、奨励賞もノミネートされたコンビがネタを披露し、審査を受ける形式に変更されました。
この変更によって、奨励賞でも当日の舞台そのものが結果を左右するようになりました。
2016年の第51回では、奨励賞に銀シャリなど5組、新人賞に7組がノミネートされ、賞レース方式による競争が行われています。
2026年には観客審査とゴールデンタイム生放送を導入第61回となった2026年は、上方漫才大賞にとって大きな転換点でした。
関西テレビでの放送時間が午後6時30分から午後9時までのゴールデンタイムに設定され、TVerでもライブ配信が行われました。
また、奨励賞と新人賞では、会場に集まった100人の一般観客審査員が電子機器を使い、各コンビのネタを5点満点で採点する方式が採用されました。
従来の審査方式から、実際に会場で漫才を見た観客の評価をより前面に出した形です。
歴史ある顕彰制度を維持しながら、現代の賞レースとしてのライブ感も強めたことが、2026年の大きな特徴です。
【2026年最新】ザ・ぼんち、金属バット、ぐろうが受賞した第61回の全貌
2026年4月7日、大阪のCOOL JAPAN PARK OSAKAで第61回上方漫才大賞が開催されました。
この日の受賞者は、ザ・ぼんち、金属バット、ぐろうの3組です。
大賞:ザ・ぼんちが45年ぶり2度目の受賞大賞を獲得したのは、ぼんちおさむと里見まさとによるザ・ぼんちです。
芸歴55年目を迎えたベテランコンビが、1981年以来45年ぶりとなる大賞を獲得しました。
1981年の第16回では新人賞を獲得した1979年からわずか2年後に大賞へ進んでおり、今回の受賞は再結成後の活動も含めた長年の挑戦が実を結んだ結果です。
2025年のTHE SECOND決勝進出など、若手・中堅とは異なる世代の漫才師が参加する舞台でも存在感を示していました。
今回の受賞は、ベテラン漫才師が過去の実績だけに頼らず、現在進行形で舞台に立ち続けていることを示す出来事となりました。
奨励賞:金属バットが初ノミネートで受賞奨励賞は金属バットが獲得しました。
メンバーは小林圭輔と友保隼平です。2007年の結成以来、独特の言葉選びや予測しにくい展開を持ち味として活動してきました。
今回が初めての奨励賞ノミネートであり、その初挑戦で受賞を果たしました。
奨励賞の審査では、M-1グランプリ2025王者のたくろうなど、実績のあるコンビが競い合いました。
関西テレビの現地レポートによると、金属バットは482点を獲得。たくろうの442点を上回る結果となりました。
独自の漫才スタイルを貫いてきたコンビが、観客審査という舞台で大きな支持を得たことは、今回の大会を象徴する場面の一つです。
新人賞:ぐろうが3年連続ノミネートで悲願の受賞新人賞は、ぐろうが獲得しました。
メンバーは家村涼太と高松巧です。
芸歴8年目で、3年連続のノミネートを経ての受賞となりました。
2026年には第15回ytv漫才新人賞決定戦でも優勝しており、複数の大会で実績を積み重ねています。
新人賞の最終局面では、NHK上方漫才コンテストで優勝した例えば炎との接戦も注目されました。
ぐろうの受賞は、単なる新人部門の勝利ではありません。関西の若手漫才界で継続的に実力を磨いてきたコンビが、上方漫才大賞という伝統ある舞台で結果を残した出来事です。
【プロの結論】上方漫才大賞の歴代記録から見える本当の価値
上方漫才大賞の歴史を振り返ると、単年度の人気や一度の賞レースの勝敗だけでは測れない、漫才師としての長期的な評価が見えてきます。
特に注目したいのは、次の3点です。
1つ目は、長期間にわたる活動が評価されることです。
オール阪神・巨人の4度受賞や、ザ・ぼんちの45年ぶりの再受賞は、漫才師として舞台に立ち続けることの価値を示しています。
2つ目は、若手が段階的に評価を高める仕組みがあることです。
銀シャリの新人賞から奨励賞、そして大賞へという歩みは、各賞が漫才師の成長を捉える役割を果たしていることを示しています。
3つ目は、伝統と新しい審査方式を両立させていることです。
2026年にはゴールデンタイムへの進出と100人の観客審査が実現しました。従来の歴史ある顕彰制度を残しながら、観客が漫才を評価する場としての性格も強めています。
上方漫才大賞は、M-1グランプリのような短期決戦型の大会とは異なる視点から、上方漫才界の現在と未来を映し出す賞です。
歴代受賞者を調べる際は、大賞だけでなく、奨励賞や新人賞まで確認することで、その時代にどのような漫才師が評価され、次の世代へつながっていったのかが理解できます。
【よくある質問】上方漫才大賞の歴代受賞者に関するFAQ
Q1:上方漫才大賞の第1回はいつ開催されましたか?
A1:第1回は1966年に開催されました。大賞はかしまし娘、奨励賞は島田洋介・今喜多代、新人賞は若井はんじ・けんじでした。
Q2:2026年の第61回上方漫才大賞の受賞者は誰ですか?
A2:大賞はザ・ぼんち、奨励賞は金属バット、新人賞はぐろうです。2026年4月7日に開催されました。
Q3:上方漫才大賞の大賞を最も多く受賞したコンビは?
A3:オール阪神・巨人です。1982年、1983年、1985年、2016年の計4回受賞しています。
Q4:ザ・ぼんちは何回大賞を受賞していますか?
A4:コンビとしては1981年と2026年の2回です。2026年の受賞は45年ぶりとなりました。なお、里見まさとは1998年にも別コンビで大賞を受賞しています。
Q5:かまいたちは上方漫才大賞を受賞していますか?
A5:受賞しています。2019年に奨励賞、2021年に大賞を受賞しました。
Q6:銀シャリと笑い飯の大賞受賞歴は?
A6:銀シャリは2025年に大賞を受賞しています。新人賞は2011年、奨励賞は2016年です。笑い飯は2014年と2024年に大賞を受賞し、2010年には奨励賞も獲得しています。
Q7:上方漫才大賞の主催者はどこですか?
A7:ラジオ大阪と関西テレビ放送です。ラジオ大阪が1966年に創設し、1999年から両局の共同主催となりました。
Q8:新人賞と奨励賞はどのように違いますか?
A8:新人賞は結成10年目までの若手漫才師が対象となる登竜門的な賞です。奨励賞は過去に大賞を受賞していない漫才師が対象で、次の大賞受賞を期待される実力派が競います。
上方漫才大賞は、1966年の第1回から2026年の第61回まで、上方漫才界の歩みを記録してきた伝統ある賞です。
歴代の大賞受賞者には、かしまし娘、夢路いとし・喜味こいし、横山やすし・西川きよし、オール阪神・巨人、ダウンタウン、中川家、千鳥、かまいたち、笑い飯、銀シャリなど、時代を代表する漫才師が名を連ねています。
2026年は、ザ・ぼんちが45年ぶりに大賞へ返り咲き、金属バットが奨励賞、ぐろうが新人賞を獲得しました。
特に、長年活動を続けてきたベテランと、新しい時代の笑いを生み出す若手が同じ舞台で評価される点に、この賞ならではの魅力があります。
歴代受賞者の一覧を追うことは、単に過去の受賞記録を知るだけではありません。関西の漫才文化がどのように受け継がれ、変化し、新しい世代へとつながってきたのかを知る手掛かりにもなります。
第62回以降も、どの漫才師が大賞に輝き、どの若手が新たな歴史を刻むのか。上方漫才大賞は、これからも関西のお笑い界を見守る重要な舞台であり続けるでしょう。
主な事実確認資料: ラジオ大阪の歴代受賞者公式一覧、関西テレビの第61回公式番組情報・受賞者発表、カンテレ公式取材記事、吉本興業のオール阪神・巨人公式受賞歴。